石 庭 (方丈庭)
室町幕府の武将 ・ 細川勝元が徳大寺家の別荘を譲り受け、宝徳2年(1450)に創建された
臨済宗妙心寺派の寺院で、有名な方丈の石庭に配置された15個の石は、一度に全てを見ることが
できないとか ・・・ 確かに、色々な角度から見ても、15個の石を見ることはできませんでした。
石群の鑑賞
石の象(かたち)、石群、その集合、離散、遠近、起伏、禅的、哲学的に見る人の思想
信条によって多岐に解されています。 (作庭者不明)
鏡 容 池 (きょうようち)
この池は徳大寺家によって築かれたもので、かつてはおしどりが群れ遊んだところから「おしどり池」と
呼ばれました。 石庭鑑賞後の一巡りも、ホッと心が和むのを覚えるのは、水の効果というものでしょうか。
池の堤防からは龍安寺全景の山々が古来の姿そのままに眺望され、四季それぞれの美しさは格別なのでは。
雨に濡れた紫陽花 そろそろ終わりのようでした。
庫 裡
石段の正面の建物が庫裡で、禅宗寺院建築の簡素にして重厚、特に木組と白壁の調和が
また、静寂のうちに構成美をかもしだしているようです。
木々に覆われて全景を望めないのが少々残念でしたが、静寂感を引き立てているようです。
石庭を静かに鑑賞していると、しだいに雨脚が段々強くなり、水のカーテンができていました。
まるで、滝の内側から石庭を鑑賞しているようでした。 自然の演出に感謝です。
方丈広間の襖絵 (非公開)
非公開となっていましたが、閲覧できるようになっていました。
今にも飛び出してきそう龍の襖絵 実に圧巻でした。
つくばい ・・・ 茶室に入る前に手や口を清めるための手水を張っておく石のこと
方丈の北東に据えてある銭型のつくばいは、一見 「 五・隹・疋・矢 」 の文字読まれますが、中心の 「口」 を
共用すれば、 「吾唯足知」 ・・・ われ ただ足るを知る
その意味合いから石庭の石が「一度に14個しか見ることができない」ことを「不満に思わず満足する心を
持ちなさい」という戒めであるといわれています。 水戸光圀の寄進といわれています。
「つくばい」 のすぐ側にある池ですが、木々の緑が水面に映り、エメラルドグリーン色が
神秘的な風情をかもし出していました。
大雨で雨宿りしながら 石庭をのんびりと眺めることができました。
殆どの方が、無言で石庭を眺め ・・・ 日常の慌しさをしばし忘れ、和んでいるようでした。
龍安寺を後にして 荒電の駅まで
大人 均一 200円 の為? 無人駅でした。
期限つきのようですが、土、日、祝 は、子供は無料ですって
京都市内唯一の路面電車だそうですょ。
太秦広隆寺駅まで