個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

待ち時間3時間でも助かった

2019-01-05 10:20:19 | 不登校
明けましておめでとうございます。
堺市西区上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。
今年もよろしくお願いします。

年末は30日まで授業があったのですが、30日の昼過ぎくらいから、どうも左目の調子がおかしくなりました。教室で生徒たちに勉強を教えている途中でしたので入るはずがないのですが、何かゴミが入ったような感じがして、かなり痛みも出てきました。なんとかゴミを取り除こうと、何度も水道で目を洗い、目薬もさしたのですが、まったく目の違和感がなくならない。

帰宅してからもずっと調子が悪く、目を洗ってもよくならないので寝ることにしました。「寝てる間にゴミが流れていくやろう」といつものように、適当で都合のいいように考えて(笑)寝たのですが、次の日目が覚めてもまったく良くなってなかったのです。それどころか、痛みも増しているし、さすがにヤバいと感じ病院に行こうと思いました。

ただその日は12月31日でしたので、ほとんどの病院が休みでした。大きい病院や救急センターに電話しても、「眼科はない」と言われ、「じゃあ、どこか今日受診できる病院わかりませんか?」と尋ねても「わからない」という返事がかえってくるだけ。ネットで検索して、片っ端から電話しても見つからない。大阪市内にようやく見つけましたが、目の状態が悪い中、車で行くには遠すぎました。そしてようやく1つ堺市内で受診できる眼科を見つけ、急いで向かいました。

病院に着くと信じられないような光景と出会いました。病院の中はもちろんのこと、入り口から外にかけて人であふれていたのです。ちょうど正月に福袋を買うために百貨店などの前でできている列のように。受付で申し込みをすると「最低3時間待ちです」と言われました。普段なら迷わず帰っていますが、この日ばかりは他に病院もなく、この目の状態のまま正月を迎えることはできなかったので、仕方なく3時間待つことにしました。携帯の充電も尽きてしまって、暇つぶしに何もすることがなくなった頃にようやく診察してもらえました。目にゴミが入っていたわけではなく、何かできものが瞼の裏にあったうようで、その場で切断してもらいました。とたんに、目の違和感がなくなり、目の充血も収まり、なんだか体まで元気になりました。長い時間待ったけれども、治療してもらえて本当によかったです。

この日、3時間待ちながらボーっと考えていたことは、やはり窓口は必要だなということです。大きい病院や公的機関に電話しても、どの病院が今日受診できるのかを教えてもらうことはできませんでした。私としては、今日中になんとか治療してもらいたい!と必死で探しましたが、とにかくどこに連絡していいのかわからない。ようやく見つけることができたからよかったものの、見つからなかったら眼の状態が悪化して、今頃冬期講習ができていなかったかもしれません。

不登校やひきこもりで悩んでおられる保護者の方も同じ気持ちでしょう。「相談したいけれども、どこに連絡したらいいのかわからない」「ネットで検索したらいくつか見つかるけれども、どんなサポートをしてくれるのか、料金はどれくらい必要なのか、細かい情報まではわからない」「自宅からは遠い場所ばかりで、もっと近くにないのだろうか」

私の塾に相談に来られた方は、みんな同じことを言います。すべての機関にホームページがあるわけでもなく、ネット検索では見つからないところもたくさんあります。私の知り合いのNPO代表の人が中心となって「ひきこもりMAP」というものを作成しました。これは大阪だけでなく、近畿にある「ひきこもりサポート機関」がどこにあるのか、どのような活動をしているのかを調べてMAPにしたものです。かなりの時間と労力が必要だったことは簡単に想像できます。MAPに載せる以上、いわゆる怪しい機関か信頼できる機関かを調べなければなりませんので、現地まで話をしに行き、そのうえでMAPに載せていきます。このMAPがもっと広まれば、相談者は今ほど困らずに、いろんな機関に相談しに行けるはずです。

不登校などの学童期の子どもの相談機関も同じようなものが必要です。不登校の人数や、学校に居づらさを感じている子どもの数に比べて、相談機関の数が少なすぎます。いや、もしかしたら本当はもっとあるのかもしれませんが、その存在が知られていません。この地域にはこれだけの機関があり、ここではこういうサポートをしてくれて、料金はこれぐらいでというのをある程度まとめて取り扱っている窓口が必要です。相談者はこの窓口に連絡さえすれば、多くの情報を得ることができ、そして自分たちに合った場所を選んでいくという仕組みにしなければなりません。そのためには、これはたとえば1つのNPO法人や民間団体だけでできるはずもなく、どうしても行政の力が必要になってきます。行政と民間が手を結び、情報を共有することでしか実現は不可能でしょう。乗り越えなければならない壁はいくつもあるでしょうが、苦しんでいる子どもたちや、その保護者の方々が増加する一方の現状を考えれば、壁をぶち破り、前に進んでいく努力が必要なのは明らかです。私もその力になっていきたいと思っています。

今年も、これまでのスタンスと同じく、気になったことや考えたことなどを私のペースで自由に書いていきたいと思っています。わけのわからない話や脱線することも多くあるかもしれませんが、読んでくださると嬉しいです。よろしくお願いします。

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