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木製カトラリ-

テ-ブルマットのデザインと試作過程 (5)

2016-09-13 10:45:43 | Weblog

テ-ブルマットには付属品がないので、大きさで多くの部材が必要な事を除けば楽でよい。然し、パン切り台は切りかすの問題があるので、難しい。一番簡単な方法は下に布を置くことだが、仮に底板を付けるとすれば、何が最善かを随分考えてみた。

パンを切る場合、特にバゲットなどでは切りかすが飛び散るのは避けられない。然し、大部分は格子の間に落ちるものだ。要は箱状の物が下にあれば良いわけで、不繊紙を直接貼り付ける、100円ショップで薄いプラスチックのまな板を買ってきてネジ止めする、細かい目の金網をネジ止めする、等々色々と考えたが、コストや固定方法で今一だった。

結論的には、箱とは言えないほど薄い箱を作るのが良いとの結論に達したので、始め

て見た。 極薄の合板の縁に沿って、3mm角の角材を接着するだけで、十分に目的を達することが出来るだろう。

問題は、四隅の造作で、単純な角材の突合せはみっともないので、この画像のように素人的に突き合わせた部分を上から極薄のこぎりで45度に(出来るだけ近く)切断する事にした。 これがその刃だ。刃の厚みは0.3mmだ。

切断するとこのような感じで、少しだけ整えて、接着をしたのが次の画像になる。

 まだ、2辺しか固定してないが、最終的には4辺になる。で、悪くないと思う、デザイン的にも。

いかにも箱です、と言うような物に比べて箱の全体の高さが6mmなので、ほとんど板にも見えるし、格子の左右の隙間から切りかすが逃げることはない。人によっては、この上に薄い布でも被せることもあるだろう。

もう一つの問題は、合板の木口の処理で、これも頭を悩ませたところだ。木口はざらざらなので、何らかの平滑化が望ましい。すぐに思いつくのは木工パテで、実際に試してみた。市販のものは粘度が大きすぎるので、水で薄めないと無理だと判明した。

然し、ボンドのような接着剤を極わずかに希釈して切り口に染み込ませると、乾燥後はペ-パ-で処理すれば特に見苦しいこともないし、コスト的にも安いので、今後はこれで行くことに決めた。

残りの2辺を隅の切断作業に向けて、更には最終的に枠内に格子が収まることを確認した上での接着したのが次の画像になる。

     長い辺はある程度接着が進んでいるので軽く挟んでいるだけだが、短い辺はまだなので、深く挟み込むために斜めにピンチが配置されている。数時間で解圧出来るので、ジムから戻って来れば、隅を切断して、最終処理に入れると思う。

いずれにせよ、格子を箱に入れるのではなくて、上に置く感覚で全体のシステムが完成に向かおうとしているギリギリの場面だ。