美しい大分

大分に暮らし,その美しさに気づかされ 癒される日常を、折々綴り,残してみたいと思っています。

開館20周年記念 田能村竹田展(予告)

2018年09月15日 | 美術館





『歳寒三友双鶴図』(大分県立美術館所蔵 重要文化財) 赤い花と、二羽の鶴が大変華やかな竹田にしては珍しい作品です。



『暗香疎影図』(大分市立美術館所蔵 重要文化財)


9月28日より開催される 大分市美術館 開館
20周年記念 田能村竹田展のポスターです。

大分県人なら、一度は耳にした事があるでしょう「たのむらちくでん」は、岡藩(現、大分県竹田市)に生まれ、江戸時代後期、日本の南画隆盛期を支えた中心的な画人です。





『南画』と言っても、一般的になかなかわかりにくいかも知れません。文人と言われる知識人が、墨や、わずかな色彩を用いて描き、多くは漢詩が添えられています。
元は中国、明 の時代に日本に入って来て日本の文人、武士だけでなくいろんな分野の間で広まりました。
ほとんどが、掛け軸や屏風などに表装されていますが、わ旅先などで、気軽に筆を取り画帳などに描かれている物も残っています。


大分市美術館では、郷土の偉大な画人
竹田(ちくでん)の作品を所蔵品の核として、
1999年に開館しました。
20年に渡り竹田の作品 資料を収集し展示してきています。



左の『富士図』は2000円切手の原画となった物(重要文化財) 。右は県立美術館所蔵の『稲川舟遊図』(重要文化財)


竹田の、柔らかな優しい筆使い 又どこまでも緻密に描き込まれた静謐な世界
文人達が限りなく憧れた山深い清澄な世界に触れてみませんか。




「開館20周年記念 田能村竹田展」
9月28日〜11月11日
大分市美術館 常設展示室
観覧料・一般300円 高校、大学生200円 中学生以下無料