自分のお葬式に参列した
仏さんは金ぴかの絹のお布団にくるまれている
まっぱだけで向こうを向いて横たわっていた
ちょうど女の人が顔を覗きこんでいたが
僕の位置からは見えなかった
しかし自分だと分かった
白粉を上半身にまぶせられていることまで分かった
お焼香が終われば、お刺身のお弁当が出るらしい
名前も忘れてしまったが
覚えのある顔の小学校の友達とかたくさんいる行列のなか
足を踏み踏みしながらロバのように順番を待っていた
誰も哀しんでいなかった
早く終わってお弁当を食いたいらしい
死ぬとはこんなもんだろうと
あるいはお焼香の作法は前の人を真似ようとか
妙に生々しい思いでお焼香の順番を待っていた
起きてから
こんな夢を見ても
まだ生きていられることが不思議だった
仏さんは金ぴかの絹のお布団にくるまれている
まっぱだけで向こうを向いて横たわっていた
ちょうど女の人が顔を覗きこんでいたが
僕の位置からは見えなかった
しかし自分だと分かった
白粉を上半身にまぶせられていることまで分かった
お焼香が終われば、お刺身のお弁当が出るらしい
名前も忘れてしまったが
覚えのある顔の小学校の友達とかたくさんいる行列のなか
足を踏み踏みしながらロバのように順番を待っていた
誰も哀しんでいなかった
早く終わってお弁当を食いたいらしい
死ぬとはこんなもんだろうと
あるいはお焼香の作法は前の人を真似ようとか
妙に生々しい思いでお焼香の順番を待っていた
起きてから
こんな夢を見ても
まだ生きていられることが不思議だった