早い者勝ち

園内にウマノスズクサの仲間が絡む木がある。ウマノスズクサは、日本ではジャコウアゲハの食草で知られているが、こちらでもこの仲間は、アゲハの仲間で好む種類がある。有名なのが、トリバネアゲハであるが、この仲間のキシタアゲハもこの草を好む。
この時期になるとチョウの発生時期になり、この木に多くのキシタアゲハが集まる。おそらく目的は、交尾のためだと思う。この時期は、毎日のように羽化が観察され、メスも産卵に訪れこれを狙ってオスが木の周りを徘徊しているのである。羽化したメスを見つけたオスは、すぐに交尾をする。一番乗りしたものは交尾できるが、交尾の最中も他のオスがひつこく交尾を迫る姿が観察できる。交尾は早い者勝ちである。