ユーロシティのコンパートメントから

欧州旅行がメインですが、最近は日本の旅行が多いです。そして”鉄分”濃くなってきてます・・(笑)

「意地になって」車内でも峠の風景を楽しんだっ!

2006年11月05日 00時38分09秒 | ⑤06年夏・中欧4カ国!
無人駅からいったん荷物を返してもらうため、Murzzuschlag駅に戻りました。

「さ~て、さっきの駅員さん、いるかな???」。。。
と切符売場にいったけど。。。

「えっ、閉まってる?!」

一瞬、焦りました。


でも、すぐホームに戻ったら、ソージのおばちゃんらしき人がいたんで。。。

「ここに荷物あるんだけど。。。」

ってお願いしたら。。。

「OK、ビッテ!」


ドアを開けたら、ちゃんとありました、マイスーツケース!
やれやれこれでやっとウィーンへ行ける・・・


さあ、あとはウィーンまでの列車に乗って、「さっきの峠を車窓から眺めよう!」と心待ちにしてました。


18時半、そのウィーン行きのユーロシティが到着。

これはザグレブから来た、ちゃんとした「ユーロシティ」(?!)で、オーストリアとクロアチアの客車を混結した「国際列車らしい」編成でした。


で、列車に乗り込んで、座ろうとしたんですが・・・

思ったよりも混んでた。。。


てか、「座りたい方向の席」がぜ~~~んぶ取られてた!!!

というのは、この先の峠の風景を見るのには「進行方向右側」がベストだからなんです。

だから仕方ないので、空いてる反対側の席に座りました。。。


そんなことでめげないSuzukky。

「ならば!」と思って、裏ワザを。。。。

と向かったのは食堂車。

ここならひとつ位あるだろうと思ったんで、「食事でもしながら眺めようか・・・」と目論んだんです。。。

ところが、ここも右側がぜ~~~んぶ埋まってた!


「み~~~んな分かってるなぁ~~~」

もう苦笑いするしかなかったです。。。



もうこうなったらしょうがない。
列車もどんどん峠に進んでて、迷ってる暇なんかなかったんで。。。

最後の手段、「ドアの窓から」眺めました。

そしてポイントの「カーブしたレンガの橋」を何とか動画で撮ることができました。
ほんと、「意地で」撮りました。

その動画から1コマ引っ張り出したんで載せますね。

このあたりが、前回載せたパノラマの左側の橋で、渡り終わったら大きな岩のある場所をトンネルで潜り抜けたんです。


そのシーンは、まるで氷河急行の「ランドヴァッサー橋」そのもの!
「自然との調和」をテーマに、あえて鉄を使わないで建設されたこの橋は、列車から眺めてもほんと周りとの風景に溶け合ってました。


もちろん窓は開かないし(席の窓も開かないけど)、ドアの窓も小さかったから、「充分堪能」とまではいかなかったけど、100年以上前に造られたこの「世界遺産」(←ちゃんと登録されてます!)をこうして身近に感じることができて、ちょっと感激でした。



このあたりは峠を降りきるまで急カーブと急勾配の連続なんで、ず~っとスピードが上がりませんでした。

だから本線とは、そしてユーロシティとは思えないほど「のろかった」です。
日本なら新幹線のなかった昔の横川~軽井沢(碓氷峠)、福島~米沢(板谷峠)みたいですね。

でもその「スローな峠越え」だからこそ、このセンメリング峠をより楽しめたんじゃないかな、って思ってます。

あ~~~、だったら、こここそ、普通列車に乗るべきだった!!!

タイトな日程だったから特急に乗らざるを得なかったけど、次回ここを通る機会があったら、ぜひ「窓の開く」ローカル列車で眺めたいです!

線路の近くからの撮影もなかなか!

2006年11月02日 01時17分21秒 | ⑤06年夏・中欧4カ国!
センメリング峠のパノラマに大満足して、夕方5時半までに駅に戻りました。

誰もいない小さな無人駅。
こんな所に列車がちゃんと来るんだろうか、とちょっと心配だったけど、小さな小屋にはちゃんと時刻表があったんで(それを往きの時にデジカメで撮っておいた)、「大丈夫!」と確信しました。

そんな峠の真ん中の静かな駅だったんですが・・・

列車が通る時だけは一転します。


はるか遠くから「ガタガタ・・・」と響いてきたなと思ったら。。。

段々音が大きくなってきて・・・

やがて姿が見えて・・・


な、なんとそれは貨物列車じゃないですかっ!

迷わずデジカメ、構えました。


ただ、惜しいかな、先のパノラマでかなり動画撮ったし、この日はグラーツでもかなりカメラ使ったから、予備のバッテリーの容量も「残り少し」になってしまったんで、泣く泣く「静止画像で1枚だけ」撮っておきました。。。


峠を下る、長い長い貨物列車。
そばで撮ってたらそれはそれは迫力ありましたよ!
パノラマで見たときとはまた違った興奮を感じました。

「もっと眺めのいい」パノラマ、ついに発見!

2006年11月01日 00時57分13秒 | ⑤06年夏・中欧4カ国!
とりあえずパノラマまで行けました。
そして絶景も見れました。

でも、何か違うんです。
TVで見た「アーチ型の橋」が一部しか見えないから。。。
なんかちょっと不満・・・


だから、数十分位してから、また別のポイントを探しに歩き始めました。
。。。

いったん廃墟のホテルの近くまで戻り、こんどはそこから反対の方向に進みました。

このあたりも木が生い茂って、なかなかポイントが見えません。。。


なんで、また道を間違えて、とんでもないところにいきそうになりました。


でも冷静になって前回ほど進まずに引き返して・・・

そして「ここかな・・・」と思った小道を進んで・・・

そしたら、徐々にひらけてきて・・・

見えてきた、見えてきた・・・と思って進んだら。。。


絶景のポイント、その2、ゲッツっ!(古っ・・・)


その風景の方向だけ木が植えられてなかったんです。
だからきれいに見えました!



実を言うと、このセカンドポイントにたどり着けたのが夕方5時近く。
スーツケースを預けてる駅に戻るための列車が5時半ごろに到着するので、「あんまりここにいれないだろうなぁ~」って思ってたんです。

でも、せっかくのこの絶景、そう簡単に手放さないぞっ!


「10分もあれば駅に戻れるから」とギリギリまでカメラ構えていました。

幸い、橋を渡り峠を登る列車の写真と動画が幾つか撮れて、よかったよかった!

橋を渡って・・・
トンネルに入って・・・
そして、また橋を渡って・・・

もう「この瞬間、独り占め!」って感じでした。



それはそれはまるで「天然記念物の動物を撮ってる」気分!
興奮で手が震えそうなのを必死に抑えながら、息を抑えて何十秒も列車の通過のシーンを撮り続けてました。

その絶景のポイント、画像をアップしときますね。
真ん中あたりに2つアーチ型の橋が見えると思います。


似たような写真ばっか載せて飽きるかもしれないよね。。。

でも、「センメリング峠ってこんないい場所なんだ」って知ってもらいたい!
だから、幾つでも貼っちゃいます!

もちろんここまで来れればベストなんだけど、時間がない人でも例えば列車に乗るだけでも充分風景を楽しめるからぜひお試しを!
ウィーン~グラーツ、イタリア方面の列車ならまず間違いなく通りますよ!