乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

第25回遊歩道づくり

2024年05月12日 | 遊歩道作り
 翌日は雨でしたから、5/12(日)に「乙女高原の遊歩道づくり」が実施できて、本当によかったです(去年は雨で延期だったし)。じつは今年で25周年。ここ11年間で一番多い76人もの乙女高原ファンが集結してくださいました。

 予定通り、9:00から市・県・ファンクラブのスタッフで打ち合わせをし、スケジュール等を共有しました。受付にどんどん参加者が来てくださり、作業手袋やペットボトルのお茶を渡し、作業箇所を割り振りました。受付スタッフの皆さん、慣れたものです。受付が終わったら、ロッジの庭に打ち込んだ杭を使って、ロープを結ぶ練習です。ロープを使った保全策をとっている地域の中には、穴が開いている杭を使って、その穴にロープを通すようにしている所もありますが、乙女高原では伝統的に、杭にロープを結ぶだけでロープ張りをしています。とっくり結びという結び方で、いったん結ぶとなかなか解けない結び方です。

 9:30には、山梨市観光課長・武川さんの司会ではじめの会スタート。

山梨県峡東林務事務所長・深水さんのあいさつ、山梨市長・高木さんのメッセージに続いて、植原から今日の作業の手順や留意点を説明しました。はじめの会後、(株)田丸グリーン基金様から今年も助成金をいただきました。

 そして、いよいよコースごとに作業開始です。乙女高原の遊歩道は「ツツジのコース」「草原のコース」「森のコース」という3コースがあり、受け付けで参加者を振り分けてありました。スタッフの指示で、杭やロープを持ち、作業箇所へと向かいました。

 例年、「ロープが絡まってしまいました~」という報告が複数あるのですが、今年はゼロ。一番長いロープは新しいロープで200mあったのですが、それも「無傷」でした。多くの皆さんが参加してくださったので、かえって一人当たりの作業量が少なくなってしまったようです。草原内に生えてきている若木を伐ったり、古い杭や去年の秋に伐った木々を林の奥に運んだり・・・と、やっていただきたい作業はロープ張り以外にもたくさんあります。来年の参考にしてください。

 草原コースのロープが足りなくなってしまいました。仕方がないので、ツツジのコースから譲ってもらいました。おっかしいなあ。ロープの端には色付きのテープが付けてあり、それぞれのコースが足りなくならないように分けてあったはずなのに。でも、こんなハプニングが起こるのも、人がやっていることだからこそ。誰かの悪意でこうなったわけでないことは明らかなので、むしろハプニングを楽しんじゃいましょう。


 作業は順調に進み、予定より早い11:00には終わってしまいました。再び武川課長さんの司会で終わりの会を行い、乙女高原ファンクラブ代表世話人・角田さんのお礼のあいさつ、同じく三枝さんの諸連絡を聞いて、すべてのプログラムを終了しました。

 中・高・大学生の希望者には「ボランティア参加証明書」を発行しています。その説明をしました。去年の秋の草刈ではいちいち住所や名前を紙に書いてもらい、そこに発行した証明書を発送しましたが、今回はグーグルフォームを用意し、そこにリンクするQRコードをプリントした紙を渡しました。フォームに各自で氏名や住所を書き込んでいただくようにしたのです。これだと間違いがないし、個人情報の管理もしやすいです。11人の高校生に証明書を発行することができました。

 高校生の皆さんからこんな感想をいただきました。紹介します。

・普段見ることのない自然に囲まれながら作業することができ楽しかった
・乙女高原に観光にくる人が増えるといいと思いました。
・寒かったけど楽しかったです。
・初めて会った人や友達と楽しくロープを繋げたりすることができた
・普段山に行かないので遊歩道が定期的に整備してくれている人達がいることを知り、ロープを上手く張れた時の楽しさも知れて貴重な体験ができたと思いました。最後は交友も出来て楽しめました。
・山や公園でよく見る遊歩道を作る手伝いができて新鮮な気持ちになれていい経験になったと思う。
・貴重な経験ができました。大人のみなさんが話しかけてくださったおかげで楽しくできました。また自然に触れることで心身のリフレッシュにもつながり普段では味わえない清々しい空気や景色に心が癒されました。あと、楽しみが1つ増えました。乙女高原に植物たちが綺麗な花を咲かせるのが待ち遠しいです。
・ロープ結びという新たなスキルを身につけられてよかった
・乙女高原のボランティアは2回目の参加でした。子供でも参加しやすい雰囲気で、とても良いボランティアだと思います。
・色々な経験ができて楽しかったです。



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遊歩道づくり準備と観察会

2024年05月08日 | 遊歩道作り
 5/8(水)、前日の雨が上がってよかったです。

県と市の乙女高原担当職員・各3人、乙女高原ファンクラブ有志4人で、5/12「遊歩道づくり」の準備をしました。簡単な打ち合わせ後、分担して準備を始めました。裏の倉庫にしまってあるロープを確認したり、ロッジのホールやトイレのそうじをしたり、遊歩道を手分けして歩き、杭の状態をチェックしたり。
 杭がゆるまないように、はじから全部をでっかいトンカチでたたきました。

もちろん相棒と交替でやりましたが、それでも今日は腕の筋肉が変です。杭の中には左右に揺すると、根元からボキッと折れてしまうものもありました。杭を新しくする必要があります。そんな場所には赤い竹串を刺しておきました。
遊歩道を歩く前に、串の本数が数えてあるので、終了後に引き算すれば、新しい杭が何本必要か判ります。ちなみに担当したツツジのコースは18本、新たな杭が必要でした。

 12時ころ作業終了。職員の皆さんは仕事に帰られましたが、私たちファンクラブのスタッフはみんなでお昼を食べながら、雑談に花を咲かせました。そして、午後から自然観察会をしました。
 ちょうど木々が芽吹いています。シラカバはすでに青々とした若葉を広げていますが、似たようなダケカンバは遠くからだとまだ枯れ木に見えます。近寄ってみると、芽吹きが始まっているのがわかりました。木の種類によって、芽吹きの時期が違うんですね。夏になると、同じような緑色になってしまいますが、この時期、芽吹きのタイミングといい、芽吹きの色といい、木々による違いがとてもはっきりし、それぞれ強く自己主張しているように見えます。
 草原にも、ようやく草の芽が出てきて、なんとなく草原全体が薄緑色になってきていました。みんなで「この子は誰?」を喧々諤々、推論しました。ヤナギランの芽は細長くてツンツンしているので分かりやすいです。草原の一角は、このツンツンだらけ。今年も、きっとたくさんの花が咲いて、きれいですよ。
 アザミの芽は葉がトゲトゲしているので、すぐに分かります。が、では、どれがノアザミで、どれがノハラアザミかまでは分かりません。

三枝さんが「同じアザミでも、裏に毛がいっぱい生えているのと、毛が無くてツルツルしているのがあるよ」。他の二人は「確かに!!」と、その発見に大興奮。でも、幾つか観ているうちに、「葉の先には毛がないけど、葉の付け根のほうには毛が生えている」アザミの葉も多数見つかり、毛のあるなしで区別するのは難しそうです。
 一つ、解決した「この子は誰?」はヤナギタンポポ。

「この茎のしっかりした感じは、きっと背の高い草だよ」「葉の鋸歯が特徴的だよね。ギザギザというよりギザッとなったら、しばらくスーッといって、またギザッといく感じだよね」と会話を進めるうちに「このへんには夏、ヤナギタンポポが咲いていたよね」という気づきもあり、「そうだ、ヤナギタンポポに違いない」ということに。草原のあちこちにありましたよ。増えたのかな。
さすがに乙女高原。たくさんのスミレの花が観察できました。タチツボスミレ、エイザンスミレ、

サクラスミレ、アカネスミレ、アケボノスミレ、ヒゴスミレ、スミレ(マンジュリカ)、ニョイスミレ(ツボスミレ)。咲き終わって葉だけのヒナスミレと、これから咲く、やはり葉だけのエゾノタチツボスミレを加えると、ちょうど10種。5.4haの草原だけで10種類というのはすごいと思います。また、これまで葉だけで花が観察できないシーズンがあったほどのヒゴスミレが、なんと10輪も花を付けていました。
 どんどん寒くなってきて、手がかじかむほどです。観察会を終了し、解散しました。
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乙女高原展42 スミレその2

2024年05月06日 | 街の駅・乙女高原展
 乙女高原のスミレはいっぱいなので、本日、展示替えをしました。いま時期、咲いているスミレを紹介しています。


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草原に出て来た草の芽はどう生長する?プロジェクト

2024年05月05日 | モニタリング調査
4月、みんなで草原を観察していて、「この芽はだれかなあ」「うーん、わからん」ということが多くて、「札でも付けて、継続観察すればいいよねー」というアイデアが生まれました。そこで、出て来た芽に札を付けて、継続的に写真を撮り、記録することにしました。「 札付きの植物」たちです!! でも、悪い子たちじゃないですよ。

こんな感じです。全部で21の「札付き植物」。一つ目が4/25、二つ目が5/5の写真です。5/5には各植物の草高(植物を引っ張ったりしないで、そのまま自然の状態で地面からの高さを測る)も測定しました。


No.1


 草高9cm
植原の予想・・・ホタルサイコ

No.2

 草高17cm
植原の予想 タムラソウ

No.3

 草高7cm
植原の予想・・・? ? ?

No.4

 草高4cm
植原の予想・・・ツリガネニンジン

No.5

 草高7cm
植原の予想・・・? ? ?

No.6

 草高2cm
植原の予想・・・アザミの仲間 ?

No.7

 草高14cm
植原の予想・・・クガイソウ

No.8

 草高9cm
植原の予想・・・スミレ

No.9

 草高11cm
植原の予想・・・シシウド

No.10

 草高5cm
植原の予想・・・マルバダケブキ

No.11


 草高17cm
植原の予想・・・???

No.12

 草高5cm
植原の予想・・・???

No.13

 草高6cm
植原の予想・・・???

No.14

 草高10cm
植原の予想・・・カラマツソウ

No.15

 草高5cm
植原の予想・・・ヤマラッキョウ 細長い方です。

No.16

 草高6cm
植原の予想・・・キリンソウ

No.17

 草高5cm
植原の予想・・・メマツヨイグサ

No.18

 草高9cm
植原の予想・・・アザミの仲間?

No.19

 草高6cm
植原の予想・・・アザミの仲間?

No.20

 草高12cm
植原の予想・・・オトギリソウ

No.21

 草高13cm
植原の予想・・・キオン
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