花

Ｓ５は毎日持ち歩きたいカメラですが、さすが大きくて重いので、会社へはニコンクールピクス５１００をカバンに忍ばせています。でも色の厚みが、油絵と水彩画ぐらい違いますね。

カメラを持ち歩くアドバンテージは、世界がいっそう鮮明に見えることかな。
よもや自分の主観が一切であるなどという、とぼけた思想を吹っ飛ばしてくれることです。自分と世界の間に道具（世界の変換装置）があることは幸せです。

rankan「花」

お魚

私は海である
ことばのお魚で満ちている

海は死ぬ日のあることを
知っている
お魚は知らないのである
海は猟師になって
お魚を釣ることがある

お魚は光るのである
ピチッと跳ねるのである
とても美味いのである

月夜になれば
後ろ姿の尾ひれが連なり
宇宙の外に泳ぎでるのを
見届けながら
海は自分より深い
眠りに落ちていく