個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

こんなときこそ最大限のサポートを

2019-06-01 08:31:23 | 教室から
おはようございます。。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

昔から5月病ってありますよね。GW明け頃から気分がすぐれなくなったり、気持ちが落ち込んだり、体調が悪くなったりする症状で、新社会人や新入生に多く見られると言われています。新年度が始まり新しい環境、新しい人間関係に慣れないことが増えていき、必死で慣れようと一生懸命頑張っているうちにそれがストレスになり、GWで少しホッとしたときにそのストレスが一気に噴き出すことが主な原因とされています。

皆様の中にも経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。私は大学生のときに5月病と思われる症状になりました。2浪しているので初めて年下の子たちと同学年になり、初めての電車通学、初めてのアルバイトなど。これまでと環境が一変し、早く慣れて大学生活に溶け込もうと頑張ってましたが、GWが明けると「学校に行きたくない」という気持ちが襲ってきて行けなくなりました。高校は楽しかったのでそんな気持ちになったことはなく、中学校は大嫌いだったので「行きたくない」という気持ちにはなりましたが、休むまで辛くはなりませんでした。ですのでこれほど学校に行きたくないと思ったのは大学が初めてだったのです。

大学での5月病は長引いて、6月になってもほとんど行くことができませんでした。大学を休んではアルバイトに行ったり、自動車の免許を取りに行ったりで、ようやく「やっぱり行こう!」という気持ちになり行きはじめた頃には、新年度が始まってから3か月近くが経過していたこともあり、勉強がまったくわからず、友だちと呼べる人もまったくいないため、少しも楽しくなく、またちょくちょく休むようになりました。そんな状態でしたので、1回生の前期で取得した単位はわずが1ケタで、留年街道まっしぐらという感じでした。

1回生と2回生は、ほぼこんな感じの大学生活で、いつ留年してもおかしくなかったのですが、運よく3回生まで上がれましたので、そこからはさずがに「卒業しないともったいない」と思い、卒業までに残された単位数に恐怖を感じながらも、なんとか必死で大学に行って、本当にギリギリの単位数で卒業できました。

小中高生で最も期間の長い休みは夏休みですので、夏休み明けが気持ちの弱っている子にとってはしんどいと言われますが、GW明けもそれに劣らず、実は厳しい時期なんですね。

人にはタイプがあって、すぐに環境になじめる人もいれば、私のように時間がかかってしまう人もいます。

特に不登校などで学校に行っていなかった時期があり、新年度から新しい学校に通い始めた子のストレスを想像してみてください。半年や1年、もしかするともっと長い間学校に行くことができず、集団での生活はもちろん、他人との会話もほとんどしてこなかった子が、急に学校という、どちらかといえば閉鎖的な空間に飛び込むのです。それも、いろんな不安を持ちながら。

「これまで不登校だったということをみんなに言った方がいいのだろうか?」あるいは「これまで不登校だったことを知られたくない。みんなにバレないだろうか?」「友達ほしいけど、どうやって話せばいいんやろ?」「勉強についていけるかな?」「毎日通う体力続くかな?」「人がいっぱいいるから疲れるなあ」

このようなことを毎日考え、それで頭がいっぱいになりながら学校に行っているので、家に帰ってきたころには体力・気力ともにヘロヘロになっています。おそらく「寝るときが一番幸せだ」と感じるほど疲れているはずです。それでも「ここから自分は変わるんだ!」という強い気持ちが毎朝体をなんとか動かし、頑張って通い続けます。そしてなんとか1ケ月頑張り続けたときにGWがやってきます。

無我夢中で頑張ってきたので気づいていなかった疲れやストレスが、休みでホッとした瞬間に襲ってきます。こんなに疲れていたのかと気づきます。特に今年は10連休という長さでしたから、体や気持ちが「休みモード」に切り替わってしまい、いざ学校が始まってもスイッチが入りにくかった子も多かったと思います。

そしてGWが明けても学校を休みがちになってしまうと、「せっかく頑張っていたのに、また不登校に戻るんかな」と思われるご両親や学校の先生がいるかもしれません。「なんでこの子は行かれへんのやろ?情けないなあ」とまで思ってしまう方がいるかもしれません。でも大切なのは、やっぱり一番苦しんでいるのは子ども自身だということです。

本人がどれだけ悔しくて情けなく思っているか。「どうして自分はこんなことすらできないのだろう」「なんで自分だけ?」「もう一生社会でやっていけないかも」できない自分に対する怒りや悲しみ、そして将来に対する不安でいっぱいになっているんです。そんなときに周りが追い打ちをかけるようにしたところで状況は良くなりません。こんなときこそ一緒に落ち込んだり、怒ったりするのではなく安心させてあげないといけないんです。こんなときこそ、あたたかく包んであげなければならないんです。私はそれが周囲の人間の役目だと思っています。

人間だれだって苦しい時期やうまくいかない時期はあります。1人で乗り越えられる人もいるでしょうが、周りのサポートを必要とする子もたくさんいます。だから子どもが本当に助けが必要なときこそ最大限のサポートをしましょう。私もそのうちの1人でありたいと思っています。出口が見えずに不安になるでしょうが、きっと子どもとしっかり向き合い、あたたかく守ってあげることで良い方向に進んでいけます。ですから子どもを信じて、粘り強く頑張っていきましょう!

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