乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

有志による草刈り・その2

2021年11月23日 | 草刈りボランティア

 今年は「イベントとしての」草刈りは行わず、「マスコミやちらしによる人集めはせず」「有志で」「2日に渡って」草刈りを行いましたが、11月6日も23日もよい天気に恵まれ、楽しく作業を進めることができました。たいへんでしたが、今年くらい草の刈り残しや草の敷き入れ残しが少なかった年はなかったのではないかと思えました。いつもの年だと23日の午前中にいっぺんに「エイ、ヤーッ」と行っているので、それだとどうしても「やり残し」が出ちゃうのかなと思いました。
 今年はいつもの年以上に、県による事前の草刈りや市の職員の皆さんによる草刈りのありがたさを感じました。1日目の事前と、2日目の事前に刈っていただいたので、その分、作業がスムーズに行えたからです。改めて、乙女高原の保全が行政(市・県)と市民(市民団体)との「環境パートナーシップ」で進められていることに誇りを感じます。

 朝、7時前には乙女高原に到着し、一人でゆっくり準備をしました。受付用のテーブルを出したり、配るペットボトル茶や作業手袋を並べたり、鎌やヘルメット、ゴーグルなどを運んだり。裏の倉庫からは刈草を載せて運ぶためのビニールシートや熊手を一輪車に載せて運びました。一通り準備ができたので、カップに一杯用コーヒードリッパーを載せ、水筒からお湯を注いで、一服しました。寒かったので、熱いコーヒーがおいしかったです。

 

 そのうち、だんだんと人が集まってきたので、残りの準備作業をお願いしました。
 毎年、この行事は七夕みたいだなと思います。この日に1年ぶりにお会いする人が多いのです。久々に懐かしい顔を見られるのも楽しみの一つです。


 さて、大工の雨宮さんは「今日は別行動するよ」と宣言し、ロッジの雨戸やぼっとんトイレの柱を直してくださいました。今度、乙女高原に行く機会があったら、ロッジ駐車場の脇にあるブロック製のトイレの入り口を見てみてください。柱の下部が接ぎ木してあるように見えます。腐りかけていた柱の基部を取り除いて、そこに新たな丸太材をはめ込んであります。すごいアイデアと技術だなと思いました。

 今年の草刈りは開会式をやらないで、来た順に作業を始めてもらうことになっています。これも三密を避ける一つの手段なのですが、そうなると、受け付けですべてを説明し、作業を選んでもらわなければなりません。ご本人の希望する作業を聞いて、場所と作業をお願いするのですが、「なんでもいいですよ」という方やグループには、グループの人数や年代を見ながら、作業を「あっせん」しました。
 いつ来ても、いつ終わってもいいことになっていたし、前回よりも多くの参加者が見込まれたので、今回、自分は作業をしないで受け付けに徹しました。
 結局、今日の参加者は66人でした。それらの方々に、草刈りが必要な個所、草の敷き入れが必要な遊歩道が色分けされた草原地図をお渡しして、作業をしていただきました。

 

 「ツツジのコース」はツツジの株がたくさんあるので、機械だとツツジごと刈ってしまいます。ここは鎌を持って、人力で刈って、遊歩道に刈り草を敷き入れてもらいました。シラカバやドロノキ、ズミなど木々の若木も生えてきているので、間伐用のこぎりや剪定ばさみを持って行ってもらって、伐ってもらいました。
 面積が広かったので30人ほどに投入しました。お昼前には終了しました。
 男の子が「こんなもの見つけた」とツツジの枝に架けた鳥の巣を教えてくれました。おそらくホオジロの古巣だと思います。

 ゲレンデのような草はらは刈り払い機で草刈りしてもらいました。遊歩道の近くから刈ってもらって、刈った草をすぐに遊歩道に入れられるようにしました。割り当てられた区画を刈り終えた方が、地図を見ながら別の場所に自主的に移ってくださり、ありがたかったです。

 なんといっても重労働なのが「草の敷き入れ係」です。刈り草を集めてビニールシートに載せ、それを引きずって運んで行き、遊歩道に、進行方向に垂直に敷き入れていきます。


 ビニールシートの四隅には丈夫な紐を輪にして結んであります。シートを広げて、その上に草を載せ、ギョウザを作るように包み込みこみ、四隅の紐を持つと、それが取っ手の役割をして、とても運びやすくなります。甘利山倶楽部の皆さんに教わった秘伝です。この作業を15分も続けると、汗が出てきます。

 草刈りが終わった斜面に赤いコーンを2つ並べておき、お昼の20分前になったら、集まってもらい、コーンの間に並んでもらいました。記念写真を撮るためです。今年も「乙女高原の写真屋さん」古屋さんに撮影をお願いしました。
 撮影後、「中締めの会」を行い、代表世話人の角田さんが参加者の皆さんへの感謝の気持ちを伝えました。
 今年も保健師の町田さんと三枝さんに救護係をお願いしましたが、この係にやっかいになる方がいなくて、よかったです。
 ここで帰られる方も大勢いましたが、半数くらいの方が残って、お昼を食べ、午後も残りの作業を続けてくださいました。
 午後は敷き入れの作業が中心でした。草を運び込むのが大変な森の中の遊歩道は、まわりの落ち葉を敷き入れました。こんなの乙女高原の草刈り22年の歴史で初めてでした。特に森の中の遊歩道は土壌流失が続いてしまって、まわりの地面より低くなっているのが気になっていたので、これはありがたいなと思いました。落ち葉のアイデアは杉田さんです。

 2時半にはすべての作業が終了しました。今年もつつがなく作業が終わってほっとしました。
 草刈りが終わると、いよいよ乙女高原は長い冬が始まります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

有志による草刈り・その1

2021年11月06日 | 草刈りボランティア

 11月6日、6時に起きて、コンビニに寄って、乙女高原へ。いい天気です。ロッジの前の芝生のようなところは、霜が降りて真っ白。ベンチやテーブルの上も真っ白でした。

今日は「今年の草刈り・その1」です。「何人来てくれるかなあ」とウキウキしながら準備を始めようと、ロッジの玄関を開けようとしたら・・・、新しい頑丈な鍵!!  先日の乙女高原連絡会議で、ロッジ内に置かせていただいていたファンクラブの備品がなくなっていた(盗難にあった?)ことを報告したら、さっそく市の職員の方が付けてくれたものでした。中のものが出せないので、仕方がなく、草原に入って、遊歩道のロープを外しにかかりました。ちょうど雨宮さんが来てくださり、ロッジ庭に杭を打って、ロープ整理の準備を始められたので、そこに外したロープを運びました。先日から痛み始めた五十肩には、ちょっときつかったです。

 

 有志が少しずつ集まってきてくださいました。全部で20人でした。受付を済ませ、作業の説明書と作業手袋、お茶ペットボトルをお渡し、来た順に仕事に取り掛かっていただきました。

 今日は「ロープの運び出しとその整理」と「ロッジとトイレのそうじ」が最優先課題です。ロープを外して、巻いて、ロッジまで運びます。何往復もすると、結構な運動量です。運ばれたロープを2本の杭を使ってまき直し、倉庫にしまいます。遊歩道全部のロープを外すので、相当な量になります。最初は雨宮さん一人でしたが、仕事の進み具合で、自然と人が多くなったり、少なくなったりしてくださいました。乙女高原の活動では、このようにお一人お一人がまわりの様子を見て、自律的に動いてくださるので、とても助かります。

 

 ロッジはずっと休館のままですが、時々風を入れないと、建物が傷んでしまいます。ロッジの雨戸を開け、ホールの掃除をしました。外にあるバイオ・トイレと昔ながらの「ぼっとん」トイレの掃除もしました。

 

 これらの仕事のめどがついたら、草刈りと、遊歩道への刈り草の敷き入れです。すでに一部、県の事業によって草刈りされているエリアがありましたので、そこの草を熊手を使ったりして集めて、ビニールシートに載せて、くるむようにして運びます。

運んだら、刈り草が遊歩道に直角になるように敷いていきます。そうしないと、春先、遊歩道を歩いた時に滑りやすくなってしまいます。一番遠くだと、湿地の木橋まで刈り草を運んで敷きました。

ここは遊歩道が周りの地面より低くなっていました。ここに敷き入れることによって土が流れるのを防ぐことができます。アスファルト駐車場からすぐに下りていた遊歩道跡にもたくさんの草を入れました。ここは急な坂道なので、上部の土砂が流されてしまい、谷のようになってしまったところです。県の事業で板を階段状に並べてくれましたが、それでも土壌流失は止まりませんでした。土地の高低差を「読んで」遊歩道のルートを決めるのはとても大事なことだと教わりました。今はこの遊歩道は閉じて、もっと高低差が少ないところから、斜めに下りるような遊歩道ルートに変更しています。

 

 12時近くになったので、いったんロッジに集まりました。おかげさまで、ロープ外し・ロープ整理・ロッジそうじ・トイレそうじとも終了しました。みんなで記念写真を撮ったのですが、本当なら、草の刈り取り跡に移動して写真を撮りたかったのですが、みんな疲れていて、あまり動きたくなく、ロッジの看板前で写真を撮りました。お昼を食べながら、午後の仕事の段取りを付けました。

 午前の4つの仕事の次の優先順位の仕事は「遊歩道への刈り草の敷き入れ」です。すでに午前中にも取り掛かっていますが、できるだけ作業のしにくい、森の中や坂の上を優先してやりたいと考えました。例年、どうしても「やりにくい」ところは「後回し」にされ、しまいには「やり残して」しまう傾向があったからです。ちょうど刈り払い機を持っている方が5人いらしたので、5つのグループに分かれて、できるだけ作業のしにくい遊歩道への刈り草の敷き入れをすることにしました。

刈り払い機の方には、その近くで草を刈っていただき、草を供給していただくことにしました。先ほども書きましたが、刈った草を集めてビニールシートに載せ、遊歩道に運んで、敷き入れる作業って、けっこうな重労働です。皆さん、本当によくやってくださっているなと思いました。皆さん、筋肉痛にならないといいのですが・・・。ちなみに、自分は翌日、筋肉痛でした(笑)。

 

 高原の晩秋の2時というと、もう日が陰ってきたなと感じる時間帯です。2時半ころにはきりをつけ、作業を終了としました。続きは23日です。中途半端で終わりはしましたが、それでも、今年は湿地の木橋からシカ柵入口まで、途切れることなく草を敷き詰めることができました。大きな成果です。

 集まった人たちで車座になり、代表世話人の角田さんのお礼の言葉を聞いて、解散しました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする