硝酸性窒素の行方
ドイツ化学研究の勝利ともてはやされた、空気中の資源窒素(分子)からアンモニアを多量に合成することで、硝酸が容易に製造できるようになったのは、およそ100年前の話。おかげで戦争が安価に出来るようになり、肥料が安くなった。
子供の頃の野依良治先生は石炭と空気と水からあらゆる化学物質を創り出していたドイツ化学工業のめざましい発展に刺激されて化学の道に進んだ。
物質収支の側面から環境の永続性を理解し、環境の永続の上に経済活動が載っている社会を見なければ、航海士、舵をみて船をみず。波をみて海をみずということになる。
【カンクン(メキシコ)=河野博子】二酸化炭素など温室効果ガスの国際的削減枠組みについて協議する国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)が29日(日本時間30日)、メキシコ・カンクンで開幕した。
来月7日からは閣僚級会合が開かれる。会期は12月10日まで。
開会式では、メキシコのカルデロン大統領が「2013年以降の削減枠組みについて合意が難しいのは、われわれがいまだ経済成長と環境保全のジレンマにとらわれているからだ。しかし、持続的な成長、緑の成長を実現することはできる」と演説した。
続いて開かれた全体会合では、途上国を中心に、京都議定書の削減期間(08~12年)に続いて「第2約束期間」を設定し、議定書を批准していない米国をのぞく先進国にさらなる削減を義務づける議定書改正を求める声が相次ぎ、「13年以降、何の削減枠組みもない空白期間が生まれないよう、先進国が厳しい削減目標を設定してこそ、公正で効果的な削減ができる」(イエメン)などの主張が展開された。
京都議定書をめぐっては、日本政府は30日、関係閣僚会議で単純延長には応じない方針を決定した。一方、欧州連合(EU)は、延長に条件付きで同意する方針。
(2010年11月30日11時23分 読売新聞)
ドイツ化学研究の勝利ともてはやされた、空気中の資源窒素(分子)からアンモニアを多量に合成することで、硝酸が容易に製造できるようになったのは、およそ100年前の話。おかげで戦争が安価に出来るようになり、肥料が安くなった。
子供の頃の野依良治先生は石炭と空気と水からあらゆる化学物質を創り出していたドイツ化学工業のめざましい発展に刺激されて化学の道に進んだ。
物質収支の側面から環境の永続性を理解し、環境の永続の上に経済活動が載っている社会を見なければ、航海士、舵をみて船をみず。波をみて海をみずということになる。
【カンクン(メキシコ)=河野博子】二酸化炭素など温室効果ガスの国際的削減枠組みについて協議する国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)が29日(日本時間30日)、メキシコ・カンクンで開幕した。
来月7日からは閣僚級会合が開かれる。会期は12月10日まで。
開会式では、メキシコのカルデロン大統領が「2013年以降の削減枠組みについて合意が難しいのは、われわれがいまだ経済成長と環境保全のジレンマにとらわれているからだ。しかし、持続的な成長、緑の成長を実現することはできる」と演説した。
続いて開かれた全体会合では、途上国を中心に、京都議定書の削減期間(08~12年)に続いて「第2約束期間」を設定し、議定書を批准していない米国をのぞく先進国にさらなる削減を義務づける議定書改正を求める声が相次ぎ、「13年以降、何の削減枠組みもない空白期間が生まれないよう、先進国が厳しい削減目標を設定してこそ、公正で効果的な削減ができる」(イエメン)などの主張が展開された。
京都議定書をめぐっては、日本政府は30日、関係閣僚会議で単純延長には応じない方針を決定した。一方、欧州連合(EU)は、延長に条件付きで同意する方針。
(2010年11月30日11時23分 読売新聞)