パエ-リャ

木製カトラリ-

テ-ブルマットのデザインと試作過程 (2)

2016-09-07 07:15:39 | Weblog

幅決めジグの概要は以下のスケッチでわかると思う。

        

アルミのチャンネルは幅が10mmのものになるだろう。その狭いギャップに、恐らく30mm程度の長さのビスを通すわけだから、ヘッドの径より大きな穴を反対側の壁に開けてビスを通すことになる。

欲しい幅の利用可能範囲は圧縮スプリング次第だが、最初からある程度の幅、つまり10mm程度を想定しているので、Lアングルの幅は30mm程度、コイルスプリングの初期長さは20mm程度のものになるだろう。

目標とする幅の精度はノギスで決定するので、理想的な平行線からの逸脱は、50cm程度の長さに対して0.1mm程度で収まると推測している。

目標幅の可動範囲は基本的にはスプリングを取り換えることで変えることが出来るので、最初は現在欲しい、10mm程度でやってみる積りだ。

実際には、Lアングルに直角に溝を加工して、チャンネルが浮き上がらないような工夫も必要になるだろう。そして、それが一旦決まった幅を固定する仕組みにもなるのは当然だろう。この種の治具は、かなり長い間使うことが多いからだ。

でも、結局、この方法は採用しなかった。何故かというと、仮に3分割の線が引けたとしても、実際に切るために使うのは帯鋸だと決めてあったからだ。2分割なら18mm程度の幅だが、3分割なら理想的な直線からの逸脱を相当咎められるわけで、特に3mmの丸棒を買いに走ったのに、必要な本数が揃わないので、5mmで我慢したことも大きな理由だ。

だから、部材の切断に使うのを、超小型の昇降板に変えることにした。

     元々、非常にトルクが小さく、ブナの5mm程度を長さ400mm程度で切断すると、400mmx6位しか使えない。加熱して定格時間前に使えなくなるので、実際の運用は、別の作業との交互運用になってしまう。

但し、直線度は素晴らしいので、今日もかなりの本数の部材を製材出来たし、

      穴開けとの交互運用の成果もそれなりに出ている。

大面積のプレ-ニングではないので、調整不良のデルタの機械でも、

     それなりの成果が出ているのもうれしいことだ。

で、今日、しみじみと思ったのは材料のコストだ。5mmの丸棒は市販のもので1本85円程度で、400mmx300mmのテ-ブルマットでは2本必要になる。170円だ。薄板の材料費は500円程度ではないだろうか。まあ、仮に全体で千円として、手間賃ゼロで仮に5千円で売るのが望ましいかと自問してみると、お店に半分渡すので、自分の取り分は2500円、材料費を差し引けば、実質の取り分は1500円だ。

やってられないと思う。1台作るのに、1日は掛るから、手間賃を入れれば赤字で売っていることになる。なので、テ-ブルマットを売る事は考えない。需要もそんなにないと思うし。

でも、パン切り台は売れるのではないだろうか?