今日は「西の高野」とも呼ばれる、標高618mの太龍寺山の山頂近くに立つ、四国霊場第21番札所「太龍寺」を歩いて辿るウオーキングコースである。
天候は申し分なく、クルマを車中泊していた道の駅「鷲の里」に停めたまま出発した。
[序盤は、那賀川を右側に見ながら県道19号線を北上した]
[緩やかな那賀川の流れ]
直ぐに氷柱観音と布袋尊が現れた。
那賀川沿いに曲がりくねった狭い県道19号線は、通勤車両がスピード出して行き交って危ない。
[曲がりくねった狭い県道19号線を北上する]
[しばらく進むと現れた細野橋を渡り、那賀川沿いを更に北上する]
その後、第20番札所「鶴林寺」からの遍路道に合流し、いよいよ第21番札所「太龍寺」への遍路道を辿ることとなる。
[太龍寺への遍路道が始まる]
[直ぐに、軽四も厳しい道巾の遍路道が始まる]
[途中にあった遍路道の休憩所]
すぐ先の所で後ろから歩いてきた、今日初めてのお遍路さんと出会った。
広島県の江田島出身らしく、今回で9回目の巡拝という熱心なベテラン参拝者のようです。
退職後、家に居てもすることが無いので歩き出したらしい。
多少の訳ありのような雰囲気を醸し出していたが、物静かな70才過ぎのオジサンだった。
野宿主体の歩き遍路だが、自信のあった体力が陰りだし残念そうだった。
[モズクガニの撮影中に出会ったお遍路さん、以後は同行二人]
直ぐに遍路転がしの山道が始まった。
古くから歩き遍路の難所として焼山寺、鶴林寺に次ぐ「三番目の遍路転がし」と呼ばれてきた道である。
その方には、名刺がわりに赤い納め札(7回〜24回の巡拝)を頂いた。
[赤札の願意には「穏やかに暮らせますように」と書かれていた]
[整備された遍路転がしの山道に汗だく]
ようやく、太龍寺への仁王門が見えてきた。
600mと標高が高いので、境内の紅葉が見頃となっていた。
[境内のイチョウも色付き出していた]
[秋色の太龍寺境内]
[イチョウも色付きが進んできた]
[ここでも中華圏からの参拝者が多いのに驚いた]
[大師堂では、同行の方も真剣にお念仏されていた]
喉が渇いたので暖かい物でもと、自販機でお接待させて貰ったが、その方が選んだのは、何とウオーターボトルであった。
[お大師様に通じる教えを胸に、境内から20番札所「鶴林寺」を望む]
「出会えて気が紛れました、ありがとう。」と、ここで広島の方とお別れし、自分は勧められた展望抜群の捨心ヶ嶽へ向かった。
[次の第22番札所「平等寺」を目指して、一人出発した]
「太龍寺」本堂への石段を下りると、道の駅「鷲の里」と往復するロープウェイの山頂駅がある。
[ロープウェイ山頂駅前には、秋色の太龍寺本堂への石段がある]
[ロープウェイ山頂駅舎]
ロープウェイの全長は西日本最長の2775mを誇り、約10分で道の駅「鷲の里」と結ばれる(片道¥1,300、往復¥2,470)。
[山頂の紅葉に迎えられ、ロープウェイが到着する]
立ち並ぶ薬師像を通り、舎心ヶ嶽のお大師像を目指し緩やかに登って行く。
10分余りで舎心ヶ嶽に到着する。
[舎心ヶ嶽から眺めるロープウェイと山頂駅]
[山頂駅舎から見上げるお大師像(上の右上)と舎心ヶ嶽の後ろ姿(下)]
舎心ヶ嶽からは、鳴門〜徳島市内や小松島市方面〜阿南市橘湾周辺まで東側の眺めが絶景である。
[風光明媚な阿南市の橘湾周辺]
[奥の島は、今春に渡って歩いた「伊島」だろう]
[北には小松島市内が見下ろせる、奥の島は淡路島だろう]
[更に徳島〜鳴門方面まで見渡せる]
[大鳴門橋周辺をズームアップ、奥には淡路島方面]
反対側に向かうと、「山さきもり」のシンボルと共に、南西側の大展望が広がる。
[「山さきもり」のシンボル]
[ロープウェイの奥には県南の山々を展望する]
[南部の山座同定は難しい?]
[標高600m付近の紅葉模様]
[ロープウェイ山頂駅付近の紅葉]
[ロープウェイ山頂駅舎内の様子]
出発した道の駅「鷲の里」へは、ロープウェイで下山する。
[最後に、駅舎前から眺める阿南市橘湾方面]
ロープウェイからは、道の駅「鷲の里」を取り囲む様に大きく蛇行する那賀川の流れが一望である。
[ロープウェイ車内から見下ろす、道の駅「鷲の里」周辺]
[こうして昼過ぎに、出発した道の駅「鷲の里」に降り立った]
[太龍寺ロープウェイの概略]
[太龍寺参拝の起点になる道の駅「鷲の里」は、お遍路中心です]
下山後は山越えで上勝町に走り、月ケ谷温泉付近に設定されているウオーキングコースを歩く予定にしている。