パエ-リャ

木製カトラリ-

パン切り台のデザインと試作過程 (2)

2016-09-03 17:12:32 | Weblog

以下の最初の画像は、普通の人には理解出来る訳がないが、実はとんでもない技術の成果だ。

 この画像は10枚のブナの板材に4本の丸棒が貫通している場面だ。無理矢理に差し込んだわけではないし、そもそも私の持つ木工の精密エンジニアリングの技術がなければ、不可能な事をこの画面が示している。

穴の位置誤差のトレランスは0.5mmだ。1mmの誤差があれば丸棒を挿入するのは既に不可能だろう。この10枚のアセンブリ-だけで、40か所の独立して開けられた穴がある。

1本の連結棒を通すのは簡単だ。でも、そうすると、別の棒が通らなくなる可能性がある。そして、別の棒は3本あるのだ。

勿論、穴の径を+2mmで取れば無理やりに丸棒を通す事は出来るだろう。それでは見てくれがどうにもならないほど醜くなってしまう。それよりも難しいのは部材の高さ/幅を制御することだが、最終的にはプレ-ン処理をするので問題にはならない。薄くて大面積はむしろ望ましいからだ。

この画像では幅が約150mmになっている。同じ厚みのシングルスペ-シングで約150mmは部材の枚数的に厳しいと思う、今まで過去に作って実際に市販されたのは約180mmだからだ。兎に角、試しに広げてみた。

 ほとんど、ダブルスペ-シングだが、これでは風呂場の篠子と変わりがない。出来上がった部材の数は42枚で、4個のパン切り台を作りたいと願っていたが、無理そうなので、3個にすると決めた。

つまり、1個当たり、14枚で、約185mmの幅に仕上がる。次の画像は勘違いで、

12枚で固定したものだ。

まだ接着は行われていない、全体の感じを眺めている段階で、この時点で2枚足らないと気が付けば良かったのだが、なんとなく、この幅でも大丈夫の気がして、見逃してしまった。明日、2枚を追加する。

このアセンブリ-の固定に活躍したのが注射器だ。  

         これは近くの100円ショップで購入した。美容品コ-ナ-に置いてある。針の径が大きいので酢酸ビニ-ル系の接着剤を使うには最適かもしれない。勿論、ある程度希釈しないと無理だが。

接着剤の与え方にも当然、ノウハウがある。クランプの段階の画像が次だ。

 余分な接着剤を拭き取ったので濡れ色になっている。実はここにも知見があった。乾燥後のアセンブリ-の画像が

以下になる。 ジムから戻ってきたら、既に濡れ色は消え去り、余分な接着剤も大幅に収縮して無視できる状態になっている。

でも、問題はまだある。丸棒の端末処理、見てくれの問題でもあるが。それと、パンの切りかすの問題だ。考え方は分かれると思う。下に、新聞紙なり、布なりを置けばよいというのも、あるいは、そのままテ-ブルに置いてもよいが、一つ。

全体をちゃんとした薄箱に格納するのも、一つ。400mmと長いので、パン切ナイフの収納も考えられるが、どうなんだろう?箱と相談する必要があるだろう。理由は、このままでも美しいと思うからだ。

この記事が伝えようとしている事は二つあると思う。

1. 薄い板材に複数の穴を開けて、連結部材で一つのアセンブリ-にするのは滅茶苦茶難しい事、なので市販価格が高くなる

2. 普通にお店で見かける、しばしば馬鹿馬鹿しいほど高価な値段で売られている集成材を使った、1枚板のパン切り台よりも私のパン切り台の方が余程清々しいこと

3. パン切りだけでなく、ケ-キの熱さましにも使える

4. もっと薄くすれば、ランチョンマットになる

5. XXXXXXX (企業秘密)

何が問題か?新しい地平を目指さないで、過去の成果に縛られていることだ。木工作品でも同じことだ。木工や陶芸は特に過去に引きずられている。爆破して、次の地平を目指さないと、日本の木工産業は廃れてしまうだろう。

続く 

 


ビサ-ヤ紀行-デュマゲテの町中からセブ、ネグロス(9)

2016-09-03 05:50:39 | Weblog

考えてみれば、デュマゲテで海面をまじかに見たことはない。離島に向かう観光客用のボ-トに乗る機会がなかったためだ。然し、岸部が綺麗だったのは驚きだった。海面にゴミが浮かんでいるのも一切目にしなかった。

     コタキナバルでもサンダカンでも、タワウでも、ボルネオの海岸はゴミだらけだった。大抵は発砲スチロ-ルがプカプカ浮いているものだが、この画像には見られないし、

 木材もなければPETボトルさえない、珍しい光景だ。近くで、何かを採集している人たちを見かけた。

波打ち際の動画でもわかると思う。 https://youtu.be/8NzgO27CDm8

            フィリピン人は野菜を食べないので、海藻を取っているとは思えないので、矢張り貝類だと思う。 すべて、このプロムナ-ド沿いの光景だ。沖に見えるのはシキホ-ル島、 シキホ-ルなら小型のフェリ-で行くのだろうし、ピアでは透明な海に小魚の群れが見えるだろう。見た感じ、片道30分だろうと思う。シキホ-ル用?のバックドロップも見かけた。

     

        

ロビンソンの話は既にした。場所と施設内部(なんとなくダサい気がした、ダバオとかと比べると)の確認をして、トライシクルで一旦ホテルに戻り、預けてあったバックパックを回収して、お昼を町中のごみごみした処で食べるのは嫌なので、結局、このプロムナ-ドに戻ってきてしまった。他に行く場所はないのが、小さなデュマゲテの問題点だ。

この時は、チキンにして見た。ピザの店の向かいで、建物的には同じだ。

      

Perdices と言うのは山鳥のことで、山鳥の散歩道と書いてある。右がピザで、左側にチキンの店がある。この画像を見ると海側の2階もレストランに見える。

 この時には、隣に30人位のグル-プが来ていた。明らかに誕生パ-ティ-で、店員がバ-スデ-ソングを歌うのがしきたりみたいだった。

メニュ-はこんな感じで、 一人当たりの予算は300ペソだと思う。

 何故かというと、この画像はチキンの店から通路越しに見えるピザの店で、2回ほど食べたが、300ペソだったからだ。300ペソはおおよそ800円ほどなので、現地の人には高いと思うけど、どうなのだろう。 この店の前にスペイン人修道女の像があるのがわかる。

で、チキンは特に変わったところもないし、結局2人前頼んで、それでも足らないのでフィリピン風チャ-ハンを頼んだが、猛烈に美味しかった。問題は、チキンの方で、フライドポテトがサツマイモだった事だ。  これがフィリピン風のチャ-ハンで、多分2人分だと思う。魚介類や肉は一切入ってない、葉っぱだけのチャ-ハンで、目茶苦茶美味しかった。葉っぱは日本では見かけない、多分、野菜の葉っぱではなくて、木の葉っぱだと思う。

そう言えば、サバベジ(サバの野菜)と呼ばれる野菜炒めも、木の葉っぱだったし。

この記事の後は、市内の様子の追加と、デュマゲテのフェリ-乗り場だ。