みなさん、きょう8月30日日曜の日中に、拉致被害者の横田めぐみさんのお母さん、横田早紀江さんと電話で話し、そのあと安倍晋三総理とも電話で話しました。
▼早紀江さんは、亡くなられた滋さんの最期の日々をお話ししてくださり、そして一議員に戻られる安倍総理との連帯が変わらないことをお話しになりました。
早紀江さんは、めぐみさんと会えないまま、滋さんを喪われ、また安倍総理の辞任という衝撃を受けられ、ぼくとしては居ても立っても居られない気持ちでお電話しました。
しかし早紀江さんは、いつもと変わらない、あの明るい前向きの声で話してくださいました。
早紀江さんは、めぐみさんと会えないまま、滋さんを喪われ、また安倍総理の辞任という衝撃を受けられ、ぼくとしては居ても立っても居られない気持ちでお電話しました。
しかし早紀江さんは、いつもと変わらない、あの明るい前向きの声で話してくださいました。
▼そのあと、安倍総理と電話で話しました。
これまでなら、安倍総理と電話で話したとき、あるいはお会いして話したとき、決して、こうした誰でも見られる公開情報では明らかにしませんでした。
しかし、一議員に戻って国と国民のために尽くされる意思をみずから明らかにされた、その直後ですから、初めてこのように、みなさんにお伝えすることにしました。
ただし、電話というのは常に一対一ですから、基本的に公開されるべきではありません。今回限りのことです。
内閣総理大臣という、公人中の公人ですから、電話でお話ししたという事実を今回だけは、明らかにします。
また、総理の発言の直接引用、「 」の付いた公表は、絶対にしません。辞意をすでに表明されていても、おそらくは9月17日頃の新しい総理の首班指名選挙までは、安倍総理が日本の最高指導者であり続けるためです。
あくまで話の趣旨であり、それも、お話しのごく一部であることも、どうかご諒解ください。
安倍総理からは何も制限をかけられてはいません。
人間関係における基本的なモラルから、ぼくがおのれの責任において、上記のように制限をかけることを判断しました。
▼辞任表明後に、安倍総理と直接、お話しするのはこれが最初です。
辞任を表明なさる2時間半ほど前でしたか、思いとどまってくださるよう留守番電話に入れましたが、返事はありませんでした。
今日の電話では、まず、横田早紀江さんから安倍総理への伝言をお伝えしました。
そして、安倍総理の謙虚さを感じました。
不肖ぼくが新しい公開動画 ( 青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会 ) でお話ししたように、総理は今日の電話でも、潰瘍性大腸炎の新しい薬が良き効果を発揮していることを、問わず語りに明言されたのでした。
では、どうして辞任されるのか。
9月には人事をやらねばならない、万全の状態ではない内閣総理大臣が、治療を受けながら、祖国と世界を左右する日本政府中枢の人事を行うというのは、間違いだと考えられたことが、辞任を決意された第一の理由だという趣旨を淡々と語られました。
ぼくは政治記者の出身です。
政治家の権力への執着は、地位が高ければ高いほど強いことを、目の当たりにしてきました。
また記者を辞めたあと、世界を歩いて、諸国の政府や軍、情報機関と接し、権力の発する魔力に囚われることが民族や国境を超えた人間の宿痾であることもありありと感じてきました。
権力に執着することこそ、ふつうです。
持病があっても、それが悪化しても、新しい薬の効果によって執務が可能であれば、最高権力者の地位は手放さないのが通常でしょう。
また持病であればこそ、そして安倍さんの場合は少年時代からの長きも長いつきあいの持病ですから、どうすれば病気と共存して執務が続けられるかも、良く分かっておられます。
しかし、その道は選ばれませんでした。
みなさんには、それぞれ、たいせつなご意見があります。厳しいご意見、徹底的に厳しいご意見も、もちろんあります。
それを承知のうえで、ぼくは安倍総理に「なんと謙虚なことでしょうか」と申しあげました。
総理は、それには直接、お答えにならず、一議員として拉致被害者の救出にも取り組んでいかれるという決意を、静かに語られました。
ぼくは、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) が、日本国の天皇陛下のご存在を父系一系で護り続けるための提言を安倍総理に直接、手交できるよう総理官邸と交渉し、任意の議員グループとしては初めてそれが実現し、安倍総理が「男系一系で続いてきたことをあくまで尊重する」という趣旨を報道陣の前で断言されたことに触れ、護る会の活動をあらためて紹介し、ある提案も行いました。
しかし何もかも、まずは潰瘍性大腸炎を新しい治療でしっかり治され、休養も充分にとられて、一議員であっても国政に携わる国会議員として、十全の活動ができるようになられてからのことです。
それがまさしく、安倍晋三内閣総理大臣の謙虚な真意に、お応えすることでもあります。
そして、何より主権者の負託に、総理を二度にわたり経験された安倍晋三衆議院議員から、当選1回の参議院議員のぼくに至るまで、国会議員がお応えすることに繋がるよう、これからも力を尽くしきります。