一般教養教育これ大事なこと。東京大学理学系化学 合田圭介教授(光量子科学を基盤とする分子イメージング法と分子分光法にマイクロ流体化学と計算科学を融合することで、生物学と医学におけるセレンディピティ(偶然の幸運な発見)を実現する技術「Serendipity-Enabling Technologies」の創出)、コマンダーとソルジャーという見方も面白い。
しかし伝統的に日本は優良下士官の国で、優良司令官の国(日本の弱点は司令官に普遍的哲学教養がないことが災いしてご都合主義や機会主義による日和見が忍び込む)ではなかった。優良下士官とはソルジャーとコマンダーの間の優良人材である。
一時雇用のソルジャー調達という発想は最近の日本の大学で始まったことで、文化的に下士官と調達ソルジャーの関係はうまくいかない。なぜなら下士官はソルジャーに対して事実上のコマンダー代理だから、雇用されてもいない下士官に命令されたくないと反発する。
日本人の良さが引き出されない社会になりつつあると思う。
合田 一般教養がなぜ重要かというと、これがないと他の分野で何が行われていて、何が重要なのかが分からないからです。日本の大学は、以前は一般教養を重要視していましたが、今は専門教育に偏っています。教養学部については、旧帝大も東大以外はやめてしまいました。
一方、米国の大学はリベラルアーツ教育を重視しており、多くの私立大学や公立大学は最初の2年間はしっかり一般教養を学び、その後、専門科目を決めます。これがリーダー教育にも直結しています。研究者をコマンダー(指揮官)とソルジャー(戦士)に分けるとすると、米国の大学は主にコマンダー教育をし、移民が占めるソルジャーの言っていることや今何が重要かを理解できる人材を育成しています。日本はソルジャーやスペシャリスト育成の教育をしてその中からコマンダーに向きそうな人をコマンダーに据えるので、なかなかグローバルリーダーとなる人材が育ちにくい環境にあります。
難関国立大学のグループ群。
旧帝大7校(北海道大学・東北大学・東京大学・名古屋大学・京都大学・大阪大学・九州大学)と一橋大学、東京工業大学の9校を指す。
私も此処では、滅茶苦茶書いていますが一般教養レベルで書いていますから。