田沢湖 湖畔の杜通信

湖畔の杜レストランORAE《番猫『ミミ』のわがまま雑記考》

秋田の伝統野菜「石橋ごぼう」

2013年10月31日 | 湖畔の杜レストランORAE

湖畔の杜ビール、湖畔の杜レストランORAEのミミです。

秋田の伝統野菜「石橋ごぼう」をご紹介いたします。

この「石橋ごぼう」の石橋とは、このごぼうの種を守り続けてこられた方のお名前です。

大正末期 石橋家3代目亀松氏が栽培を始められたとの事ですから、すでに90年近くごぼうを栽培されていると言う事になります。

この石橋家は秋田県大仙市四ツ谷というところにあり、当初は玉川水系の砂地に畑がありそこでの栽培が主であったとの事です。

ごぼうは砂地がいいと言いますから、頷けます。

その後、昭和30年に「滝の川」、「砂川」、「赤茎」の混植から育成されたのが現在の「石橋ごぼう」です。

色が白く、肉質はとても柔らかであり、その味わいはごぼうの滋味深さを感じつつ非常に上品です。

現5代目の石橋さんは、先代に「土作りを怠るな」とよく言われたそうです。

種の保存というのは正確に言うと、純粋にその種の系統を引き継いでいるものを見極める事、更にその種が健全である為、またはいい種をとる為の環境をベストに保つという事が必要になるわけです。

そのような意味で先代は「土作りを怠るな」とおっしゃったのですね。

つまりは「土を守る事は、種を守る事」と言う事なのだと、石橋さんからお話しを伺って深く感じ入った次第です。

石橋家の6代目も、もう5代目から引き継ぎつつあるようですから、「石橋ごぼう」の種は大丈夫のようで安心いたしました。

今回の「ORAEの伝統野菜プレートセット」では、鶏肉との炒め物、それと「てんこ小豆」を使ったしょっつる炊き込みご飯にこの「石橋ごぼう」を使用しております。

ごぼうの風味と柔らかい食感を是非、お愉しみ下さいませ。

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とても長く柔らかいです


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秋田の伝統野菜と湖畔の杜レストランORAEの取り組み

2013年10月31日 | 湖畔の杜レストランORAE

湖畔の杜ビール、湖畔の杜レストランORAEのミミです。

今日から「ORAE 秋田の伝統野菜プレートセット」スタートしておりますが、お召し上がりになったお客様から「美味しかった」「秋田にも伝統野菜ってあるんですね」等のお言葉を頂いております。

秋田県の定める伝統野菜の定義は、以降の通りです。

①、昭和30年代以前から県内で栽培されていたもの

②、地名、人名がついているなど県内に由来しているもの

③、現在でも種子や苗があり生産物が手に入るもの

と、されています。

現在、秋田に伝統野菜が存在するのは、世代を越えて種を引き継いで下さっている方がいらっしゃるからに他なりません。

種を守るという事は本当に大変な事です。

今まで天災に見舞われたり、不作であったり、色々な悪条件を潜り抜けて、特徴を保持ししかも優良な種を取り続けてこられた事を想うと、本当に頭が下がりますし有難いものだなあと思います。

伝統野菜は流通に向かないものが多い為、種を取ってきた農家さんだけで作って消費するというのが殆どのようです。

湖畔の杜レストランORAEは、これまで種を守り続けてこられた農家さんのご苦労に報いたい、私たちのようなレストランが使わせて頂く事でそれが種を守る事につながるのであれば

これからも続けていきたい、そう思っています。

この後、大仙市四ツ谷の「石橋ごぼう」をご紹介いたします。


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