山梨市駅前の「街の駅やまなし」で乙女高原の常設展をさせていただいていますが、このたび、展示替えをしました。近くにいらした折りには、お立ち寄りください。
山梨市駅前の「街の駅やまなし」で乙女高原の常設展をさせていただいていますが、このたび、展示替えをしました。近くにいらした折りには、お立ち寄りください。
今年4回目の「花と昆虫のリンク調査」を8月11日(木・祝)に行いました。4人の小中学生を含め13人の参加者がありました。5チームに分かれ、遊歩道を歩きながら観察できた「花を訪れている昆虫」すべてを記録しました。フゥ-。天候に恵まれ、スムーズに調査は進みましたが、さすがに疲れました。
高槻先生が調査の様子をブログにアップしてくださいました。
https://blog.goo.ne.jp/takahome12/e/a62a6cd1e838ab190d59f962613f82b2
井上さんがレポートを書いてくださいました。
本年度の第2回目のマルハナバチ調べ隊が8月6日(土)に行われました。天気予報は曇りのち晴れ、ところが乙女高原に着くと霧雨が降っていました。三枝さんが早めに来て、ロッジの玄関前に受付の準備をして下さっていました。こんな天気なので、参加者も少ないだろうと思っていたら、ぞくぞくと人が集まってきて、スタッフ5名、お客さん12名、総勢17名という大人数になりました。子どもたちも4名いました。
いつものように始めに、マルハナバチの種類や特徴について三枝さんから説明があり、「マルハナバチの一生」の紙芝居は角田さんが初デビュー、そんなことをしているうちに霧雨も止んで、空も少し明るくなってきました。事前に三枝さんが草原を歩いたらマルハナバチは全くいなかったということでしたが、せっかくなのでラインセンサス調査に出発しました。
草原に入ると、いろいろな花が咲いていました。オオバギボウシ、オミナエシ、タチフウロ、ノハラアザミ、ヨツバヒヨドリ、チダケサシ、コオニユリ、ヒメトラノオ、ヤナギラン、シシウドなどなど。マツムシソウも咲き始めていました。こんなに花が咲いているので、天気が良ければたくさんのマルハナバチやチョウ、その他の昆虫がでてくるはずなのですが、花には水滴がついているし、気温は20℃と涼しいため、虫があまりいません。花の説明などしながら、進んで行くと、空がだいぶ明るくなり、暖かくなってきました。すると虫の羽音が聞こえ始め、ハチやアブなどが出てきました。花の説明の時は退屈そうだった子どもたちも、がぜん元気がでてきたようでした。トラマルハナバチ(トラ)の一番人気はノハラアザミです。オオバギボウシに潜り込むトラも見ました。トラは今回の調査でいちばんたくさん見られました。ミヤママルハナバチ(ミー)はノハラアザミ、クルマバナ、ヤマハギにきていました。オオマルハナバチ(オオ)はタチフウロからタチフウロをまわって吸蜜していました。草原のコースからツツジのコースといういつもの調査のコースを1時間ほどかけて戻ってくると、また霧が出てきました。
ロッジ前で調査のまとめ。今回の調査で私が見たのは、トラ10頭、ミヤマ4頭、オオ2頭の計16頭でした。三枝さんは18頭見たとのこと。花粉団子をつけていないマルハナバチが多くて、働き始めたばかりだったのでしょうか。午後のまちぶせ調査は空模様があやしいので、中止となりました。
天気が悪かったけれど、マルハナバチを見ることができてよかったです。美しいアサギマダラを見ることもできました。マルハナバチをかわいいねと言う人やお花がきれいと言っている人もいて、楽しいマルハナバチ調べだったと思います。
※マルハナバチ調べ隊の角田さんユーチューブは・・・
https://www.youtube.com/watch?v=NhhyH-_yzso
埼玉県長瀞町にある埼玉県立自然の博物館で特別展「奥秩父の自然」が開催中というのを聞いて、さっそく行ってきました。特別展は2階の教室ほどの広さの展示室で行われていました。行ったのは平日でしたが、親子連れが入れ代わり立ち代わり観覧していました。
展示は「地形・地質」「植物」「動物」の3つのコーナーから成り立っていました。
「地形・地質」については、さすがに博物館が立地している長瀞が「地球の窓」「日本地質学発祥の地」となっているだけあって、多様な資料が展示されていました。「鍾乳洞の中で死んでいた1万8千年前のヒグマの骨・・・なんていうのもありました(1階の常設展の鉱物・岩石・化石の展示もおもしろかったですよ)。
「植物」「動物」については、乙女高原の調査や活動に役立つ情報があるのではないかと、目を皿のようにして見て回りました。埼玉では20種類のカエデが見つかっていて、それが博物館の庭に植えられていました。奥秩父ではそれらがすべて見られるそうです。乙女高原にもカエデが20種類あるのかな? 乙女高原で観察されるコケは図鑑と見比べても近縁種と見分けがつかず、半ばあきらめていたのですが、展示にはミズゴケの仲間としてホソバミズゴケ、マンネングサの仲間としてフジノマンネンゴケ、あとイワダレゴケ、オオフサゴケがありました。写真を見ると、どれも見覚えのあるものでした。動物の中では、コウモリ類が目を引きました。また、大型哺乳類のはく製は、大人と子どものセットになっていて、種内の多様性を見せる意味でも、このような展示は意味あるなあと思いました。
展示目録が販売されてないのが残念でしたが、写真は概ね可だったので、解説文も含め、一生懸命に読んで、写真に撮ってきました。
博物館のすぐ前の川を少し歩くと、有名な「岩畳」だったので、猛暑の中でしたが、じっくり歩いてきました。一通り歩いたのですが、どうもよくわからないことがあり、ブラタモリでも紹介されていた天然氷のかき氷を食べ、お蕎麦を食べたあと、もう一度歩いてきました。スイーツと食事の待ち時間に、博物館で買ったガイドブックを読んでから歩いたので、今度はよくわかりました。
埼玉の県立博物館で足元の自然をちゃんと見ようという企画展が行われている一方で、わが山梨の県立博物館では地球の裏側・南極の特別展です。私も南極には興味がありますし、特別展とコラボしている「女子高生が南極に行くアニメ」は、南極までの航海の様子や昭和基地での暮らしの様子が丹念に描かれていて、とても好感を持っています。もちろんどちらも意義ある特別展とは思いますが、「いったい軸足をどこに置いているの?」とひとこと言いたくなります。