功山寺決起

第157回 独立講演会@神戸に当選しました。㊗️

自由民主党の部会が内部から変わって政府への影響力を増すように(2020-08-02 20:00:29)

2020-08-02 22:00:00 | On the Road

▼これは、先週の金曜、7月31日に自由民主党本部で開かれた国防部会・安全保障調査会にて不肖ぼくが発言しているところです。
 外交部会長の中山泰秀代議士が撮ってくださっていて、きのうの土曜日に思いがけず、送ってくださいました。
 この日の部会では、杉田水脈代議士も撮ってくださっていて、部会の最中に送ってくださいました。

 今の部会は、三密を避けるために秘書さんの参加を認めていないので、自分の発言場面は撮れません。それで親切な中山さんや杉田さんが撮ってくれるのかなぁと思います。
 おふたりとも、護る会のメンバーですが、それだからというのではなくて、おふたりが普段からいかに他人のことを考えておられるかということだと感じます。

▼おふたりが写真を撮っておられることには、全く気づきませんでした。
 こんな目の表情で発言しているのかと、自分でも、へぇーという感じで拝見しました。
 中山さんは実は、何枚も何枚も、目の表情がそれぞれ違う写真を送ってくださっているのです。
 自分の写真ですからね、そんな何枚もアップするわけにいかないので、1枚だけにしますね。

 ぼくのように「政府には入らない、行政府には入らない」と勝手におのれで決めている議員にとっては、毎日が、政府、行政府に対してのれんの腕押しも覚悟しながら、なんとか動かそうとする悪戦の日々です。
 そのなかで、自由民主党の部会が内部から変わって政府への影響力を増すように、どれほど非力であっても毎回、参加し、いちごんいちごんを選んで発言するようにしています。

▼それにしても、この部会も、役員でない限りは全くの自由参加なのです。
 国会議員が、怠けようと思えばいくらでも怠けられる立場なのも、現実だと考えます。
 この写真にも映り込んでいるように、義務でなくても、イージスアショアの中止に伴う日本の防衛政策の転換という議題であれば閉会中にもかかわらず沢山の議員が、地元入りをずらしたり、あるいは地元入りをやめたりして参加します。
 その一方で、こうした、日本では票にならないとみられている分野の部会、国防部会や外交部会に日常的に参加する議員は、ほんとうに限られています。いつも、ほぼ同じ顔ぶれです。「日本の尊厳と国益を護る会」 ( 護る会 ) の議員が実に多いです。
 経済産業部会や、農林水産部会といった、いわゆる票になる部会とは、まるで違います。

 部会は、参加・不参加が自由なだけではなく、部会長と部会長代理、副部会長で構成する役員会以外は、どこに所属するという制度もありません。
 極端な話、自由民主党の議員が自分の意思で部会にも属さず、ただ国会の本会議や委員会に出席して審議を聴いていれば、なにも党から文句は言われません。それでいて、歳費や文通費の支給は全く同じです。
 政府に一定の影響力を持つ与党議員でもこうですから、政治記者の時代から目撃してきたのは、最低限度の義務以外は何もしないと言わざるを得ない議員も、いかに多いかという現実です。
 そうした議員も選挙活動だけは熱心で、それでは、「保身しか考えていないのか。国会議員というのは、そうやって保身だけ熱心にやりたいぐらいおいしい仕事なのか」と、主権者・有権者に思われても、それは実に正当と言わざるを得ません。



▼もっと、ほんとうのことを言えば、テレビに出ていて、その知名度で当選なさった議員は昔も今も、何もしない派の議員がやや多いです。
 ぼくもテレビ番組に顔を出していた頃、こんなことがありました。
 ある政府要人がぼくに、出馬要請をなさいました。それは当時の総理官邸の一室でした。ぼくは即、お断りしました。
 すると政府要人はこう仰ったのです。
「青山さん、あなたにテレビ出身の議員の在り方を変えてほしいから、出馬を要請しているんです。つい最近、この部屋に、テレビで有名になって当選した国会議員が来られました。次は当選しそうにないから、何か支持団体を付けてくれと言われるんです。その議員が何もしていないから落選しそうなんだから、私は、そんなことはできません、団体に失礼ですと申し上げました。すると土下座まがいのことをなさるんです。こんな現実を変えたいと思いませんか」
 ぼくは、こうお答えしました。
「その議員さんは、芸能プロダクションに属していらっしゃいます。テレビ番組に出演していた議員のほとんどは、そうです。ぼくは、芸能プロダクションに一切、属しません。どんな関係も持ちません。オファーをすべてお断りしています。それに、ぼくはテレビに顔を出すことがあっても、たいした参加もしていません。だから、ぼくが選挙に出ても、芸能プロダクションに属することによって視聴者・国民にとっては想像を絶するような高額のギャラを得るという生き方をなさってきた方々への問いかけには、何もならないと思います。そんな理由で、選挙に出ることはできません」

 そして、万やむを得ず、議員になってしまってからも、しばらくは地上波のテレビに顔を出していましたね。 ( この頃は、オファーも絶えました )
 すると、同じ番組に参加していた、テレビで有名な方 ( この方は議員を任期中にお辞めになっています。任期中に辞める方も、テレビ出身の議員には少なくないです ) が、こう仰いました。
「私が一生懸命に議員活動をしていたら、超有名な閣僚経験者 ( 実際は実名 ) が、俺と考えが違うと仰って、それで活動しにくくなって辞めたんですよ」
 ぼくが何かを問うたのではありません。その方がわざわざ寄ってこられて、問わず語りに仰いました。

 そのお話を別に確認するつもりもなかったのですが、たまたまその次の週に国会で、ベテラン議員からこんな雑談がありました。
「‥‥という元議員 ( 実際は実名 ) がいるでしょう? あの人は、なーんにもしなかった。何にもしないのに、Aさん ( 上述の閣僚経験者 ) と衝突して辞めたんだと、あちこちで言いふらしているんだよね。何もしなくて衝突もないよ。青山さんもテレビに出ていたけど、どう思う ? 」
「ぼくはテレビ番組に参加していた内に入りません。あの人は大スターですから」とありのままに答えました。

 このテレビ番組出身のお二人は、それぞれ別の元議員です。
 
▼日本の主権者・有権者が国会議員に根強い不信感を持つのは、こうした隠れた事実を知らなくても、賢い国民として、そこはかとなく気づくからではないでしょうか。
 これを変えるには、さまざまな案が考えられます。
 民間には給料を支給する上で査定もあるのですから、そうしたことを導入することも選択肢としてはあり得る‥‥と言いたいところですが、国会議員の仕事、特に水面下の仕事を公正、公平に査定するのは簡単ではありません。
 民間においても、たとえば客観的な売り上げ高で判断する査定であっても、ほんとうは難しい面があります。
 国会議員の場合は、仮に国政をめぐる交渉を自分の利害とは関係なく一生懸命にやっていても、その成否には、短期で結果が出るものと、国の中期、長期の命運で判断すべきものがあるので、正しく査定するのは非常に難しいです。

 そこで、ぼくとしては、不肖ながらのテストケースとして、旧来型の議員活動とはすこし違う活動を自ら試みることで、国会議員をめぐる現実をいささかでも変えようとしています。
 それはたとえば、なるべく議員活動を晒す発信をする、交渉を駄目にするような暴露は絶対に避けつつ、できるだけ主権者の目に晒されるようにする、また、おのれが国会で所属する委員会や、役員を務める部会の分野だけではなく、ひろく国事、国政の全体に深く関わるように努める、といったことです。

 1枚の写真の話だけをするつもりが、こんなに長くなりました。
 最後にお願いしたいのは、日本の唯一の主人公である主権者のみなさんは、どうぞ新しい目で、たとえば護る会の活動ぶりもご覧になっていただきたいということです。
 それが厳しい目であることは、永遠に必要です。
 そして、私心を脱せられた天皇陛下のもと、万民が平等に連帯するという視点での目、連帯こそ命であることは知っている目であることも、まさしく敗戦から75年を経てようやく敗戦国であることを超克していく、新しい、ぼくらの生き方として必要だと考えます。





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護る会で消費減税の議員立法をめぐる座長を務めてくれている長尾敬・護る会副代表も、新動画に出てもらいます。(2020-08-02 18:26:52)

2020-08-02 20:12:00 | On the Road

▼きょう「原稿が進みました」というエントリーを短く書いたら、「消費減税を諦めたのか」という趣旨にも読める書き込みが、常連のかたから来ました。
 なにかの理由で、そのかたが「政府は消費減税をやらないんだ」と判断されたのであって、ぼくのエントリーとは無関係だろうと思います。
 そう思いつつ、すこし考えてしまいます。

▼日曜のきょう、多くの議員は地元で、後援会とともに選挙活動をなさっています。ぼくは選挙活動をしません。地元も後援会も作りません。ふだん土日祝日も国事をめぐる交渉を電話8割、面会2割という手法にて、おこなっていますが、きょうも、それをしていないとは書いていません。
 原稿を書いたら、ほかのことができないわけでは全くありません。むしろほかの仕事といちばん両立するのが、執筆ではないでしょうか。政治献金を1円も受け取らず政治資金集めパーティもやらずに活動するには、やがて復活できるはずの海外出張の費用なども含めて、ぼくの場合はプロとしての執筆も同時進行で進めないと活動に制限が生まれるという側面もあります。



▼そして、新しい動画「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の第2回で、「日本の尊厳と国益を護る会」(護る会)の消費減税への取り組みが続いていることを述べたばかりです。
 わが国の議院内閣制において、消費減税に踏み切るかどうかの最終判断は、あくまでも行政府の安倍総理の権限ですが、ぼくらは立法府の一角から、働きかけをやめません。
 護る会で消費減税の議員立法をめぐる座長を務めてくれている長尾敬・護る会副代表も、新動画に出てもらいます。



▼新しい動画を始めてみて、あらためて噛みしめているのは、みんなと連携して努めて発信しても、理解の増進を期待してはいけないということです。
 連携してくれているチャンネル桜の井上ディレクターとカメラマンをはじめスタッフと、三浦麻未・公設第一秘書のためには、良き結果も出てほしいです。
 それは、ある程度は期待できると思うのですね。チャンネル桜が志を持っていることを再確認できたという反応、あるいは三浦麻未秘書の決然とした様子に期待するという声を、いただいています。うれしいです。
 一方でぼく自身は、別です。理解されないまま死ぬだろうと、淡々と考えています。
 
▼長いあいだ断り続けていた選挙への参加を4年前に決めるとき、政治記者時代の経験から、ぼくの人生は壊れると予期しました。
 その通り、粉々です。これでいいのです。おのれの決したことです。

 ただ、みなさん、お願いですから、ここを良く聴いてくださいませんか。
 これからわざわざ国会議員になろうとするひとたちが、そうであってはいけません。
 やがて、まともな成り手が絶えて、いなくなるからです。
 これから来る人が土俵に上がるときには、あの大相撲の素晴らしい、勇気の湧く拍手、日本人らしく勝ち負け、成否を超えた拍手を送ってあげてください。
 それは、みなさん主権者にしかできない、日本国に生きる感動のこもった行動です。





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万雷の拍手!(2020-08-02 17:39:35)

2020-08-02 18:42:18 | On the Road


 お相撲の今場所は、新しく大関になったばかりの朝乃山関の奮闘、怪我と病気から甦った照ノ富士関の優勝と、素晴らしい見所が多かったですね。
 千秋楽の最後のふたばんは、例によって原稿を書きながらですが、テレビ中継を見ることができました。
 
 朝乃山関は、途中まで、すでに横綱の相撲で、日本人の強い横綱の誕生へ期待をぼくも高めました。
 横綱が不在となり、大関としても朝乃山関だけになってから連敗。
 きょうは顔が違いました。
 目の前で照ノ富士関が自力優勝を決め、それは悔しかったでしょうが、明らかに重圧から解放されたお顔でしたね。
 すると取り口も、右上手が取れないのを気にせず、一気に寄せて勝つ、今場所の途中までの横綱相撲に戻りました。
 何とまぁ、メンタルという魔物の力が大きいことかと、あらためて感じずにはいられません。

 改憲を目指す講演会でご一緒したことのある舞の海さんが「好取組が多かったですね」とテレビ中継で仰っていました。その通りですね。
 舞の海さんの、公平な解説、新聞に書かれている連載コラムのタブーを怖れない公正な指摘は、大相撲に対する関心をいつも盛り上げてくれます。

 そして、今場所で、いちばん胸に残ったのは、国技館でご覧になっているみなさんの、武漢熱のウイルスを吹き飛ばすような、あの万雷の拍手です。
 声援の声が出せないという情況にありながら、思い切りの拍手で、勝っても負けても力士のひとりひとりを支える、みなさんの気持ちを込めた大拍手。
 ぼくはそのみなさんに、こゝろの大拍手を送ります。



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第5回放送、武漢熱の第二波について(2020-08-01 23:58:35)

2020-08-02 04:46:00 | On the Road




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