知的障害者、以前は精神薄弱と呼ばれていた。「害」はないので「知的ハンディ」位がいいだろうか。「フックン」は知的ハンディとして生まれた。今、十五歳。私にニコニコして「ハッピィ?」と問いかける。心がなごむ。フックンのようにハンディを持った人は、今までは入所更正施設に入っている。家族と離れ、ご飯も五十人、百人の人と食べ、決められたスケジュールの上で人生をすごす。
フックンのパパは、国立コロニーの指導員から、厚生省の傷害福祉専門官として働いている。ハンディのある人たちが地域で一生、安心して生活できる環境を整えることを、全国の自治体や、関係者に働きかけている。ママは群馬も変えたいと、十一月十七日に「地球生活支援ぐんまフォーラムⅡ」を、伊勢崎の「県総合教育センター」で開く。シンポジウムは、パパや県の人、施設で働く職員など。私たちは「フックンに動かされているみたい」ママは言う。フックンが現在通っている養護学校の校長先生があいさつをした。これからは先生を○○先生と呼びましょう。そのそばからフックンは校長先生に近づき「コウちゃん、ハッピィ?」と呼んだ。校長先生は「フックンにはかなわないなー」。呼び方よりも大切なことをフックンは伝えた。
(坂口せつ子)
(高崎市民新聞2001年11月1日)
せつ子は「すてきな命が輝くまちづくり」を目指しています。
せっちゃんの明るい「かきくけこ」
フックンのパパは、国立コロニーの指導員から、厚生省の傷害福祉専門官として働いている。ハンディのある人たちが地域で一生、安心して生活できる環境を整えることを、全国の自治体や、関係者に働きかけている。ママは群馬も変えたいと、十一月十七日に「地球生活支援ぐんまフォーラムⅡ」を、伊勢崎の「県総合教育センター」で開く。シンポジウムは、パパや県の人、施設で働く職員など。私たちは「フックンに動かされているみたい」ママは言う。フックンが現在通っている養護学校の校長先生があいさつをした。これからは先生を○○先生と呼びましょう。そのそばからフックンは校長先生に近づき「コウちゃん、ハッピィ?」と呼んだ。校長先生は「フックンにはかなわないなー」。呼び方よりも大切なことをフックンは伝えた。
(坂口せつ子)
(高崎市民新聞2001年11月1日)
せつ子は「すてきな命が輝くまちづくり」を目指しています。
せっちゃんの明るい「かきくけこ」