乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

高槻先生と植生調査

2020年09月19日 | モニタリング調査

9月19日に高槻先生を団長とする植生調査を行いました。井上さん、岡崎さん、甘利山倶楽部から小林さん3人(同姓)、ウエハラと、高槻先生を含め参加者は7人でした。

 この調査はシカ柵を設置する直前の2015年9月に始まり、以降毎年9月に行っています。草原内に10箇所のポイントを設定し、ポイントを中心に2m×2mの範囲で植物を調べています。シカ柵の設置によって本当に植生が回復しているのかモニタリングを行っているわけです。

 ポイントには杭とポールが立っていますから、それを目印に見つけます。ポイントを隅にして、折り尺を使って1m四方の方形枠を作ります。折り尺のめもりを見ながら、まず10cm×10cmの枠の中にどんな植物が出現するかを見ます。ヘビノネゴザとミツバツチグリがありました。記録します。そしたら、枠を広げ、10cm×25cmの枠を想定し、この中にどんな植物が出現するかを見ます。ホソバヒカゲスゲとオオヤマフスマがありました。この繰り返しで、25cm×25cm、25cm×50cm、50cm×50cm、50cm×1m、1m×1mと枠を広げ、そのたびに出現する植物を記録します。1m×1mを終えたら、それぞれの植物の被度と高さを記録します。たとえば、ヘビノネゴザはとても多くて、累積すれば1m×1mの半分の面積を占めているように見えたので被度50(%)、高さ30(cm)と記録しました。さらに、方形枠を1m×2m、2m×2mまで広げ、出てきた植物を記録しました。これで1ポイントの調査は終わり、次のポイントに向かいます。午前5ポイント、午後も5ポイントの調査を行い、今日のノルマを終えました。

 じつは、帰宅してからポイント6の位置が違っていることが分かり、仕方がないので、21日に一人で再調査を行いました。ポイントでの調査の様子が詳しく書いてあるのは、じつは、その時のものです。
 簡単そうに見えますが、小さな植物・茎と葉しかない株を見て、植物名を当てるのは、非常に難しいです。わからないときは、ビニール袋にその株を入れて、似たような植物を探し、比べて観ます。この時、見た目ばかりでなく、においや触った感じが、とても重要になることがわかりました。たとえば、ヒヨドリバナの葉の裏側を触ると、葉脈がかなり太いです。リンドウの茎は針金くらい固いです。似た植物と区別するときに、この触った感じが決め手になりました。いつも目にばかり頼って観察している自分に気づきました。
 どうしてもわからないものについては、高槻先生に郵送して確かめていただくことにしました。(追記:21日の調査も十分でなく、26日に再々調査を行いました。雨に降られながら・・・)

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2020 年度 第2回 乙女高原連絡会議・乙女高原FC世話人会 議事録

2020年09月10日 | 世話人会

日 時:2020年9月10日(木) 午後7:30~9:00

※前回連絡会議/世話人会の議事録の承認…紙面提案

 

乙女高原連絡会議

■遊歩道作り (反省・連絡会議)
・遊歩道の草刈りが必要 (7/23 8/2 以外にも,9/5 も角田さんが草刈り)

■草刈りボランティア (検討・連絡会議)
◎コロナ対策で規模等を縮小して、できる範囲で草刈りを行う。期日前に中止判断をする可能性もある。
◎準備は参加者・スタッフが少ない想定で行う。
◎半日開催(昼食をとるのは自由。密を避けて)

・実施日は 11 月 23 日(月・祝)。 荒天の場合、29 日(日)に延期。(林道の通行は天候等による)
・ちらし→作成配布しない。告知は共催3者のホームページ、乙女高原メールマガジン、『広報山梨』
・諸団体(特に恩賜林保護組合等)への声かけを行う。(声かけは行うが、自己判断で参加してもらう)
・林務の事業で事前刈り取り→規模拡大して実施してもらう。どの程度規模拡大できるか検討してもらう。
・軍手より機能の高い手袋を用意する。お茶は準備する。
・往復バスの運行→中止 (バス内での密。バス会社の現状)
・豚汁づくり→中止 (昼食なしでの開催。食事での感染リスク)
・キッズボランティア→中止
・11 月7日(土)に下準備の会。草原のコースを中心にできるだけロープを回収してしまう。
・人が集まる場所ではマスク、作業中はできるだけマスクを外して。
・受付にて非接触型体温計で検温。体温が高かったら帰宅していただく。
・開閉会式は簡単に行う。密を避け、草原の中で。閉会での所長のお礼の言葉はなし。
・ごみ収集車での刈草運搬→行わない (土捨て場への搬入はできる状態だが)
・作業の重点 ①刈る ②遊歩道への敷き入れ ③旧谷地坊主遊歩道の急坂への敷き入れ
(ビニールシートはあまり多く使用しない)
・記念写真は人との間隔を取って撮る。(少ない参加者)
※(世話人会後)刈り残した分については,県の「林床整備事業」によって刈ってもらえるか?

■乙女高原フォーラム (検討・連絡会議)
・鷲谷いづみさんが講師を快諾。
・新たな乙女高原フェロー  要確認

 

乙女高原ファンクラブ世話人会

■新規乙女高原案内人 (検討・連絡会議)
・6 名の登録を承認。本人の承諾が得られれば、案内人として登録。
・登録料はなしとする。

そ の 他
・それ以外の項目については書面提案。

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マルハナバチ調べ隊~初秋編

2020年09月05日 | マルハナバチ調べ隊

鈴木さんがレポートを書いてくださいました。

芳賀さんのお孫さん3人を含めた常連8名と初参加の渋谷さんご家族(4名)の合計12名の参加がありました。コロナ禍にあること・午後から雨が予想されることなどから、午前中のラインセンサス調査のみ行うことにしました。

最初にオリエンテーションで、自己紹介・全体の流れの説明・紙芝居(角田さん)・マルハナバチの特徴などの説明(三枝さん・鈴木)・注意事項を行った後、ラインセンサス調査の開始です。
 

 
調査結果は以下の通りです。
調査時刻:10:30~11:30(1時間) 
天候:晴れ  気温(10:30):27℃
・トラマルハナバチ・・・1頭   ハバヤマボクチ1 
・オオマルハナバチ・・・2頭   ゴマナ 1 アキノキリンソウ 1
・ミヤママルハナバチ・・・5頭 ヤマハギ 1 アキノキリンソウ 1
ノハラアザミ 2 タムラソウ 1
合計8頭(花粉団子を付けていた個体は5頭)
 

マルハナバチの数が少なく残念でしたが、大きな花粉団子を付けたトラがハバヤマボクチに長時間滞在していたのでじっくり観察することができました。その他、花のレストランでハナカミキリやハナアブ・ヒラタアブ・小さな甲虫の仲間を見たり、チョウやトンボも多くそれなりに虫と植物の関係など楽しむことができたと思います。観察が終わってロッジ前のベンチで昼食を取りましたが、間もなく急な雷雨になり解散しました。

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