乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

第16期 マルハナバチ調べ隊~初夏編

2018年06月24日 | マルハナバチ調べ隊

 曇ったり、雨がちらついたり、晴れたりという目まぐるしい天気でした。

 参加者は9人。うち、子どもたち4人。少ない参加者ながら、子どもたちのおかげで、とてもにぎやかな会になりました。

 いつものように、マルハナバチの紙芝居から始めました。特に、今回はちょうど木いちごの中で一番おいしいモミジイチゴの実が熟している時期。モミジイチゴがおいしくなるのも、マルハナバチのおかげです。そんな話から始めました。

 午前中はいつものラインセンサス調査。ちょうど1時間かけて、「いつもの」コースを歩いて、出会ったマルハナバチを全部記録します。

 今回出会ったマルハナバチは全部トラ(マルハナバチ)でした。計13頭でした。アヤメに来ていたのは7頭、ニシキウツギに4頭、飛んでいたのが1頭、葉の上に1頭でした。

 午後からは、いつもの待ち伏せ調査。一人一人が決めた花の前で15分間ひたすら待ち、訪れたマルハナバチを記録します。これを2セット。こうやって、花とマルハナバチの相性を探ります。

 結果、ニシキウツギを待ち伏せたのは1人計15分。トラが9頭。1時間当たりに換算すると36頭。

 アヤメにはのべ12人、計180分でコ3頭、トラ40頭。1時間換算でコ1頭、トラ13頭。

 キンポウゲには1人、15分で、0頭。

 これらの結果を発表して、調べ隊を終了しました。

 

 終了後、カヤネズミの調査をし→2、その後、アヤメの花のカウントをしました。「充実した」1日でした。

 

 以下、いただいた感想です。

・こんなふうに待ち伏せして、花とそこに集まる生きものをみたことがなく、花はただきれいという感覚でしかなかった。双眼鏡を見たり、じっくり一人で見つめて、初めて、いとおしいという気持ちを味わいました。ありがとうございました。

 

・アヤメがたくさん咲いていて、よかったです。その割にマルハナバチが少ないような気がしました。天気がいま一つだったためでしょうか。でも、みんなで何10匹も見られたとのことなので、よかったです。

 

・キンポウゲを観察しました。マルハナバチはまったく来ませんでした。上むきの花でなく、もぐり込むような花がマルハナバチは好きだとわかりました。

 

・まちぶせちょうさで いっぱい 見つけられた。こまるを みれて よかったです。

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2018年度 第2回 乙女高原連絡会議・乙女高原FC世話人会 議事録

2018年06月07日 | 世話人会

2018年度 第2回 乙女高原連絡会議・乙女高原FC世話人会 議事録

日 時:2018年6月7日(木) 午後7:30~9:00

乙女高原連絡会議

■遊歩道づくり     (反省・連絡会議)
・ロープのからまりが見られなかった→草刈りボランティアの際、ロープの巻き終わりに目印を付けておいたから。遊歩道作りでは、ここから引っ張っていけばよい。

・多くの参加者がいた。昨年・一昨年より多い73名。田丸グリーン基金や山梨ロータリークラブの継続参加がありがたい。今年はフィールドミュージアムウォークの参加もあった。

・杭は50本買っておいたので、来年の分はある(市)。

・ツツジコースに短めのロープを多く配置するとよい。

・ツツジコースに多くの参加者を配置するといい。

・ロープの張り忘れ防止のために、「コースごとのなわばりの図」を用意すればよい。

 

■カヤネズミ調査計画(検討・連絡会議)
・350㎖ペットボトルでカヤネズミのトラップを作る。あったら、ロッジの玄関に置いておいてほしい。

・トラップにヒマワリのたねを入れておき、中に入ったカヤネズミが糞を残してくれるのを期待する。

※6月3日に植原がトラップ3基とセンサーカメラ2基を仕掛けてみた。

※センサーカメラはファンクラブで一基購入して設置し、さらに雨宮さん購入の1基をお借りして設置した。

※高槻先生がトラップを設置するのは6月25日の予定だったが、都合により7月2日(月)に変更。

 

乙女高原ファンクラブ世話人会

■スミレ観察会(報告・世話人会)
・4回のレポート全てが揃っている。
・各回で観察できたスミレのリストを作っておくとよい。
・参加者→4月28日13名。5月13日25名。5月19日8名。6 月2日(黄色いスミレ)13名。

■マルハナバチ調べ隊(検討・世話人会)
・8月の回に植原は不参加→芳賀さん、井上さんに運営をお願いしたい。

※日本ネットワークサービス(甲府のCATV)6月22日お昼11時から12時の番組に三枝さんと芳賀さんが出演して、マルハナバチ調べ隊の紹介をすることになった(生番組。出演は5分ほどだそうです)。

■谷地坊主観察会(検討・世話人会)
・天然記念物に指定された直後の観察会。7月7日。

そ の 他
・県の「クライン・ヴァルト(小さな森)」制度を活用し、博報堂子会社が焼山峠でミズナラを植林。
・草刈りボランティアのちらし案を検討。栄和交通に今年もバス輸送をお願いする。
・ファンクラブで加入している保険について(行事災害保険とボランティア保険)
・センサーカメラの実物と試写した画像の確認。
※「山と渓谷」999号(2018.7月)に乙女高原の写真が載っています(144㌻)。


次回連絡会/世話人会 7月19日(木)19:30~  牧丘総合会館

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センサーカメラのテスト

2018年06月03日 | モニタリング調査

野生動物がカメラの前に移動してくると、自動的にシャッターが降りる(または動画撮影が始まる)というセンサーカメラを導入しました。

さっそくセットしてみました。

センサーカメラにタッパウェアで作った「雨覆い」をかぶせてセット。

撮れた画像は・・・・

昼間はカラーで映ります。

夜は白黒になります。

 

①本当にねらいたかったのは、右側に斜めに映えている木です。ウロがあり、そこからモモンガが出てくるのを見ているので、それを画像で確かめたかったのですが、カメラをセットする際に、モニター画面を見ながらセットできないので、木が写っているかどうかはセットするときに確認できないのです。

②画面中央が白くなってしまっています。どうもあまり近いとこのように白く露出オーバーになってしまうようです。

③斜めに映えている木の下に動物(タヌキ?)が写っているのがわかりますか?

 同じ場所にネコさしき動物が写っています。

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黄色いスミレ・ハイキング

2018年06月02日 | 観察会

※井上さんがレポートを書いてくださいました。

 6月の観察交流会が日に行われました。今回は乙女高原を離れて、鶏冠山西林道を歩き、黄色いスミレ(キバナノコマノツメ)を観察するというものでした。いつもより30分早く道の駅に集合したのは13名。車に分乗して出発しました。途中の林道には、トチノキ、ミズキ、ミヤマザクラ、アイズシモツケなど木の花がたくさん咲いていました。柳平ではレンゲツツジが満開です。高度が上がるにつれて、木々はまだ新緑の色で、鶏冠山西林道入り口に着いた時は少しひんやりするくらいで、爽やかな観察日和でした。

 林道を歩きながら、植物や鳥など観察しました。サルオガセのぶら下がった落葉松林の中の道を登って行くと、昨年咲き始めだったミヤマハンショウヅルがたくさん咲いていました。

花の中や葉の様子も観察しました。楽しみにしていた花だったので、たくさん見られて嬉しかったです。また道端にはシロバナヘビイチゴがたくさん咲いていました。しばらく歩くと白いクリンソウもいくつかに咲いています。ミヤマハコベやオオヤマフスマも見られました。

咲き終わりのタチツボスミレの葉はアカフがきれいに入ったものもありました。さらに進むとサラサドウダンツツジ、ベニバナツクバネウツギ、コヨウラクツツジ、ズミなどの木の花も咲いていて、目を楽しませてくれます。ウグイス、カラ類、ホトトギス、ミソサザイ、オオルリなどの鳴き声も聞こえて、耳でも楽しむことができました。

 そのうちにシダやコケに覆われたシラビソなどの亜高山帯の森になってきました。その森の道沿いには咲き残りのミヤマスミレ、ピンク色の線がきれいなコミヤマカタバミ、小さな白い花がかわいいマイヅルソウやズダヤクシュ、イワセントウソウ、ヤマハタザオなども咲いています。そして、何といってもこの森にふさわしいオサバグサやツバメオモト、タケシマランなども見られました。また、バイカオウレンやセリバオウレンの実も観察できました。森の中からはメボソムシクイの鳴き声もよく聞こえていました。針葉樹の甘い香りも漂ってきて、深呼吸をしてしまいました。ツバメオモトが何かに食べられているようだったのと、昨年は数株咲いていたイチヨウランが1株しかなかったのは残念でした。

 

 さらにしばらく歩いて大きな岩壁が見えてくると、いよいよキバナノコマノツメのポイントです。数カ所群生している所があります。今年は春が早く進み、花々の開花も早かったので、どんな状態か心配していましたが、咲き終わったものはあるものの、まだきれいにたくさん咲いていました。(山本さんは開花状況を確認するため、数日前に少し下の地点を見に行ってくれたとのことでした。)群生しているのは細い沢が流れ込む所で、ツルネコノメやサワゴケなども見られました。南側は開けていて、本来なら富士山もよく見えるポイントですが、この日は雲の中に隠れていました。琴川の源流部にあたる谷からはツツドリの鳴き声も聞こえてきます。ここでキバナノコマノツメを眺めながら、昼食にしました。

観察したり、写真を撮ったりしながら歩いてきたので、もう正午過ぎになっていました。  帰りは同じ道を戻りましたが、行きに気づかなかったものを発見することもありました。花やつぼみをたくさんつけた立派なトリガタハンショウヅルです。行きに見たものももう一度確認したりしながら、林道の入り口に3時過ぎに到着して、解散となりました。

この林道は落葉松林帯、広葉樹林帯、針葉樹林帯とさまざまな環境があるので、それぞれに違うものを観察できるように思いました。そしてカエデ類が多く見られました。イタヤカエデ、ハウチワカエデ(花、実)、コミネカエデ(花)、オオイタヤメイゲツ(花)、オガラバナ(花)などです。葉の形や葉柄の色や長さ、花の様子など遠目に観察できました。紅葉の頃も美しいだろうな、違う季節にも歩いてみたいなと思う道でした。

 

目的のキバナノコマノツメにたくさん出会え、その他いろいろな植物、鳥の声も聞けてとても楽しい観察会でした。

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