『百代の過客ー日記に見る日本人』朝日選書259 ドナルド・キーン(上下)1984年
ドナルド・キーンの戦争中の仕事が日本兵の日記解読だったというのは、なんとも運命的な出会いを感じる。米軍は日本軍と違い日記の記録を禁止していた。日本人の日記好きは読者を想定していないベースの広さに、一部読者を想定した書き手がいることによるのだろう。もちろん知論識字率の高さが前提になる。畿内に限った場合でも、相当に高かったのだろう。
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蔡焜燦氏──司馬遼太郎氏の著書『街道をゆく 台湾紀行』(朝日新聞社)で、司馬氏の案内役を務め、司馬氏との軽妙なやり取りが読者を惹きつけた。司馬氏をして「博覧強記の人」といわしめ、そして“老台北”(ラオタイペイ)として人気を博した蔡氏の死は日台両国にとって大きな損失である。
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後追い出家を望む妻らにまがまがし《不吉》、と言いいつつ、平安時代の貴人が家族と別れて出家を望む訳は何だったのだろう。
とうのみねしょうしょうものがたり【多武峰少将物語】
物語。10世紀後半に成立。右大臣藤原師輔の八男右少将藤原高光は961年(応和1)比叡山で出家し,後に大和の多武峰にこもったが,その出家前後から翌年5月ころまでのことを高光の妻と妹(愛宮(あいみや))の悲嘆を中心につづったもの。歌物語的家集ともいうべき形態の作品で,日記文学としても注目される。作者は高光,妻,妹らのいずれかの乳母,あるいは近侍した女房でもあろうか。なお,その書名の伝えられる《高光日記》と同じものかどうか説が分かれている。
さて北朝鮮のICBM実験は沿岸国の主権的権利を大いに侵害しているにも関わらず、国連海洋法に則って国際社会に抗議しない外務省は全員クビにしてもいいくらい万死に値する。
排他的経済水域における沿岸国=日本の排他性は限定的で他国の操業も可能だが、条約にはしっかりと「沿岸国の主権的権利を侵害しない限り航行・上空飛行の自由を有する(第58条第1項)」と書かれている。ICBMは主権的権利の侵害に相当する。
海洋法58条一項の主権的権利というのは国民の活動の安全の蓋然性が保証されるということであり、漁撈などの経済活動が継続できるということである。