ぱぷあ日記

海外生活はもう引退。これからは、日本に腰を落ち着けようと思います。第二の人生を切り開く様を書いていこうかと

タンポポの秘密

2009-04-16 21:05:04 | 植物
秘密と言う言葉は、ちょっと興味をそそられる。子供にとっている科学雑誌には、ザリガニの秘密とかカブトムシの秘密とか書いてある。子供は、そそられるのかもしれない。僕などは、怪しいネットを見ていて、○○の秘密などと見ると危ないとは知りつつも、クリックしてみたくなる。まあ理性で抑えるが。
さて、今日は、タンポポの秘密。
写真を見て、その秘密が分かった人いただろうか?
これは、ニホンタンポポである。総ほうと呼ばれるガク片の外側が反り返っていないことから外来種と区別できるらしい。僕のフィールドで最近見つけた場所がある。こちらでは、圧倒的にニホンタンポポの個体数が多い。
ニホンタンポポは、Taraxacum platycarpum Dahlst(カントウ、トウカイ、カンサイ等呼ばれるものがあるが、地域変異のようで、種としては、platycarpumに含めるのが多いらしい。)



これだけ、帰化種、在来種が入り乱れ自生しているのだから、交雑も容易に怒りうるのだろうと思う。調べてみたら、こんなページを見つけた。セイヨウタンポポは3倍体らしい。通常植物は、2nで、卵はn、花粉はnとなり卵と花粉が合体し2nとなり子供を作る。3倍体は、3nとなり、減数分裂をしたとき上手くnの倍数に分かれないため、卵、花粉が死んでしまうのである。n+2nと器用に分けられないらしい。(卵、花粉は、n、2n、2nとnの倍数に分かれないと死んでしまうのである。

セイヨウタンポポは、器用に3nの種子を作るらしい。だから種子で増殖しても、単為生殖するらしい。
それなら、生殖できる花粉はできないのかと思えば、それができるらしい。
簡単に言えば2倍体の植物と変わらない、しかも、単為生殖もできる。すごいやつなのである。これで増えないわけは無い。セイヨウタンポポの世界制覇は、時間の問題なのかもしれない。

秘密と言うやつ、聞く前は、やたらにそそられるが、聞いてしまうと、意外とつまらないものである。
コメント (5)
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