先日までの寒さが嘘のような穏やかな日差しに包まれた昨日、3月16日(日)、京都国立近代美術館で、3月末まで開催中のドイツ・ポスター 1890-1933展へ行って来ました。
人を引き付けるのに十分な力を持つ大きな目が印象的なポスターに、思わず足を止めた方も少なくはないと思います。私もそんな案内を見た直後に、チケットを取り寄せた一人で、数日後に届いた蛍光のオレンジ色のチケットがとてもかわいくて、ここを訪れることを本当に楽しみにしていました。
会場では、私と同色のチケットを持つ人の他、ブラックやシャンパン色を手にしている方も見かけました。こんなトコロにもセンスが光りますね。
さて、展示されたポスターは、一世紀以上も遡り、第一次世界大戦以前のものから第二次世界大戦の開戦前あたりまでを生きたものたち。
「絵画的ポスター」から「即物的ポスター(=「画・背景・テキスト」に還元し、美的でありながら、瞬間的な内容伝達を可能にする新たな画面構成)」への変遷や、「プロパガンダ(=国家や政府、政権政党が権力のもとに特定の思想・世論・意識・行動へ誘導する国策宣伝。有事下の情報・心理戦の技術の一つであり、しばしば政治的な内容や圧力を持つ)」など、時代を象徴的に映し出していました。
特にナチス独裁下のドイツでは、プロパガンダの手法が、大いに活用されたと言われていますが、ポスターを見るだけでも、ナチスの軍服が目に浮かぶような、作品の暗くて強い力に、思わず立ち尽くしてしまったほどです。
チケットとは対照的に、全体的に深く落ち着いた色使いの作品が多く見られましたが、どれもその配色の美しさに、(私も、こういった配色を悩むことなくスラスラできたら、様々なプレゼンツールの出来栄えが随分変わるだろうなぁ。)と感じました。
こういったところからも、その技術を盗んでいきたいものです。
少し堅苦しいレポートになってしまいましたが、このポスター展、普段は美術館とは無縁な方にも比較的に楽しめる展示ではないでしょうか。
難しいことを抜きにして、単純にその色彩やグラフィックデザインは、見る価値アリ☆だと思いますよ。
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「絵画的ポスター」から「即物的ポスター(=「画・背景・テキスト」に還元し、美的でありながら、瞬間的な内容伝達を可能にする新たな画面構成)」への変遷や、「プロパガンダ(=国家や政府、政権政党が権力のもとに特定の思想・世論・意識・行動へ誘導する国策宣伝。有事下の情報・心理戦の技術の一つであり、しばしば政治的な内容や圧力を持つ)」など、時代を象徴的に映し出していました。
特にナチス独裁下のドイツでは、プロパガンダの手法が、大いに活用されたと言われていますが、ポスターを見るだけでも、ナチスの軍服が目に浮かぶような、作品の暗くて強い力に、思わず立ち尽くしてしまったほどです。
チケットとは対照的に、全体的に深く落ち着いた色使いの作品が多く見られましたが、どれもその配色の美しさに、(私も、こういった配色を悩むことなくスラスラできたら、様々なプレゼンツールの出来栄えが随分変わるだろうなぁ。)と感じました。
こういったところからも、その技術を盗んでいきたいものです。
少し堅苦しいレポートになってしまいましたが、このポスター展、普段は美術館とは無縁な方にも比較的に楽しめる展示ではないでしょうか。
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