山梨市駅前、「街の駅やまなし」の乙女高原コーナーの展示替えを行いました。
テーマは「乙女高原のスミレ」。
さすがに30種類もあると、詰めて詰めて展示してもボード1面だけでは足りません。
スミレ観察会のちらしもあります。
近くにいらした折には、ぜひお立ち寄りください。
山梨市駅前、「街の駅やまなし」の乙女高原コーナーの展示替えを行いました。
テーマは「乙女高原のスミレ」。
さすがに30種類もあると、詰めて詰めて展示してもボード1面だけでは足りません。
スミレ観察会のちらしもあります。
近くにいらした折には、ぜひお立ち寄りください。
市役所牧丘支所の2階会議室にて行われました。事前に何人もの方が準備に来てくださり、とても助かりました。例年のごとく、準備はあっという間に終わってしまい、先日の乙女高原フォーラムのビデオを時間まで鑑賞しました。
受付を芳賀さん、司会を三枝さん、写真記録を雨宮さんが行ってくださいました。
出席者は15人、委任状による参加者は103人でした。
古屋代表世話人のあいさつに続いて、高木山梨市長に来賓としてごあいさつをいただきました。乙女高原を山梨市の財産として守っていくことはもちろんのこと、子どもたちにこの財産のよさを知ってもらいたいというご発言があり、その通りだなと思いました。未来に生きる子どもたちに乙女高原を伝えていかなければ、乙女高原の自然は維持できません。
古屋代表世話人の議長により議事が進行されました。
2018年度活動報告を植原から、2018年度収支決算報告を会計の内藤さんから行いました。会計監査報告は監査役を代表して竹居さんから行っていただきました。事務局植原のミスで、資料に修正が必要でした。ほんとうに申し訳ありません。それでも皆さん、温かく承認してくださいました。
続いて、2019年度活動計画案、2019年度収支予算案を植原から提案し、承認していただきました。「黄色いスミレ観察会は、季節が早く進んだら、早める必要があるかもしれない」「遊歩道づくりや草刈りが20周年なので、なにか記念になることをするか?」「フォーラムにお呼びしたい講師はいるか?」などが話題になりました。
世話人の改任では、2019~20年度世話人に、三枝さん、鈴木辰さん、鈴木とさん、芳賀さん、古屋保さん、雨宮さん、井上さん、植原の8人が立候補し、承認されました。新世話人の互選で、代表世話人に古屋保さん(代表の代表)、三枝さん、植原(事務局)が就任しました。一応、ここで2年間の世話人が決まりましたが、随時立候補を受け付けますので、ぜひ、世話人になることをお考えください。
総会に続いて、座談会では大月の「シオジの森」の活動について、井上さんにプロジェクターにより映像を写しながらお話していただきました。後半はおいしいお茶菓子をつつきながら、自由に「座談」をしました。では、「シオジの森」の報告です。
※以下、植原がICレコーダーに録音したものをまとめたものです。よって文責は植原にあります。
・小金沢シオジの森は大月市の北にあり、相模川水系・葛野川の源流部です。山梨百名山の雁ケ腹摺山の山麓です。500ヘクタールくらい。
・カラマツ人工林やシオジ以外にもブナやミズナラの天然林があります。特に沢沿いにシオジの林があり、そこを中心に活動しています。
・沢沿いに群生するシオジの大木は珍しく、学術参考林に指定れています。シオジはモクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹で、高木になります。複葉の葉を持ち、材は家具やピアノに使われます。日光東照宮や両国橋の建築にこの周辺の木が活用されたんだそうです。
・シオジ森の学校は2006年に創設され、モットーは「森に遊び、森に学び、森を育てる」です。子どもたちに森の恵みなどを知ってもらいたくて活動しています。
・子どもたちを中心に一般の方々にも呼びかけて活動しています。林業関係者、教育関係者などが関わっています。都留文大や昭和大も関わっています。
・活動は大きく4つ。
1)「森と出会う」 トレッキングやキャンプ、自然観察会 など
2)「森を調べる」 動植物の生態調査
3)「森を育てる」 育苗・植樹・下草刈り・間伐 などの林業体験
4)「森の恵みを活かす」 間伐材や枯れ枝な どを活用したクラフト
・4月にオープンキャンパスをします。学校の様子を紹介し、お招きした講師の方から森のお話をお聞きしました。その後、いろいろなプログラムをするのですが、たとえば積み木を使ったプログラムをしています。今年度の生徒数は40名くらいだったそうです。子どもは1/3くらいだったそうです。
・シオジの森を歩こう(自然観察)では実際にハイキンイグします。シオジとサワクルミはよく似ているのですが、ハイキングコースの入り口に2本、ちょうどあるので、そこで説明します。カツラもシオジに感じがよく似ています。
・夏休みに、自由研究にも使えるようにパックテストによる水質検査もしました。調査結果は富士山の湧き水と同じくらい良好でした。
・土壌動物も調べました。
・小学生や高校生が参加しました。
・探鳥会も行いました。コマドリ、オオルリ、ミソサザイなど囀りがきれいな鳥がたくさんいます。
・トレッキングは春・秋と2回行っています。
・シオジの植樹もしています。40本行いました。シカが食べてしまうので、ネットをかぶせました。以前植えたところでは間伐も行いました。
・ロケットストーブを作り、それを使ってごはんと味噌汁を作る活動もしました。ロケットストーブは燃焼効率がよく、災害時も使えます。
・年に一度、毎木調査をしています。シオジの胸高直径と位置を記録しています。昨年は都留文大の学生がやってくれました。グラフ化すると中径木が多く、大径木と小径木が少なくなっていました。
・その他、動物、植物の調査をしてフィールドマップを作成したり、シオジの苗木を育てて植樹したり、間伐した枝などを使って作品づくり(椅子)をしたり、キャンプの中でバームクーヘンづくりやムササビ観察、水遊びをしたりしました。花暦は作成中です。
・児童数の減少により、子ども向けプログラムにあまり子どもが集まらないのが大きな課題です。(大月市全体で1年生が100人しかいない)
・地表を覆っていたスズタケが枯れて、森の様子が変わってきています。台風の影響もありますが、森が明るくなった印象があります。シカの食害がいっぱいあって、それから森を守る方策が必要だと思います。
・シオジの森にぜひおいでください。
山本さんがレポートを書いてくださいました。
牧丘道の駅に集合したのは井上さん、鈴木さんと私の3人、私の車1台で行くことにしました。昨日の雨が山の上では雪になっていたようですが、今日の天気は上々、良く晴れています。
杣口林道の途中で車を止めて、ヤマアカガエルの卵塊を確認しました。ここ何年かは卵が確認できていない湿地には、今年も確認できませんでしたが、上の泉池では卵塊を確認できました。氷の張っていたところに10腹ほどの卵塊があり、大分塊がゆるんでいて、くっつきあっていたので正確には数えられませんでした。氷ってないところに4腹の卵塊がありました。午後には氷も融けているだろうから、帰りに再確認してみようということで先に進みます。
ヤドリギの実もまだたくさん残っていて、鳥の糞をした形跡もなく、今年はレンジャクはやってこなかったのでしょうか。山中湖方面の情報もありません。
コガネネコノメソウがあるという沢へと降りてみました。ネコノメソウの花期は4月ですが、場所を確認しておこうということで下っていくと、井上さんが沢にシカの骨をみつけました。コケもいろいろあるので、ネコノメソウの仲間と一緒にゆっくり観察するのもいいかなと思いました。
琴川ダムはほとんど凍結していて、真っ白く雪をかぶった金峰山がくっきり見えました。
柳平までは林道に雪はありませんでしたが、柳平から焼山峠、さらに乙女高原への林道は積雪していました。乙女高原も一面真っ白で10㎝ほどの積雪です。
今日の乙女高原には、フォーラムで展示するため持ち出したコケを戻す目的もあり、森のコースを上って富士山展望地まで行き、草原のコース方面から下りました。遊歩道脇の雪をかきわけコケを戻してから雪をかぶせてやりました。
ウラジロモミやアカマツの根回りには雪がありません。常緑の葉が雪を受けとめ、日が当たるといち早く融けてしまったようです。
富士山は7~8合目まで雲がかかっていて、その上に白い頭を出していました。私が富士山を見ながら休憩している間、井上さんと鈴木さんはヨモギ頭へと上がって、眺望を楽しまれました。
スミレ観察をする場所には雪はなく、今年もこの場所のスミレの開花は早そうです。
ロッジのところで昼食をとってから、ヤチボウズを観に行きながら、湿地にもコケを戻し、ついでにヤマアカガエルの卵塊を探しましたが、見つかりませんでした。湿地帯にも卵塊はなく、標高の高い所では、氷っていなくてもまだこれからでしょう。ちなみにこの日寒さはほとんど感じませんでしたが、気温は1度Cでした。
焼山峠にも立ち寄って、ここの湿地でミズゴケが見られるというのでコケの観察をしました。カンボクの赤い実もまだ残っていました。この実は鳥が食べないと言われています。
泉池まで戻ってみると、氷はすっかり融けていましたが、はり卵塊はゆるんでくっつきあっているので、正確には数えられません。10腹ほどという見解です。
しばらく池を眺めていると、大きなオタマジャクシが1匹現れました。尻尾を除いて1㎝はありました。この時期どうしてこんな大きなオタマジャクシが、しかも1匹だけ、不思議です。
親ガエルも何匹か顔を出してくれました。耳をすますとか細い鳴き声も聞こえました。
道の駅に戻った時間がいつもより早かったので、塩山玉宮地区のザゼンソウを見て帰りました。