もうすぐ今年最後の夕日が沈む。寒気の影で厚い雲に隠れて赤い夕日はその周辺しか見えていない。石田禮助や石坂泰三、出光佐三が見た昭和20年落陽は遠い日の出来事となったが、彼らが60歳で迎えた日本国の落陽をどんな気持ちで見たことだろう。 . . . 本文を読む
日本のエスタブリッシュメントは偶々、勤勉な国民に救われているだけで自動運転されていることに気づいていない。さて2013年は予測はやめておこう。予測に価値のある時代ではない。価値を想像しよう(漢字の誤りではない)。ゼロからの価値ほど希少なものはない。既存の価値に小さな価値を付け加えることで創造の窒息に向かうより想像で飛び越えてゆく時代だから。 . . . 本文を読む
チャンスはいろいろな形でやってくる。動機に富貴はなくとも良い。命あるかぎり瓶鉢中花(へいようのはな)、盆檻中花(ぼんかんのはな)、山林中花(さんりんのはな)いずれにもなる。舒徐繁衍(じょじょはんえん)する根拠は、事業生命の利他性に素がある。 . . . 本文を読む
仕事も納めて、次回役員会は2月下旬。じっくりと長期の計案を考えてみる。人の寿命が予め分かるのなら計画の描き方も随分と違うだろう。もし15年しか使えないとしたら何をするべきかそういう発想をしてみよう。 . . . 本文を読む
「理想なき人生は禽獣の動きである。(略)人生は実行であり実現である。百の名論より一の凡策である。もし理想を実現し、名論を実行し得たならば人生は至上であり、花も実もあるのである。」(「出光三十年の歩みに誤りなし」昭和十六年六月 出光佐三) 凡策を出し続ける天才ほど名論に勝るものはない。 . . . 本文を読む
12月5日は203高地を日本軍が奪った日。多くの犠牲の上に、国が守られてきたことを心に刻むとともに、将兵を消耗品のごとく短期間に失った愚策を深く反省し、同じ国にありながら戦いを留保することと、戦いを放棄することが区別できていない1400ほどの政治家志願者たちに自省の黙祷を求める。 . . . 本文を読む