湖畔の杜ビール、湖畔の杜レストランORAEのミミです。
秋田の伝統野菜「石橋ごぼう」をご紹介いたします。
この「石橋ごぼう」の石橋とは、このごぼうの種を守り続けてこられた方のお名前です。
大正末期 石橋家3代目亀松氏が栽培を始められたとの事ですから、すでに90年近くごぼうを栽培されていると言う事になります。
この石橋家は秋田県大仙市四ツ谷というところにあり、当初は玉川水系の砂地に畑がありそこでの栽培が主であったとの事です。
ごぼうは砂地がいいと言いますから、頷けます。
その後、昭和30年に「滝の川」、「砂川」、「赤茎」の混植から育成されたのが現在の「石橋ごぼう」です。
色が白く、肉質はとても柔らかであり、その味わいはごぼうの滋味深さを感じつつ非常に上品です。
現5代目の石橋さんは、先代に「土作りを怠るな」とよく言われたそうです。
種の保存というのは正確に言うと、純粋にその種の系統を引き継いでいるものを見極める事、更にその種が健全である為、またはいい種をとる為の環境をベストに保つという事が必要になるわけです。
そのような意味で先代は「土作りを怠るな」とおっしゃったのですね。
つまりは「土を守る事は、種を守る事」と言う事なのだと、石橋さんからお話しを伺って深く感じ入った次第です。
石橋家の6代目も、もう5代目から引き継ぎつつあるようですから、「石橋ごぼう」の種は大丈夫のようで安心いたしました。
今回の「ORAEの伝統野菜プレートセット」では、鶏肉との炒め物、それと「てんこ小豆」を使ったしょっつる炊き込みご飯にこの「石橋ごぼう」を使用しております。
ごぼうの風味と柔らかい食感を是非、お愉しみ下さいませ。
とても長く柔らかいです