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インテリアコーディネーターのブログ。
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8月5日 眠り

2005-08-05 | ひとりごと
「眠れない」・・・という悩み、よく耳にしますが、私とは全く無縁な話です。どちらかと言うと、睡眠に対する欲求が高すぎて、困るといった方が早いでしょうか。

昨日も、ドラマ「電車男」を見ようとベッドの上に座っていたのですが、どうも身体が言うことをきかず、(ちょっと横になってみようかな~。)(照明を落してみようかな~。)なんてしている内に、来週の予告が流れていて・・・。
1時間のなんて、早いこと。もちろんその予告も、私の耳には全く聞こえず、諦めてTVの電源を落しました。
それから、一度も目覚めることなく、携帯のアラームで朝を迎えます。

最近(というか数年前からほぼ毎日)こんな感じで眠りにつきます。人により必要な睡眠時間は違うようですが、私は最低でも7時間は欲しいですね。

さて、この睡眠に対する欲求。
アメリカの心理学者 アブラハム・マズローによると、人間の欲求は5段階のピラミッドのようになっていて、底辺から始まって、ある段階の欲求が満たされると、次の欲求を求めるようになるという「欲求段階説」と唱えています。

①生理的欲求
 食欲・睡眠欲など生きるうえで必要不可欠な、人間の根源的な欲求。

②安全の欲求
 危機回避や健康維持など自分の身を守りたいという欲求。
 将来的なリスクを考えるのもこの欲求に当てはまります。

③親和の欲求(≒愛情の欲求)
 人から良く思われたい、嫌われたくないなどの集団帰属の欲求。

④自我の欲求
 社会的地位を築きたい、人から認められたいという認知欲求。
 良い車に乗って、ブランド品を身につけたい。などがこれに該当。

⑤自己実現の欲求
 自分の能力、可能性を発揮し、創造的活動や自己の成長を図りたいという自らを為すことへの欲求。

複数の文献から調べたところによると、優秀な人ほど、この欲求の段階を駆け上がるのは早いが、自己実現を果たし自己超越の域に達する人は極めて少ないのだそうです。だいたいの人間は④の自我の欲求止まりらしいです。

果たしてこれが、正しいのか?マズロ-がこの段階説を唱えた当時と、現在では社会背景が違うため、全てが当てはまるかどうかは、疑問が残ります。今日、こうして改めて並べてみると、必ずしもその段階をひとつひとつ上っているとも思えないません。また、私のまわりには、⑤に向かって努力しているひともたくさんおりますし・・・。
ただ、この段階説がおおよその基準になることは確かです。

そこで、話を「眠り」に戻しますと、「ねむたい」という現象。これは欲求の一番底辺にあたる部分なのです。
その欲求が欠如してしまう「眠れない」という現象・・・。
どうやらそれは、「光」と密接な関係があるようです。

“眠気をもよおす働きをするメラトニンのちから”
日中に十分な太陽光を浴びることで脳内のメラトニン量が増加します。そのメラトニンは、夜になって暗くなるころに分泌をはじめ、それにより眠気を感じるようになります。ところが、就寝前にリビングの明るい光の中で過ごすと、メラトニンの分泌が抑えられてしまいます。

眠気に関するメラトニンの分泌を阻害することなく、就寝前に活発にしてやることが快適な睡眠へと繋がります。
つまり、意図的に照明環境を調整してやることが必要です。
眠る2時間くらい前から間接照明やダウンライトなど抑えたあかりにすることが、心地よい眠りへと導いてくれます。

「眠れない」というお悩みのみなさん、ぜひ、一度お試しください。

ところで、眠れてしまい過ぎる私はといいますと・・・。
どうやら、知らず知らずの内にこの作業をしていたようです。

帰宅後、食事や入浴、明日の準備などを終わらせてしまうと、照明を落してしまいます。お客様に提案するときには、間接照明やらダウンライトやら、光のまわりこみを調節しているものの、実際自分が暮らす部屋には、そんな設備一切ありません。
ほっとくつろげる時間。ぴか~!!!っと光る蛍光灯ではかえって疲れてしまいますので、豆球まで照度を落してやることにしています。
これが、私の中のメラトニンを大量に分泌させていたんですね。

ちなみに、数年前までは入浴後、毎晩ハーブティーを飲んでいました。
これをしてしまうと、ほんとに眠たくて、眠る前にしなければならないことが全く手につかなくなって、困ってしまうのでやめましたが・・・。
ハーブティーの種類にもよりますが、リラックス効果の高い飲み物ですのでおすすめです。

参考:松下電工すむすむ通信 http://www.sumu2.com/top/setsubi/2005_8/index.html