大分県国東半島、その先に浮かぶ火山島
姫島。
(写真は姫島村、おおいた姫島ジオパーク推進協議会の冊子からお借りしました。)
ここに「アサギマダラ」と言う蝶が、旅の途中に飛来すると言うニュースを聞いたのはいつだったか…遠いむかし…
アサギマダラは春と秋、1000km以上もの海上を飛んで渡って行くと言います。
羽根を休める場所は限られていて、海に浮かぶ姫島もその一つ。
毎年、北上する春はスナビキソウ、南下する秋はアサギマダラの花で休み、栄養を得て再び渡って行くのでしょう。
下の3枚は平成20年10月15日、「くじゅう花公園」で撮影した フジバカマに飛ぶアサギマダラ
全国の飛来地で頭数を数え、捕獲した蝶の羽根に場所.日.時を印して放し又どこかの飛来地でその印を確認すると言う。
薄く、か弱い羽根の小さい蝶なのに、海を渡る壮大な物語に心から感動したものでした。
今年もお天気の良い日、アサギマダラの飛来は続いているようです。
(姫島村ホームページより)
ところで姫島!
有名なのはアサギマダラだけではありません。
新鮮で美味しい「クルマエビ」を始めとした魚介類。
無形民俗文化財認定の盆踊り、ユーモラスな「キツネ踊り」。
2013年に認定された「おおいたジオパーク姫島」… 全国の古墳などから出土する鏃(やじり)などの材料となった黒曜石は、姫島産のものが多くあるようです。…若かりし頃一度姫島を訪れたことがあります。
黒曜石のツヤのある岩肌だけは印象深かく覚えていますが、あとは何も、、、不覚です。
この島の成り立ちを示すジオパークとしての姫島をよーく見てみたいです。
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『ジオパーク』ってなんだろう?
地球活動(火山の噴火やプレートの移動など)によって造られた地形、地質を保全し、成り立ちやその大地の上に広がる生態系、人々の暮らしを学び楽しむ。又、それらを利用して教育研究活動、観光ツーリズムなどに活用し、地域活性化につなげる取り組みと言うことです。
つまり、
地球活動によってできた大地があり
その上に広がる自然があり
人々の暮らしがあり
育まれた歴史、文化、産業、地域資源があり、それらを学び地域活性化に利用すると言うこと。
一言では言えない複雑な仕組みでした。
姫島は元、瀬戸内海の西部にある火山だったそうです。7つの火口がありますが、山を形作った4つの小島が砂州で繋がり今の姫島ができました。冒頭の姫島の写真でそれがよくわかります。
大分県のジオパークは他に
阿蘇大噴火の火砕流よる大地、「おおいた豊後大野ジオパーク」があります。
豊後大野市原尻の滝周辺。
アサギマダラの飛来シーズンを機に、今年こそは姫島へと計画したのですが、天気がグズついています。
お天気が悪いと蝶たちは飛んで来ないそうで、そんな日は蝶はとこでどうしているのでしょうねぇ?
♨︎
余談
宮沢賢治の「イーハトーブ」… 何だかジオパークの響きと似ている様に思いませんか?
大地の上に広がる自然と言う感じは似ているけれど、全然違うもの。
イーハトーブ⇒理想郷、宮沢賢治の造語だそうです。
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