個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

経験してこなかったことを悔やむのではなく①

2020-06-24 16:00:26 | 不登校
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

コロナウイルスの影響で中止になっていたスポーツも無観客ながら開幕し、私の好きなスペインのサッカーも再開され楽しみが一気に増えました。やっぱりプロの選手はすごいなと感心します。試合ができないだけでなく、練習も十分にはできなかったはずです。いつ始まるのかもわからない中で、モチベーションを維持するのも大変だったでしょう。にもかかわらず、再開されたと同時に高いパフォーマンスを披露してくれ、私たちファンを楽しませてくれます。

ブランクがあるというのは大変しんどいことだと私は自分の経験上よくわかっています。

高校時代。高校入学と同時に勉強することをやめた私は約2年半高校3年生の夏休み明けまで、まともな勉強をしませんでした。夏前の実力テストでは学年で最下位、数学はほぼ毎回完全な白紙答案で、テスト中あまりに暇すぎて、それを見かねた先生によって途中で退席させられるというような状態でした。そこから大学受験をしよう!と勉強を始めましたが、簡単に取り返すことができるほど甘くはなく、結局2浪することになりました。

これはまだマシな例で、きつかったのは私の場合はやはり「ひきこもり」の期間でした。大学卒業後約3年間私はひきこもりました(詳しいことはブログ内の「ひきこもり」の項目か、3ヵ月ほど前に出版された「あたりまえからズレても」という本を読んでください と自然に本の宣伝をしておきます(笑))。ひきこもっていた3年間は外出をしないことはもちろん、家族以外の会話はほとんどなく、完全に社会から隔離された場所で過ごしていました。そんな生活が3年も続くと、他人とどうやって会話すればよいのか、どんな口調や言葉遣いで話せばよいのか、あるいはどんな表情で人と接すればいいのかなど、普通のときには考えもしなかったことで悩むようになります。

そして「ひきこもり」から脱出して塾を始めたとき、この「他人とのコミュニケーション」には本当に困りました。なんでわざわざコミュニケーションが重要なこの仕事をしたんだ?と思われるかもしれませんが、当時の私にはこの道しか選択肢が見えなく、これがダメだったらまたひこもろうという背水の陣で始めたのです。生徒たちに勉強を教えることに慣れるのに約3年、保護者の方々と話をすることに慣れるのに10年(今でも緊張しますが)、自分が考えていた以上にブランクの影響は大きかったです。

最近でも、私は約4年前にこのONE-Sという塾を立ち上げました。それまでは別の場所で塾を経営していました。17年間そこで頑張っていたのですが、建物の老朽化のため、立ち退きを命じられ、場所探しも含めて一から塾を作らなければなりませんでした。それまで無我夢中で塾を経営してきたけれども、この17年間で自分の「理想の塾」というものがぼんやりと出来上がりつつあったので、それを目指そうと思い切ってこのONE-Sという塾を開校しました。開校するまで準備期間として約1年間ありましたが、その間は生徒に勉強を教えることもできませんでしたし、自分で勉強することもありませんでした。開校して有難いことにすぐに何人かの生徒さんが来てくれましたが、驚いたことに何か感覚が違うんです。うまく教えられないのです。もちろん新しい場所での出発となりましたので「頑張らなきゃ!」という気負いはあったでしょうが、それだけでなく「勉強を教える」という感覚が鈍っていたのです。17年間も勉強を教え続けてきたのに、たった1年でこんなに衰えてしまうとは…。今ではようやく元の状態に戻っているとは思いますが(元に戻ってこの程度っていうツッコミは置いといて(笑))、ブランクの怖さを思い知りました。

次回に続きます。

ONE-SのHP

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