※交流会の様子を鈴木さんがレポートしてくださいました。
2月3日(土)、今年2回目の自然観察交流会が行われました。参加者は6名。一昨日にまとまった雪が降り、乙女高原がどんな姿を見せてくれるのかを楽しみに道の駅を出発しました。
最初に毎年観察しているヤマアカガエルの産卵ポイント2か所に立ち寄りました。残念ながら20cmを超える雪に覆われていて産卵の有無を確認することはできませんでした。
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次に前回の観察交流会で見つけた赤い実を付けるヤドリギのところで止まりました。先月に比べてオレンジ色の赤みが増していたように感じます。いくつものヤドリギが赤や黄色の実をたわわに付けています。ヒレンジャクの群れに立ち寄ってもらいたいものです。
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しばらく走り乙女湖を左に望むと、全面結氷した上を雪が覆って真っ白になっていました。その先の柳平から歩いて乙女高原へ向かうことにしました。
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(写真提供 塚田さん)
雪上の観察会の主役と言えば、やはり動物たちのフィールドサインでしょう。
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もっともたくさん残っていたのはシカの足跡です。蹄の跡を見れば、どちらに向かっていたのかがすぐにわかります。道路を横断して斜面を登ったり、急に向きを変えたり…。テンの足跡もあちらこちらで見つけることができました。シャクトリムシのような歩き方が特徴です。まっすぐ進んでいたかと思うと、突然雪を掘った穴がありました。ネズミでも見つけたのでしょうか。一直線に進む典型的なキツネの足跡もありました。一心に獲物を探していたのかも知れません。姿は見えませんが、動物たちの歩行パターンから様々なドラマを想像することは楽しいものです。
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いつもは車であっという間ですが、約2時間かけて乙女高原に到着です。この間あまり鳥の姿は見かけませんでした。そう言えば今年は鳥が少ないという声をよく聞きます。乙女高原も例外ではないのでしょうか? 実際この日もマヒワ・コゲラ・シジュウカラ・ヤマガラ・カケス・ハシボソガラスぐらい…。
ロッジ前(積雪30cm)で昼食を済ませての帰路では、ツルウメモドキの実が皮だけになっているのに気づきました。また、雪の上にわずかに出ているササの葉はほとんどシカに齧られています。乙女高原に棲む生き物たちが、厳しい冬のわずかな食糧を求めている様子が伺えます。
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明日は立春。穏やかな日の光の中で、生き物たちが待ちわびる春の訪れを感じながらの観察会になりました。
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