「耳嚢」 根岸鎮衛(ねぎし しずもり、やすもり) 著は江戸中期に奉行職を歴任した根岸鎮衛(1737~1815年)が集めた古老の話、珍談奇談、好色話で、まるで時代劇のナレーションかとも思うが、その時代をつきぬけて面白い話が詰まっている。この中に猫が話をするようになるという奇談が載っている。「猫物言ふ」という段だが、鳩を追い逃した猫が「残念也」と言ったという。やはりそうかと私は思ってしまった。子供の頃は猫のモノ言いいが聞こえたことがある。根岸鎮衛は250年ほど前に幕吏になった人物だから、田沼意次の失脚もリアルタイムで見ている。ちょうど池波正太郎の作った架空の人物、秋山小兵衛と同じくらいの年代にあたるのが私の興味をひく。この人物150俵取りの下級旗本の三男として生まれながらも、末期養子の縁組から末は1000石の旗本にまで上り詰めたのだからよほどの運のある才人だったのだろう。
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