乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

笛川小学校4年生の自然体験学習支援

2024年09月05日 | 乙女高原案内人

9月5日、乙女高原に笛川小学校4年生19人がスクールバスに乗っていらっしゃいました。4人の乙女高原ファンクラブ・スタッフが迎えました。

子どもたちは3班に分かれ、それぞれスタッフと先生方と一緒に、乙女高原で自然観察を楽しみました。
1班はブナ爺へ、2班は谷地坊主へ向かい、3班は草原を満喫しました。

ちなみに上の写真はマルハナバチ(トラマルハナバチ)ですが、その上の写真はアブです。

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笛川小3年生の案内   9月4日(水)

2024年09月04日 | 乙女高原案内人
※参加された鈴木さんがレポートを書いてくださいました。

 9月4日、笛川小3年生の乙女高原自然学習が行われました。6月に続いて2回目です。今回は事前に「マルハナバチの観察がしたい!」と具体的な要望があったため、「マルハナバチ調べ隊」午前中のプログラムを取り入れることにしました。とは言え通常の調査票を使うのは少し難し過ぎます。記録する内容をシンプルにした「子ども用バージョン」を用意しました。


 朝9時20分、21人の生徒と引率の先生4人を乗せたスクールバスが予定通りに到着。お迎えする案内人は6人。3つの班(1班:加藤さん・鈴木、2班:・・角田さん・荒井さん、3班:槙田さん・植原さん)に分けて調査を行います。最初にマルハナバチについて説明を行い、恒例の紙芝居は加藤さんと槙田さんがアドリブを交えて実演しました。


 いよいよ調査開始、3班が同じコースを歩くので50mほど間隔を空けてスタートします。開始早々ノハラアザミに“みーちゃん”を発見。その後も次々にマルハナバチを見つけては、調査票に記録します。最初は戸惑っていましたが、花粉団子の有無・蜜を吸っているかなど徐々に要領を得てきます。ハバヤマボクチの花に6頭もの“トラ”がひしめき合って蜜を吸っている様子に、みな大興奮! その他、虫こぶやオトシブミを観察したり、偶然にもキアゲハの産卵シーンに出逢うというオマケ付きで調査終了。

 1班では最終的に40頭のマルハナバチを観察することができました。約3分の2がミヤマ、残り3分の1がトラでオオが2頭という内訳です。花の一番人気はタムラソウ、ノハラアザミ・ヤマハギと続きます。
 すべての班が調査を終えてロッジに戻って来ると、マルハナバチに関する質問コーナーが待っていました。生徒たちの疑問に案内人が答えるというものです。

「どうして毛むくじゃらなの?」
「元々はどこから来たの(起源)?」
「働きバチの寿命は?」などなど・・・。
専門家でも回答に困りそうな難しい質問を投げかけられ、案内人がタジタジとなる場面も・・・。子どもたちの発想にはいつも驚かされます。
 自然学習を終えて生徒たちがバスで帰った後、角田さんが用意してくれた本格的エスプレッソを飲みながら1日の振り返り。今日の子どもたちが自然の魅力を感じて、また乙女高原を訪れてくれると嬉しいですね。

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日下部小4年生の案内  9月3日(火)

2024年09月03日 | 乙女高原案内人
※参加された宇津さんと伊佐治さんが、その様子をレポートしてくださいました。

【宇津さん】
 案内人になってはじめての引率者。専門の分野とはいえ、台風一過。チョウがいてくれるか不安で、7時半に着き、高原を3周しました。アサギマダラがゆっくり風に乗っていて、このタイミングで小学生のみんなを迎えられたらよかったのにと、ちょっと残念な気分になりました。

 みなさんと高原に入ります。キアゲハの幼虫を手に載せて観察します。一生懸命、スケッチしてくれました。

 観察できたヒョウモンは5種。ギンボシヒョウモンとウラギンヒョウモンはとてもよく似ています。ミドリヒョウモンはオス・メスのペアでアザミに来ていました。ウラギンスジヒョウモンはなかなか珍しい種で、標高の低いところには降りて来ません。ツマグロヒョウモンは温暖化の話にもつながりました。
 その他、ホシミスジの飛翔観察、植物移入の問題点(都区内には公園に植えられる食草についてきた、ホシミスジの近畿亜種が増えている。乙女高原にいるのは中部亜種)、写真を利用してクジャクチョウやコムラサキの翅の構造色を学びました。
 みなさん、興味津々で聴いてくれて、こっちも楽しかったです。
 そして最後にアサギマダラが歩いている前方からやってきてくれて、本当によかった。
 集合時間まで残り3分しかないのにもう一度キアゲハの幼虫を観察したいとのリクエストに応え、ぎりぎりまで楽しんでくれたみなさんに感謝!
 なにより、天気がもってくれたことに感謝です。チョウ観察には気温と天気が重要ですからね。


【伊佐治さん】
 案内人講座も受けていないのに子供たちの自然体験学習に参加させていただいたのだから、心に残る出来事はいっぱいあるはずなのですが、実は、一番印象に残ったことは、谷地坊主の観察を終えグリーンロッジに戻ってからの出来事でした。
 テーブルを囲み山梨中央銀行の懸賞チラシの乙女高原スキー場の写真を子供達と見ながらまったりしていた時です。
 「バカ」「ばかだ!」「バカバカ」と子供たちの声がします。「え〜っ!こんな小さいバカ!」と先生の声もします。
 何言ってるんだろう?と最初ピンと来ませんでした。声のする方へ行ってみました。見ると男の子のズボンに小さい小さいひっつき虫がくっついています。ヒメキンミズヒキの実のようです。
(ああ、コジキのことか。)
 谷地坊主班の引率の先生が甲府のご出身であることは、観察に出かけている間に聞いて知っていました。それでひっつき虫のことを「バカ」と言っていたのかと納得しました。ところが子供たちは日下部小学校なのですから山梨市のお子さん達です。山梨市あたりではひっつき虫のことを「コジキ」と呼んでいると思うのです。ですが、その場にいた全員が「バカ」と呼んでいました。
 私の心の中は(?)でいっぱいになってしまいました。先生の影響で「バカ」になったのか。時代が変わり今では山梨市でも「バカ」と言うようになったのか。この謎が解けないとどうにもスッキリしません。
 どなたか真相をご存じの方がおられましたら是非教えて下さい。
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夏のボランティアガイド  7月20日~8月4日

2024年08月04日 | 乙女高原案内人
 今年も子どもたちの夏休み前半の週末、7月20日(土)、21日(日)、27日(土)、28日(日)、8月3日(土)、4日(日)と六日間、乙女高原案内人による「夏のボランティアガイド」活動が行われました。
 この中には、案内人養成講座、マルハバチ調べ隊などの活動日も含まれますが、そういう日であっても、案内人活動の看板を出して、セルフで取っていけるチラシ・パンフレットコーナーをロッジ玄関前に出しました。




 また、草原内の外来種(メマツヨイグサ、ヒメジョオン)駆除にも取り組みました。








   ※          ※          ※
※7/21に案内活動をしてくださった鈴木さんからレポートをいただきました。

■実施日:7月21日(日)10:00~13:00
■ボランティア参加者:1名(鈴木のみ)前日が草刈だったためか、寂しくひとりだけ・・・
■活動内容
10時前に到着すると10人ほどの団体がベンチに腰掛けておしゃべりをしていました。準備をしながら様子を見ていましたが30分近く動く気配がなかったので、声をかけてみると“野鳥の会 甲府支部”の方々でした。探鳥会に来たけど鳥がほとんどいないので涼んでいたとのこと。何名かの方は植原さんのことをよくご存知でしたよ。見ごろの花や鳥のことなど10分ほどお話ししながら、 フィールドガイドをお渡ししました。また時々来られるそうです。
 その後しばらくロッジ前で待機していましたが人影なし。乙女高原も久しぶりだったので、作戦を変えて散策しながら訪問者を探すことにしました。花を見に来ている様子のカップルに出逢ったので、フィールドガイドで見ごろの花をご案内。せっかくなのでマルハナバチの話もしながら無理やりフィールドガイドを渡したら、意外に関心を示していました。
 その後他に訪問者はなく、午後予定があったため13時ごろには切り上げました。あまり活動らしい活動はできませんでしたが、久々に花盛りの乙女高原を満喫できて良かったです! 以上ほんとに簡単ですが、ご報告まで。

   ※          ※          ※
※7/27の活動について、角田さんがレポートを書いてくださいました。

 毎年恒例の夏の案内人に7月27日に出かけて来ました。朝10時の気温は22℃でとても涼しい乙女高原グリーンロッジ前でした。11時40分頃までにバイクが5台通過したのみで一人も乙女高原を訪れる方はいませんでした。持参した雑誌を読みながら下界の暑さは今日も30℃超えで暑いだろうな思いながら過ごしていると、世話人の井上さんが車で手を振って車から降りて来て下さいました。明日の乙女高原案内人養成講座の下見ですと言って訪れて来ました。
 しばらく2人でお茶しながら雑談し、今日は夏休みなのに何故乙女高原には人が来ないだろう。原因はオリンピックの開会式の再放送を観ているんでは。
 そうこうしている内に12時近くになり、またも世話人の芳賀さんが様子を見に来て下さいました。すると、案内人養成講座を受講中の宇津さんも顔を出して下さいました。早朝から蝶を観に来られたようです。しばらく井上さんと乙女高原グリーンロッジ前を優雅に舞っている蝶の話。その後、井上さんは明日の準備で草原内に。戻って遅い昼食を食べてまた、宇津さん、井上さんは調査に、芳賀さんも帰り、私は夏の案内人活動と明日の案内人養成講座に使うロッジ内を清掃。この日は15時までに3組来たのみ、その内の一組(甲州市)の方がファンクラブに入会して下さいました。
 例年とまた違った1日でした。8月も涼しい乙女高原で案内人の活動を行います、会員の皆さんもお花が一番綺麗な時期ですので遊びに来て下さい。

   ※          ※          ※
※8/4の活動について、古屋さんがレポートを書いてくださいました。

 第5期乙女高原案内人養成講座を無事終了した翌週の8月4日(日)、早速「夏のボランティアガイド」に参加しました。「養成講座を終了した」と言っても、乙女高原については「ほぼ初心者」状態の私ですので、今はボランティア活動の入り口にやっと立たせていただいたという感覚です。ベテランの角田さん、井上さんのご指導の元、案内人のワッペンや調査・作業中の腕章をつけるところから始まり、案内テーブルやイス、案内チラシ、植物昆虫図鑑等の書籍の置き場所からディスプレイ等、基本的な流れを教えていただきました。
 準備する間にも、角田さんと井上さんは、「このカミキリムシの名前は何だっけ?」とか、「ネジバナが咲いているよ」とか、今朝出会った自然への好奇心が止まらない様子です。次から次にお二人の間で交わされる「乙女高原の8月4日10時の自然観察とその新鮮な心の動き」に、私は感動していました。ちなみにカミキリムシは「シラフヒゲナガカミリキ」でした。
 とはいいつつ、私もお2人の観察力に自然に引き込まれ、図鑑のページを括ってカミキリムシの名前を調べたりネジバナの螺旋の茎に可愛く咲いている小さい桃色の花に見入ったりしていました。
 今日の活動のミッションは、「高原に生えている外来植物の駆除」でした。ロッジ方面から高原を見ると、紫色のヤナギランの奥に黄色が一面に広がっています。角田さんから「メマツヨイグサ」と教えていただき、初めて高原のロープの中に入りました。このメマツヨイグサとヒメジョンを根から抜きながら進み、45リットルのゴミ袋が一杯になった時点で休憩。2人とも抱えきれないくらい沢山の茎を抜いたのですが、ロッジから見るとまだ黄色い面積が広く残っており、メマツヨイグサの旺盛な繁殖力を感じました。
 昼食が終わる頃、段々に北側の空模様が怪しくなり、ついにぽつぽつと雨が降ってきたため、案内テーブルをロッジの入り口に移動して、案内を続けました。今日はパリオリンピック会期真っ最中であったせいか、日曜日にも拘わらず来訪者は3組でした。その内、南アルプス市の女性お2人と甲府市からの女性お1人がファンクラブに加入してくださいました。
 甲府市の女性は寄付もしてくださいました。乙女高原には何度も訪れていて植物の観察がお好きとのこと。会話が弾み、珍しい植物の観察に角田さんの案内で再度高原に入って行かれたため、私も勉強のため同行させていただきました。
 歩きながらのお2人の会話は、植物名は私にはまだ良く分からず、「ふーん」「へー」の連続でしたが、話の波長がぴったり合っていて、とても心地良さを感じました。初めて出会った方とでも「乙女高原」「植物」という共通の知識や経験値があると、昔からの友人のような軽やかな関係になれるんだなぁ、と感じました。
 後で角田さんから「これがインタープリンター(の活動)だよ」と教わりました。私はまだ見て、体験して、覚えて、の時期なので、しっかり体験していこうと思いました。
 午後の活動で再度ミマツヨイグサの駆除に取り掛かろうとしたとたんに、雨が大降りになってきたため、本日の活動は14時までとして終了しました。
 休憩中にも、ロッジ内や裏側を見せていただきましたが、その間もルリボシカミキリの交尾の様子や、キベリタテハが舞いながら屋根や床や壁に止まり、綺麗な縁どりのある羽を公開してくれる様子が観察できました。
 短い時間でしたが、沢山の情報が一度に入ってきて普段使わない部分の脳が活性化されたようで、ボランティア活動の良さを多方面で実感した一日でした。ありがとうございました。
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乙女高原案内人養成講座・最終日

2024年07月28日 | 乙女高原案内人
 いよいよ7/28に養成講座最終日(3日目)が行われました。メインは小松澤さんによる「乙女高原の植物~樹木」と井上さんによる「乙女高原の植物~草花」という二つの野外実習です。
 お二人とも紙芝居のようなものを準備して、受講者の理解を助けていました。
 小松澤さんは、樹木に関する様々な専門用語をカードにして示してくださいました。「ケーセーソー」「コーゴーセー」など、専門用語ってカタカナでしか耳から頭に入ってこないことが多いですが(これって、自分だけですか?)、漢字は意味を伴っているので「形成層」「光合成」というカードを見ると、がぜん理解度が上がります。そんな工夫をしながら、樹木・森林についての理解を促してくださいました。





 一方の井上さんは、植物名を漢字で書いたカードを用意してくださいました。植物名はカタカナで書くというルールがありますが、それぞれの植物名には由来があります。カタカナだとそれがわかりにくいので、たとえば、私はクサレダマという植物名をずっと「腐れ玉」だと勘違いしていました。正しくは「草・連玉」です。あ、この植物、乙女高原にはありません。
 井上さんのカードには、「剃刀菜・顔剃菜」とか「大葉擬宝珠」とか書いてありました。それぞれコウゾリナ、オオバギボウシです。




 このような楽しい実習だったので、時間が過ぎるのがあっという間でした。
 この日は、午前中の実習が終わったあと、ワークショップ。少人数に分かれ、乙女高原での活動についてお一人お一人の意見を発表しあったりしました。そして、午後の実習が終了後は、修了証やワッペン、名札をお一人お一人にお渡しし、閉講式を行いました。
 案内人の皆さん、今までは「活動のために学ぶ」期間でしたが、これからは「活動しながら学ぶ」期間となります。皆さんのご活躍を期待しています。乙女高原の自然を次世代に譲り渡すために、いっしょに活動していきましょう。
   ※          ※          ※
※受講生の槙田さんから感想をいただきました。

・今回の講座3日目は、6/9の前回に比べて乙女高原には色とりどりの花が咲いていて、一層楽しく実習できました。講師、スタッフの皆様ありがとうございました。
・講師の方は事前に下見をして、紙芝居風に説明資料を準備されていたので、実物と比較しながら ポイントが理解できました。写真より手書きの図解の方が説明ポイントを伝えやすいですね。私も見倣って自然観察会で使ってみたいと思います。
・樹木の説明では、普段見る機会が少ない樹木の花や実・種子の実物(標本)があれば最高でした。松や杉と同じように、白樺や唐松の種は意外と小さいのではないかと想像しています。
   ※          ※          ※
※講師の井上さんからメッセージをいただきました。

講義はなるべくしゃべらないで、受講者に気づいてもらうようにしようと思っていたのですが、ついしゃべってしまい、反省です。花の戦略と昆虫との関わりはほんとうにおもしろいですね。そのおもしろさがちょっとでも伝わったらいいいいなと思います。今回の講義に向けて、いろいろ調べる中でなるほどと思うことやなんで?と思うこともあり、講義はプレッシャーではありましたが、よい機会をもらえたなとも思いました。
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