美しい大分

大分に暮らし,その美しさに気づかされ 癒される日常を、折々綴り,残してみたいと思っています。

「うつりゆく自然を描く 小野竹喬の世界」 展

2024年10月13日 | 美術館



大分においては、
福田平八郎、高山辰雄、と文化勲章受賞の2人の日本画家がいましたが、
そんな2人とは又違う、
けれども、とても似ているような。


大分市美術館で始まっています。


小野竹喬(ちっきょう)は1889年、岡山県瀬戸内、笠岡市に生まれ、平八郎とは3歳違いの年上でした。

今回の展覧会は、笠岡市にある市立竹喬美術館が所蔵する名品90点が紹介されています。








四曲一双の「波切村」
瀬戸内の風景を描き続けた竹喬が、太平洋を望む三重県の海辺の村を描いた作品。
今年、重要文化財に指定されました(前期、10月14日まで展示)。




<好きな作品>

拡大↓



雪の木立の中に数本、鮮やかというか、ほのかと言うか色彩の木立に惹きつけられます。





紹介パンフレットに掲載の作品、「野辺」
紺色の台をバックに飾られ大切にされていることがわかります。



こちらの上下↑↓は、
同じ場所を描いた作品。静かな海と、荒れる海。それらをそれぞれ絹と、和紙に描いています。






この作品も、気になりました。




上、下、殆ど同じ構図ですが、
上の雪餘(せつよ)。身近な家族、友人を亡くし失意の中にある竹喬の心情を汲み取れる
『しほれふすや世はさかさまの雪の竹』
芭蕉の詠んだ逆縁の句を思い起こす
と、キャプションにありました。

下の雪旦(せったん)。上の雪餘に比べて竹の数は少なくなり、小禽も描かず簡潔明瞭、しおれた竹も雪解け後には立ち上がるしなやかさを感じさせ、すでに傷心がテーマでは無く、雪の朝の清々しい情景を伝えようとしているそう。






写真がうまく写っていませんが、
心に残ります。
雲、月、どちらも私には不思議な表現に思われました。全体美しい色使いです。

実は、竹喬の深い心の痛みが表現されています。会場で観て頂きたいです。





「茜空の画家」とも呼ばれる竹喬の、
穏やかな佇まいの作品群の中にあって、
ハッとする様な美しい色を湛える作品2点。








この展示会は、
撮影OKです。
どの作品も全部撮影したい思いですが…



『竹喬は、終生、自然を愛し表現した。
温かみのある色彩と洗練された構図の美しい風景画は、現代の私たちの心にも響く。
日々の喧騒から離れ、自然と向き合う静かなひとときを過ごしてほしい』
と、開会式では、笠岡市立竹喬美術館館長が挨拶されました。=大分合同新聞より


ところで、
展覧会会期中、インスタグラムで大分市美術館をフォローし、「小野竹喬の世界」展にいいね❤️すると、竹喬の作品缶バッチをもらえます。
美術館受け付けで、提示して下さいね^ ^。



私は、こちらの作品「海」の、








これを頂きました👍。

ただ、数に限りがあるかも知れませんのでお早めに^ ^。






心が静まるステキな展示作品ばかりです。

前期展示10月14日まで。
後期は10月16日〜11月17日

期間中、毎週水曜日午後2時から展示解説有り。30分程度です。






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