パエ-リャ

木製カトラリ-

ボルネオの交通渋滞

2016-09-15 06:12:50 | Weblog

日本では渋滞は基本的には車の数の多すぎだと感覚的に理解できる。つまり、何らかの理由で同じ場所を沢山の車が通過しようとするために起きてしまう。

ボルネオでも同じだ。コタキナバルの街中の渋滞、特に海岸通りの中央市場の前は午後の4時過ぎからは大渋滞で身動きが取れない。サンダカンでも、タワウでも多かれ少なかれ渋滞は見られる、が、所詮は規模の小さい街なので、街の中の渋滞など高が知れている。それに、時間が立てば自然消滅するわけだし。

問題は、ボルネオでは渋滞が別の理由で頻繁に、特定の時間帯とは無関係に起きることだ。場所は上り坂部分で、上り坂は至る所にあるので、渋滞も至る所で起きている。然も、その原因はたった1台の車のスピ-ドが極端に遅いために起きてしまう。

ボルネオでは車の保守管理が不十分なのと、長期間使われるためだと思うが、ピストンリングが摩耗しすぎて、圧縮が出来ないので、上り坂でパワ-不足になる貨物車やタンカ-が非常に多い。文字通り、歩く速度以下しか出せないので、カ-ブの多い山道では、さすがに勇猛果敢のマレ-人でも追い越しは恐ろしいらしい。

あっという間に、30台や40台の渋滞が成立する訳で、どこかで2車線部分がない限り、解消できない構造になっている。

大型車でも、観光バスは見ても新しいとわかるし、パワ-もあるので問題ない。

で、このパワ-不足は普通の車でもかなり頻繁にみられる。すべて年式の非常に古い車両で、そんな小型車が、同じようにパワ-不足の直後についているような場合、わずかのチャンスで追い越しをかけたい元気のよい後続車でも諦める他ないので、ボルネオの山道では常に渋滞があると考えて構わない。

往々にして、たった1台の老朽車が原因だ。車検など、もしかしたらないのかもしれない。。。

更に腹立たしいのは、結局怖くて追い越しが出来ないまま、先頭のボロ車に皆ついていくわけだが、上り坂の頂上まで来ると、そのボロ車が完全に息を吹き返して、何事もなかったかのようにすいすいと走り始めるので、下り坂でも容易には追い抜きが出来ないことだ。

というか、じゃんじゃん飛ばすので、それまでの渋滞で積みあがった数の車が前に仕えているし、それだけでも追い越しは難しいのに、次の上り坂が来ると、また同じことの繰り返しになる。本当に腹立たしいボルネオの渋滞だ。

 


バンダ諸島からアンボン、その先へ-(3)

2016-09-15 04:03:10 | Weblog

インドネシアを旅するにはフェリ-は欠かせない。インドチャイナのバスのようなものだ。

インドネシアにはフェリ-運航会社として、大きくふたつある。PELNIとASDPで、PELNIは  Lonely Planet でも絶えず紹介されていて、注目度も高いが、ASDPは全く知られていない。最大の理由はホ-ムペ-ジがすべてインドネシア語で書かれているからだろう。

PELNIのホ-ムペ-ジもインドネシア語で書かれているが、言語切り替えボタンがあるので、多少は使いやすい。ただ、使えるHPがあることをウエブの投稿記事から判断する限りでは欧米人でも知らないので、一連のPELNI/ASDP関連の記事が英文で書かれている理由だ。

(PELNIのHPだとして、一般に出回っているのは、インドネシア語の粗悪なもので、特に検索機能は使いものにならないほど、動作が不安定で、どうにもならない)

で、バンダ諸島とアンボンの関係でPELNIの運行状況をみると、バンダ諸島からアンボンへの直接ル-トは存在しない。大まかに、東西の流れの中で首都圏からアンボンに行くことは出来るが、バンダ諸島を含む島から、南北の流れの中でアンボンに行くPELNIのフェリ-は存在しない。

PELNIは国策運航会社なので、領土のとんでもない僻地にある港まで超長距離を運航しているが、運航空白地域もある。

ASDPは、それに対して中距離フェリ-の運航に特化していると思われる。ASDPもバンダ諸島から直接アンボンには行かないが、スラウェシ南部へは沢山の連結フェリ-を運航している。今後の記事ではそれを見ていく。

それ以外にも、特に観光地がらみで、超局地的なフェリ-も運行されていて、特にバンダ諸島ではバリ/ロンボクの周辺、それとコモドドラゴンで有名なコモド島の周辺がそうだろう。これらの超局地的フェリ-は毎日運航されていると思う。PELNIが特定の港に入港するのは1週間に1度くらいの頻度みたいだし、ASDPは週に2,3回とか、あるいは週末だけとか、この辺になるとインドネシア語で書かれているので、ウエブ辞書を使って調べる必要がある。

ここで、もう一度インドネシアの地図を見てみよう。

このような感じで、逆方向の動きは考えない。出発点まで飛ぶ必要もあるからだ。なので、現実的な選択肢は以下のような大まかな流れの中にあると思われる。

コモド島の直近の西側の港は SAPE だ。サペからコモド島を通過して、フロ-レス島に渡ってしまうと、大きな港町のマウメレまでは陸路でしか行けない。ASDPもこの部分を運航していないので、200kmのバスの旅で、覚悟が必要になる、が、出来ない事でもない。 

同様に、バンダ諸島の何処かと、マカッサルを結ぶル-トも抵抗がある。逆戻りするような感じになるからだ。だから、バンダ諸島のどこからスラウェシに渡るにせよ、決定的なノ-ドは矢張り、バウバウだろう。PELINIもバウバウには複数運航しているからだ。

ここで、コモドの近辺を見てみよう。

ビマはペルニの運行表に頻繁に出てくる。おそらく港の水深がとても深いのだろう。ペルニの船は数千人を乗せるドイツ製の大きな汽船だからだ。

勿論、ここまでどうやってたどり着くかの問題はある。

ただ、ここまで来てしまえば、サペからも、あるいはラブハンバ-ジョからもASDPの中距離フェリ-を乗り継いでバウバウまで行くことが可能になる。

コモドドラゴンを見たければ、いっそのこと、コモド島に局地フェリ-を使って行ってみて、その勢いでラブハンバ-ジョに渡ってしまうオプションもありだろう。その先は長距離のバス移動があるので、考えてしまう。

いずれにせよ、大まかな作戦としては以上のようになるだろう。今までの暫定的な探索で、特にASDPについては運航頻度とかも含めた情報を確かめることが出来るので、再度運航表を参照しながらシミュレ-ションを繰り返して行く予定だ。

後、注意しなければいけないのは、PELNIの場合、関心のある港が出発港から離れれば離れるほど、到着予定が当てにならなくなることだ。理由は、それまでの港での遅れが積算されるからだ。


バンダ諸島からアンボン、その先へ-(2)

2016-09-15 04:02:36 | Weblog

バリ島から、隣の島であるロンボク島へはどう移動するかは、その更に先の移動のことを考えると Perama という路線バスの運行会社を選ぶのが妥当だろう。バスと言っても島伝いなので途中にフェリ-が混じっているが。

この運航会社は日本語のホ-ムペ-ジもあるので助かる。多くの日本人が利用するのだろう。以下になる。

http://goo.gl/yh2JlN

バスなので、乗り場は何か所もあるが、バリ島側では以下の数箇所位かも知れない。 ロンボク島側では比較的有名な Senggigi に移動するのが妥当だと思われる。矢張り、テロの危険があるので、前日の宿をクタでなく、サヌ-ルに取るだろう。この地図の付加記事に、バスの出発がペラ-マの事務所からだとあるので、準チャ-タ-バスみたいなものかも知れない。

問題はどの位時間がかかるかがわからないことだが、恐らく4、5時間ではないだろうか?サヌ-ルを10:30に出て、高速ボ-トで50万IDR (2016年9月のレ-トで3900円)と出ている。いずれにせよ、その日のうちに再移動とは絶対に考えにくい。また、そうする積極的な理由もない。

高速ボ-トでなく、普通のフェリ-だと15万IDRと出ているので、ゆっくりと海を見ながら行くなら、こちらのほうが安いし、どうせ高速ボ-トでは狭い船室に閉じ込められてしまうだろうし、然も窓が固定なら最悪だ。

なので、ここ時点で、バリ島内に1泊、ロンボク島内に1泊となっている。

で、この後、ロンボク島から、次の島をバスで横切って、サぺまで行って、そこで再びフェリ-にとか、漠然と考える訳だが、この先の一連の記事にテ-マを与える必要があるだろう。なので、焦点をバンダ諸島を通って、どうやってアンボンまで行くかをシミュレ-トすることにしたい。

それも、1ル-トでなく、幾つかのバリアントも含めて、最終的にはテルナテとパプアニュギニ-の北半球側に回り込む方法も含むことになるだろう。したがって、記事のタイトルもよりふさわしいものに変更されている。