Un angelo(Angels) from Catania(カターニャ), Sicilia

2010-02-11 | Italy
One of my absolute favorite video clips of Patrizio


皆様からお預かりしたバレンタイン・メッセージですが、
ゆうべのうちにPatrizioに送っておいたところ、
今朝早くすべて読んでもらうことができました
ニューアルバムの感想等もいろいろ聞かせていただき、
私自身、とても興味深く読ませていただきました。
Patrizioも今頃また日本に想いを馳せてくれているんじゃないかしら・・
メッセージをお寄せくださった皆様、ありがとうございました

               


最近私が一番癒されているのが「Un angelo(Angels)」、
このビデオクリップが大好きなんです。
アメリカ進出を果たしインターナショナルなPatrizioですが、
それでもヨーロッパの風景にあるPatrizioの姿はやはり特別・・
Patrizio自身も言うように、
ブルーのシャツを着るとさらにブルーに輝く瞳、
これが本来のPatrizioだと思うの。

Un Angelo(Angels) - Patrizio Buanne

歌詞&日本語訳はこちら

このビデオクリップの舞台は、Sicilia(シチリア)の東、Catania(カターニャ)、
シチリア州都Palermo(パレルモ)に次ぐシチリア第二の都市です。



シチリアといえばまず美しいリゾート地Taormina(タオルミーナ)や
Agrigento(アグリジェント)が思い浮かびますよね。
ここカターニャは20年ほど前まではマフィア抗争が絶えず治安の悪さで有名でしたが、
2002年にカターニャを含むシチリア東南部の8つの街が
「Late Baroque Towns of the Val di Noto」
(ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々)
として世界遺産に登録され、
このシチリア建築の宝石と言われるバロック様式の街の中心地区はとてもクリーンになりました。

そもそもシチリアって地中海の真ん中に位置していますよね。
そのため古代より様々な民族の通り道となっていました。
古代ギリシャに始まり、ローマ帝国、アラブ、ノルマン、ビサンチン、フランス、
そしてスペイン・・
このシチリアには地中海3000年の歴史があると言われています。

さらにここカターニャは、
ギリシャ時代初期にはKatane(カタネ=溶岩の土地)と呼ばれていただけあり、
当時から活発な活動を続けてきたヨーロッパ最大の活火山Etna(エトナ山)の麓。



裾野が広がりまるで富士山のようですね。
カターニャの街はエトナ山噴火のたびに溶岩に埋もれ、破壊と再生を繰り返してきましたが、
17世紀、火山の噴火と大地震によりついに壊滅的に。
その復興のための大理石が足りず、代わりに溶岩を使いました。
そのため建物に白い部分と黒っぽい部分があるんです。
白とグレーのモノトーンなコントラストは独特の風情があり、
より重厚な歴史を感じますよね!

そしてPatrizioが立つ広場は、そんなカターニャの中心Piazza Duomo(ドゥオーモ広場)、
バックは街の守護神である聖アガタへの献身の象徴Cattedrale(カテドラーレ=大聖堂)。



このカテドラーレは11世紀に建てられ、修復を重ねながら18世紀に再建されました。
18世紀といえばバロック全盛期、このカテドラーレも壮麗なバロック様式ですよね。
なんてドラマティック!

日本人にも馴染みの深いところでは、
Stato della Città del Vaticano(バチカン市国)の
Basilica di San Pietro in Vaticano(サン・ピエトロ大聖堂)や、
RomaのFontana di Trevi(トレヴィの泉)、
Venezia(ベネチア)の
Basilica di Santa Maria della Salute(サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂 )
等が同じくバロック様式の建築物です。

そしてビデオクリップに映りそうで映らないんですけど(一部だけちょこっと・・)、
このドォーモ広場の中央に、同じく18世紀に建てられたバロック様式の噴水、
Fontana dell'elefante(象の噴水)があります。



かわいいですよね。この象はカターニアのシンボルで、これも溶岩でてきています。
イタリアに象がいるなんて、
やはり長い歴史の中、多くの民族の支配を受けてきたからこそでしょうね。
上部のモニュメントはエジプトからのものです。やはり多国籍です。

古い石の建造物、石畳、街の色のコントラスト、
シチリアは元々天然の城塞であった島なので、狭い路地が迷路のように広がります。
Patrizioと散歩したいナ~。Vespaも見えましたネ。



こちらでもカターニャの様子を見られます。
Catania - Giuseppe Castiglia


ドゥーモ広場の脇にはmercato(メルカート)と呼ばれる市場もあり、
シチリアで一番大きな魚市場もあります。
シチリアの太陽、空、海、歴史、
エトナ火山のミネラル分豊富な火山灰を利用した、風味豊かな野菜や果物、そしてワイン、
美しく、時に厳しい自然と向き合い、それを上手に利用していますよね。
たくましいです。


私がそもそもシチリアに興味を持ったのは、
若きマフィアの短くも悲しい運命を描いたアメリカ映画、
「THE SICILIAN(シシリアン)」(1987年)を観て、その小説を読んでからでした。
(1969年のアラン・ドロンのではなくクリストファー・ランバートの
シチリアを舞台とする小説や映画ってたくさんありますよね。
また後日ご紹介しますネ。




Patrizio Buanneのニューアルバム「PATRIZIO」
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ソフィア・ローレンのための「イタリアン和食」

2008-04-22 | Italy
Italian style Japanese dishes for Sophia Loren on SMAP×SMAP

昨夜SMAP×SMAPのBISTRO SMAPのコーナーに、
なんと!Sophia Loren(ソフィア・ローレン)が出ていましたね!

今年3月にイタリアのジュエリー・ブランドDAMIANI(ダミアーニ)の東京支店が
銀座に移転・リニューアルされ、
ソフィアはそのセレモニーのため、30年ぶりに3度目の来日をしました。
番組はそのときに収録されたものでしょうね。

レシピのテーマは「イタリアン和食」。ソフィアのために4人が作ったレシピは、

寿司風Risoni(リゾーニ)
お米の形をしたパスタRisoniを使ったイタリア風寿司サラダ。あぶり大トロ入り!

Tempura
筍の天ぷら

Bistecca(ビステッカ)
神戸牛のビーフステーキ
PatrizioはTuna Steak(マグロステーキが得意です!)

和風Caprese(カプレーゼ)
桜海老と、モッツァレラチーズの代わりに葛を使ったサラダ

桜とストロベリーのGelato(ジェラート)

ストロベリーのMarmellata(マルメッラータ)
苺ジャム

和風Cartoccio(カルトッチョ)
紙の代わりに竹の皮で包み焼きにした、大葉入りシーフードパスタ

抹茶のAfogard(アフォガード)
エスプレッソの代わりに熱々の抹茶をかけたバニラアイス

Cannoli(カンノーリ)
バナナと餡のペストリー菓子

ソフィアはBuono、 Buono、 Benissimoって食べてくれていたけど、
カルトッチョの中のパスタが「アルデンテになってないわね」って突っ込みもありましたね!
でもそのカルトッチョに入っていた大葉(basilico giapponese)と、
カプレーゼの桜海老(sergia lucens)が特に気に入ったようでした。



この写真は、昨年8月、ソフィア・ローレンの息子さんの結婚式にPatrizioも招待され、
アメリカからイギリスに駆けつけたときのものです。


昨夜はソフィア・ローレンが日本のテレビに出ているのがとても不思議な気持ちでした。
ゴージャスな存在感は変わりませんね!
ソフィアは実は小さい頃からPatrizioのおば様と交流があり、
ナポリでは学校も一緒に通っていた仲なんです。
それに彼女のバースデーは9/20、Patrizioと同じです。
ソフィアをエスコートしてPatrizioも一緒に日本に来てくれればよかったのにネ。


このお料理、家で作ってみようかナ!
Vorrei provare a fare a casa questo piatto!

イタリア憧憬8 ~トスカーナ~ 「トスカーナの休日」

2008-02-21 | Italy
myspace layouts, myspace codes, glitter graphics The Beautiful Scenery of Italy 8
     ~ Toscana ~ 「Under the Tuscan Sun」

                       Grazie mille, Toshimiさん!


イタリア半島の中央よりやや北、エルバ島が浮かぶティレニア海に面し、
半島の州の中では3番目に広い面積を持つトスカーナ州(Toscana)、
今回はイタリア屈指の景勝の地である、このトスカーナをご紹介します!

※写真素材(Euro-selection.com All rights reserved)(p-fan.net)





トスカーナ州は、ローマに次ぐと言われるルネッサンス芸術都市フィレンツェやシエナ、
斜塔で有名なピサ、塔の街サン・ジミニャーノ、ピエンツァなど
歴史的文化的魅力のある街が数多く存在し、
キャンティに代表される世界的に知られた高品質のワインは言うまでもなく、
オリーブ、小麦などの農業、また繊維や革製品などファッション関連の産業も盛んです。

サン・ジミニャーノ


モンテプルチャーノ


歴史的にもイタリアにおけるこのトスカーナの重要性は計り知れません。
古代ローマ以前はエトルリア人が多く住み、
トスカーナという名は、‘エトルリア人の土地’を意味します。
長い激動の歴史の中、特に都市国家の時代に、
後にフィレンツェ共和国としてトスカーナを統治することとなったメディチ家を中心として、
シエナ、ルッカなど豊富な経済力を元に繁栄し、
ダ・ヴィンチやミケランジェロなどを擁護支援してルネッサンス芸術の発展に大きく貢献、
ローマと同様、イタリア文化の礎をになう上で重要な役割を果たしてきたのです。
長くメディチ家の支配が終わった後も、オーストリアの支配下に置かれたり、と
波乱の歴史の後、1860年にようやくイタリア王国に統合されました。
     
フィレンツェ


ユネスコ世界遺産も多いトスカーナ、中でもオルチャ渓谷に代表されるように、
イメージそのままブドウやオリーブの畑がのびのびと広がり、
糸杉が点在する起伏に富んだ丘陵地帯の美しさは
ルネッサンス時代から変わることなく大切に守られ、
イタリア国内はもちろん、世界中の観光客を惹きつけています。

トスカーナ丘陵


フィレンツェ他、一つ一つの街もそれぞれにみな魅力的、
イタリアの世界的芸術遺産の多くがこのトスカーナのいたるところで見られるのです。
それはまた追々にご紹介していきましょうね。

今日は、豊かな大地とそこに広がる緑のぶどう畑、紺碧の空、
ゆったりと過ぎる白い雲と穏やかな時間・・・・
そんな夢の世界を楽しんでいただける素敵な映画をひとつご紹介しましょう。
全編にトスカーナの青い空と絵のような景色が散りばめられた、素敵な作品です。


『 トスカーナの休日 ~Under the Tuscan Sun~ 』 2003年アメリカ

         
ピエンツァのダイアン

(写真はイメージです。映画の内容とは関係ありません)

サンフランシスコで暮らす作家のフランシス(ダイアン・レイン)は、
突然夫から離婚を突きつけられ、順調だったはずの結婚生活と家を同時に失ってしまいます。
落ち込む彼女に友人がプレゼントしたトスカーナへの旅行、
憂鬱なまま旅をするフランシスでしたが、
コルトーナというトスカーナの田舎町で、偶然目にした築300年の古い家に一目で惚れ込み、
衝動的にそれを買ってしまいます。

その家に付けられた名は『ブラマソーレ』~太陽に焦がれる者~・・・・・

単なる傷心旅行のはずだったトスカーナへ、突然移住することになったフランシス、
勢いで買ってしまったものの、ボロ家の修繕や異国での生活に悪戦苦闘の連続!
嵐の夜、壊れた窓から吹き込む風雨になすすべもなく、
途方にくれて挫折感にうちひしがれるのです。

しかし、帰る場所はない、ここで生きるしかないと懸命に頑張るフランシス、
不動産屋のマルティニや家の修理を手伝ってくれるポーランド人の職人たちとの交流を通じ
徐々に元気を取り戻していきます。
一人で大丈夫といきがってみても、やはり誰かの助けが必要なこと、
それは家の修繕だけではない、心の支えも・・・
それを痛感しておずおずと周りの人に心を開き、
トスカーナでの生活を受け入れ、人生を立ち直らせていくフランシス。



光あふれるトスカーナのおおらかな自然と、人懐っこくユニークな人々に囲まれ、
家の修理に専念しながら新しい人生を模索する等身大の女性を、
ダイアンが可愛らしく健気に演じます。
 
彼女を支えるマルティニ、イギリス人のキャサリン、親友のパティ、
この3人の個性が、また素晴らしい。 
妻帯者マルティニ(ヴィンセント・リオッタ)のフランシスに寄せる親愛の情、
見守っていないと心配でたまらない。 
心細がるフランシスに「もう悲しまないで、でないと君と間違いを犯しそうだ。
僕は妻を裏切りたくない」・・・
優しく静かに彼女を見つめる目が、なんとも切なくて・・・。
親友パティを演じるサンドラ・オーが、これまた表情豊かに脇を固めています。

彼らの他にも屋敷の改築を手伝う職人たち、毎日祠に花を手向けに来る寡黙な老人など、
登場人物のすべてが、そのままトスカーナの景色の一部のように優しく暖かく
フランシスを包み込むのです。

都会でのあわただしい生活とはまったく逆のゆったりとした時間の中で、
少しずつ癒されていく傷ついた心。
絵に描いたようなイタリア男との恋、転がり込んできたアメリカの友との友情、
そして自分が本当に求めているのはいったい何なのか・・・





終盤・・・
肩の力を抜き、一歩踏み出して、そして他人を思いやったとき・・・

フランシスは自分が本当に願い求めていたものを、
ようやく手にいれることができるのです・・・。
  


ローマ、コルトーナ、モンテプルチャーノ、フィレンツェ、
そしてポジターノ・・・
登場する場所すべて名前を聞いただけでも、私たちには胸キュンもの。

移り変わる四季の毎、姿を変えるイタリアの景色を見るだけでも、
十分楽しめること請け合いです。



イタリアって人を元気にしてくれる国ですけど、まさにそのとおりですよね。
トスカーナは、観光というより、このフランシスのように住んでみたいです
Toshimiさん、素敵な記事と写真をどうもありがとうございました!

Bravo! AC Milan!

2007-12-18 | Italy
もうすぐクリスマスというのに、何だか寂しいと思ったら、
ここ数日、Patrizioが音沙汰なしなんです~~
Christmas Holidayでヨーロッパに戻っちゃったみたい・・。
しかたないですね、
キリスト教総本山バチカン市国のあるイタリアでは、クリスマスは一年で最も重要な祝日、
それに、「Natale con i tuoi e Pasqua con chi vuoi」(クリスマスは家族と、復活祭は恋人と)
という諺があるように、 この時期は家族と過ごす1年で一番大事な時期です。

日本人はクリスマスにお金をかけすぎです。
以前、都内のホテルで働いていたんですけど、
皆さん凄いんです、クリスマス・イヴにかける意気込みが!
この日ばかりはお金にいとめをつけず、
ブランド物のプレゼントを買うためや、豪華なスイートルームをリザーブするために
1年間働いてきたかのように感じるほどでした。
イタリアでは、日本のように、
クリスマスだからといって高価なプレゼントを交換するようなことは
あまりないようですね。
Patrizioが言うように、クリスマスくらいは暖かい空気に包まれた家で、
家族そろってゆったりと過ごせたら素敵ですね!
でも1年に1度くらいは家族から離れ、
ゴージャスに過ごしてみたい気持ちもよ~くわかります(笑)

イタリアといえば、おととい、横浜で行われた「FIFA Club World Cup 2007」の決勝戦、
欧州代表のACミラン(イタリア)が優勝しました!
ちょっと忙しくてゆっくりは見られなかったんですけど、
ブラジル代表カカの可愛いお顔、華麗なプレー、品の良さに見とれてしまいました。
もうまさにカカの大会!文句なしのMVPです。
浦和が3位というのも嬉しいですね!
(個人的には鹿島が見たかった!)





Patrizioもテレビで試合を見て、イタリアの優勝を喜んでいることでしょう。
それに何より日本での試合なんですもの、
日本のことを思い出してくれていたに違いありません!

でも、ホリディ、長すぎ・・。
早くサードアルバム聴きたいのに、9月までなんて待てる??


Ha vinto il AC Milan!

イタリア憧憬7 ~Date with Patrizio in ROMA ③~

2007-12-14 | Italy
myspace layouts, myspace codes, glitter graphics The Beautiful Scenery of Italy 7
       ~ Date with Patrizio in ROMA ③ ~

                          Grazie mille, Toshimiさん!


パトリツィオとのデートもいよいよ最終日です。
彼と歩くローマ、素敵でしょう? 今日も一日、ゆっくりと楽しんでください。
そして、デート3日目! あとはどうなるって?
それはパトに任せて、美しいローマの思い出を作ってくださいね!
今回は、最後にあなたが1度だけ登場します。
あなたの言葉に、果たしてパトリツィオは?・・・
さ、どうぞお楽しみくださいね! (From Toshimi)

ホテルテラス


「あ、おはよう!よく眠れた?先に注文しておいたよ。
さ、座って!ちょっと早いけど、今日も軽めにランチを摂っていこう」

「・・ね、電話したときシャワーだったろ?
あはは、やっぱりね! 声が少し恥ずかしそうだったから。
今日もとっても綺麗だよ!・・さ、食べよ!」
  
「じゃ、行こうか!今日はね、ローマの街を散歩しよう。
お天気も良いし、まずは・・パンテオンだ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

パンテオン


「これがパンテオン、ここがローマの、いわば中心なんだ。大きな建物だろう? 
最初のパンテオンは、紀元前25年に、初代ローマ皇帝のアウグストゥスの側近だった
アグリッパによって建てられたんだ。
古代ローマって色々な神様がいた多神教だったけど、
このパンテオンはすべての神様のために捧げられた万神殿、
ローマ帝国の中心だったこの神殿は、つまりその時期世界の中心だったわけなんだよ」

「最初の神殿は火事で焼けちゃったけど、
この2代目にあたるパンテオンはね、128年に再建されて今に至ってる。
堂々としてて、素晴らしいだろ?・・さ、入ってみよう」

パンテオン内部


「この建物はね、直径43.2Mの円形堂と、
その上に半球形のドームが載った造りになっているんだよ。
床からドームの一番上までは直径と同じく43.2M、
ほら、てっぺんに採光のための窓が開いてるだろう、
あれはね、ラテン語で目という意味のオクルスというんだそうだよ。
万神殿だったここは、今ではキリスト教の聖堂になっている。首が疲れちゃうね!」

「そんなに僕の写真ばかり撮ってないで、もういいかい?(笑)
さ、外へ出よう・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「そうだな、ヴェネツィア広場も歩かなきゃね!」

ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂


「ここがヴェネツィア広場、そしてあれがエマヌエーレ2世記念堂、巨大だろ?
イタリア王国統一を記念して1911年に建てられたものなんだ。
エマヌエーレ2世はイタリア国となって初代の国王なんだよ。
イタリアってそれまでいろいろな国に分裂していたって言ったよね、
大変な歴史を乗り越えてきた国なんだ」

「ローマになぜヴェネツィア広場だって?
ほら、右にある、あの建物がヴェネツィア宮殿っていうんだ。
建てた人がヴェネツィア人でさ、15世紀に作られた、このあたりじゃ一番古い建物だよ」

ヴェネツィア宮殿


「さて、次も美しい広場だよ」

ナヴォーナ広場


「ここは古代ローマの競技場だった場所、今はナヴォーナ広場と呼ばれてる。
ほら、あっちに見えるのが『4つの河の噴水』と、その上に建てられた、オベリスク。
彫刻はベルリーニ作さ。バロック芸術の華といわれている傑作だよ。
他にも噴水があるだろう。ここだけじゃなく、ローマには噴水が多いんだ」

ネプチューンの噴水(左)と、ムーア人の噴水


「一休みしようか、ここのカフェで!これで、あとは・・今日最後の場所だよ・・」

ナヴォー広場のカフェ

         
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「さ、着いた!スペイン広場だ!・・疲れたかい?」
    
スペイン広場


「相変わらず観光客が多いな・・
これが『バルカッチャの噴水』、バルカッチャって廃船って意味だよ。
こんな場所に船なんて、変だよね。
このあたり最初はね、この噴水だけがポツンとあったんだってさ。後ろはただの丘。
あとから上の『トリニタ・デイ・モンティ教会』ができて、そしてこの階段が作られ、
今のスペイン階段の形になったんだよ。
ロ-マの真ん中にスペイン広場?(笑)
あの階段の右手にある、スペイン大使館に由来しているらしいよ」

「ここでの飲食は禁止、だからアン王女みたいにジェラートは食べられない。
その代わり・・ボクのキスはどう?・・何味がいいかな(笑)
もう日が暮れちゃったね・・」

「今日でローマは終わりだろう?君に見せたいところは、まだ沢山ある。
ローマはね、たった3日くらいじゃとても紹介できないよ。
またゆっくり案内してあげたいな・・さ、帰ろう、今日は君のホテルで食事だ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「朝予約しておいたんだ。 今日はお客が少ないらしいから、ゆっくり食事できるよ」
  


「3日間、終わっちゃったね・・どうだった?ローマを好きになってくれたかい?
ボクの案内、あまり詳しくはなかったね、満足してもらえたかな?
・・そう?良かった・・
よく歩いたね、ボクもすごく楽しかった・・もっと時間があればなぁ・・」

「ローマはね、深い歴史と文化的な遺産が昔の姿のまま、
現代の進んだ都市の姿の中に渾然一体となって息づいている、
世界的にも稀有で貴重な街なんだ。
その象徴は数多くの美術館はもちろん、その辺の裏道にさえ見出せる、
何百年、何千年変わることなく、ね。 
ローマほど、人に文化的芸術的刺激を与える街、他にはないと思う。
宝だよ、イタリアの、いや、世界のね」

「ローマはいいけど・・肝心のボク等のデートは?
これでおしまいなのかい?・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「・・今日は散歩はよそう・・」



「・・2階だったね、部屋まで送っていくよ・・」



「・・いつでも・・ストップと言って・・」



「・・素敵な部屋だ・・ん? シャンパンか、ありがと!
言わないんだね?ストップって・・」



「・・3日間のローマより・・もっと素敵な思い出をあげよう・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

トレビ夜景

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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「・・ん?パット?・・パトリツィオ・・どこにいるの?・・」
 
「ここだよ、ここにいる・・
ボクはずっと君のそばにいるよ・・」


  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

*Hotel Quirinale (Via Nazionale 7 - 00184 )
Hotel Quirinale は最高のロケーションに恵まれた拡張高いホテル。
Via Nazionale通りの、レプッブリカ広場(Piazza della Repubblica)と
テルミニ(Termini)駅に近いというローマで一番活気の溢れるエリアにある。
心地よく洗礼された雰囲気を持ち、
部屋には素晴らしいアンティーク家具が備えられている。



これで、パリツィオとのローマ・デートは完結です。
お楽しみ戴けましたか?
尚、言うまでもありませんが(笑)、パトリツィオの言葉はすべて作者のフィクション、
パトリツィオにこう言って欲しいな、という妄想だけで描いています。 
笑ってくださっていい、また物語りに入り込んでくださっても、
どちらでもお好きに楽しんでください。
ただひとつ・・本物のパトとのデートなら・・・
この何十倍も何百倍も、きっと素敵でしょうね!
ご紹介できなかったローマはまた別の機会に!
次回はもっと詳しくご紹介しましょうね。      (From Toshimi)

イタリア憧憬5 ~ Date with Patrizio in ROME ①~

2007-08-03 | Italy
myspace layouts, myspace codes, glitter graphics The Beautiful Scenery of Italy 5
       ~ Date with Patrizio in ROMA ① ~

                          Grazie mille, Toshimiさん!


イタリア憧憬シリーズ、いよいよローマの登場です。
一度に全部のローマは無理ですので、何回かに分けて、お送りしますね。

そして・・・・・

ローマを案内してくれるのは、Patrizio!
どうぞ彼と一緒にローマを堪能してください。
Patrizioが貴女を歴史と芸術と幻想の世界へと誘ってくれます。
貴女もどうぞ遠慮せずに、彼とデートを楽しんで! 貴女一人のPatrizioですよ!
あ、ひとつお願い!
デート中にパット微妙にお着替えしますが、どうぞ、そこ突っ込まないで(笑)・・・
BGMにパットの歌を存分に流して、さ、行ってらっしゃい!

パトリツィオとローマでデート!



「ごめん、遅れちゃった!おや?まだ約束の時間になってないよ。
早かったんだね・・・・そんなに恥ずかしがらないで!
さ、行こう!ローマは素敵だよ!」
 
『ロムルスとレムス(牝狼と双子)のレリーフ』


「知ってるかい?
ローマはね、紀元前753年4月21日にロムルスによって建国されたってこと。
ローマの人々はこれを伝説としつつ、この日を祝っているんだよ。
ほら、この画、ローマ市内で良く見かけるだろう?これがロムルスと双子の弟レムスの像さ。
軍神マルスを父に持つ二人、生まれて直ぐに捨てられたのだけれど、
牝の狼に育てられ、成長してローマの礎となる街を作ったって言われているんだよ。
二人は兄弟喧嘩しちゃったけど(笑)、ロムルスが初代のローマ国王だよ」
   
「さ、どこから案内しようか?・・・・じゃ、まずはここだ!」

『コロッセオとパット by Toshimi』


「ここから始めようか、これが紀元72年ヴェスパシアヌス帝が建設を初め、
息子ティトが完成させたコロッセオ競技場。5万人収容できるんだよ。
1階が、今はもう剥がされてしまってないけれど大理石で出来た客席だった、
金持ちや議員たちのフロアだったのかな。
2階が木製、3階が立ち見席だったらしい。
競技に出た剣闘士や猛獣たちが収容されていた地下は、今見ることができる。
1階の床が剥がされているからね。
ここで300年もの間、競技が行われていたんだ。
競技というより見世物の戦いだよね、ローマの影の歴史だよ」

『コロッセオ内部』

(photo:Euro-selection.com All Rights Reserved)

「ほら、コロッセオの隣のあの立派な門、コンスタンティヌス帝の凱旋門だよ。
ローマ最大の凱旋門だ。
あれを作った王様って、コンスタンティノープル(現トルコのイスタンブール)を築いたんだって」

『コンスタンティノス帝の凱旋門とパット by Toshimi』


「さ、次に行こう! ん? 車かい? いや大丈夫、ここから歩いていけるよ。
ローマはね、大体の所に歩いていけるんだよ。足に自信があれば、ね。
君はどうかな? 疲れたら遠慮しないで言ってね」

「ローマを築いたとされるロムルス王から7代王政ローマが続いて、
その後紀元前509年から共和制になってね、元老院を頂点とする統制が続いたんだ。
そのあと近隣諸国を統一して支配を地中海全域に拡大したんだけど、大きくなりすぎてね、
そこへシーザーやオクタビアヌスが出現、一人がほぼ政権を握る大ローマ帝国が出来上がった。
共和時代とこのローマ帝国時代ほぼ1000年の間、首都ローマの中心だったのが・・・
ほら、ここフォロ・ロマーノだよ。4世紀に入って衰退していくまでね」

「じゃ、中に入ってみよう、足元に気をつけて・・・」

『フォロ・ロマーノとパット by Toshimi』


「ここには歴代皇帝が建てた、あらゆる建物、神殿や凱旋門がある。ね、みんな美しいだろう?
2,000年も前のものだなんて、思えないくらいだよね。
あの、高い支柱を観てごらん、2,000年前にあんなに高いところに、
どうやって石を載せたんだろう・・・凄いよね!」

『フォロ・ロマーノ遺跡』(左:ヴェスタ教会、右:アントニウス帝の神殿)

(photo by Futta.NET)

『フォロ・ロマーノ遺跡』(クーリオと教会)


「これはね、クーリオといって、共和制ローマの元老院だったんだよ。
シーザーがブルータスに暗殺されたのは、ここの前だったんだ。歴史を感じるだろう?
あ、つい夢中になっちゃって・・・疲れたかい? 大丈夫?
ちょっと待ってて!」
  
・・・・・・・

「ほら、切り売りのピザ! と、ごめん、勝手にレモネードにしちゃった!
この辺、気の利いた店がないんだよ。
代わりに、ディナーは期待して! 素敵な店に連れて行くから!」
 
「さ、ここだ、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会。ほら、これが真実の口!」

『真実の口とパット by Toshimi』


「この真ん中に彫られているのはね、海の神トリトーネの顔って言われている。
元々は下水溝の蓋だったらしいんだよ(笑)マンホールの蓋にまで彫刻を施すなんて、
ローマ人は昔から芸術を愛していたんだよ。さ、手、入れてみるかい? 
ほら、大丈夫だよ・・・僕も? いいよ、じゃ一緒に!・・・」

「ローマの休日で新聞記者のブラドリーがここで芝居するよね。
あれ、グレゴリーの即興だったって、知ってる? 
オードリーそれ知らされてなくて、あれ本当に驚いてるんだって。
ここで僕がやったら、君、アン王女のように、心配してくれたかい?・・・」

・・・・・・・

「ついでに、教会の裏に回ってみよう」 

「ここはチルコ・マッシモ、大きな原っぱみたいだって?(笑)
そうだね、今はそうにしか思えないね。でも、6世紀の半ばまでは巨大な競技場だったんだ。
コロッセオのような競技じゃなくて、こっちは大規模な戦車競技専門だったんだって。
30万人が収容できたらしい。本当に広いねぇ・・・
ローマ市内にこんなに広い空間があるんだよね」

『チルコ・マッシモ』


「さ、そろそろ行こうか・・・・もう陽が翳ってきたよ・・・・ここからは車で!」

・・・・・・・

「さ、着いた! 今日の最後の目的地、トレビだよ。すごい人ごみだね!
さ、ここに立って・・・・後ろ向きにね、肩越しにコインを投げるんだ。
コイン1枚だとまたローマに来ることが出来る、2枚だと、恋が叶うんだってさ。
うん? 3枚以上? あ、それは考えないほうが、いいかも・・・・・・」

『トレビの泉とパット by Toshimi』


「なにを、願ったの? 聞いてもいい?・・・」

「さ、ディナーだよ、お腹がすいただろう!・・・待って、タクシーを捕まえよう」

「次はスクーターってのはどうだい? アン王女のように、僕の後ろに乗って。
え? 次もあるのかって? 勿論君が嫌じゃなければ、またローマを案内したい。
まだまだ連れて行きたいところは山ほどあるよ!」

・・・・・・・

「ここだよ、今日のディナーは、この店、
『リストランテ・スコーリオ・ディ・フリージオ』(Scoglio di Frisio)
僕の生まれたナポリのピザは勿論、地中海料理が素晴らしいんだ。
僕の大好きなトマト料理が、上手い!さ、なにを飲む?ワインかい?・・・・」

『フリージオ店内のパット by Toshimi』


『ディナー』


「どう?満足してくれたかい?1日目から、ちょっと歩き過ぎたかな?
明日はゆっくり芸術を楽しもう・・・初日だし、もう宿へ帰してあげるよ。
今夜はよく休んで・・・」

「送って行こう、本当は朝まで君と踊っていたいけどね・・・
ほら、月が出てる・・・もう帰してあげるけど、少し歩こうよ。
ローマの夜は、美しいだろう?・・・」


※『Ristorante Scoglio di Frisio』』(Scoglio di Frisio)Via Merulana,256-00185 Rome
(リストランテ・スコーリオ・ディ・フリージオ)
サンタマリア・マッジョーレ教会近く。1928年から続くナポリ料理レストラン。
ピザは勿論厳選した海の幸、旬の素材をつかった、南イタリアの料理を堪能できる。
カンツォーネが流れる店内で、
陽気なカメリエーレ(ウエイター)がもてなしてくれる料理の数々と
イタリア・ワインやリキュール、そしてデザートをゆっくりと楽しむことができる。



Grazie mille Toshimi!!
Lo sviluppo della storia era interessante!! Molt coinvolgente!!

Toshimiさん、どうもありがとうございました!とても素敵!
思いっきり引き込まれちゃいました・・
Grazie per il bellissimo momento!! 楽しいひとときをありがとう!

『 イタリア憧憬 3 ~ 永遠のナポリ (Napoli) ~ 』

2007-06-03 | Italy
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           ~ Napoli Forever ~

                          Grazie mille, Toshimiさん!


Patrizioが生まれた、もうそれだけで私たちには特別な街、ナポリ(Napoli)。 
ヴェスヴィオ山を背景に、青いサンタ・ルチア湾を抱えて弓形に広がる美しいこの街を
ご存知ですか?

「Vedi a Napoli e poi muori (ナポリを見てから死ね)」、
昔からこう言われているほど人々に愛されてきた風光明媚な美しい街、
そしてそこに暮らす人々。
外国人がイタリアに対して抱くイメージ、
「輝く太陽と陽気で愛に満ちた国、人生をこよなく楽しく謳歌する人々」・・・
根源は、このナポリにあるのかもしれません。



ナポリは遠くギリシャの時代からイタリアに統一されるまで、
長い間 他国の統治を受け、様々な時代の波をくぐってきた歴史的な街です。
今でもその足跡は、街のあちこちに見ることができます。
主なものをご紹介しましょう。

ナポリの中でも屈指の大聖堂であるドゥオモ(Duomo)、
ここは祭りの日だけ液体に戻ると言われる「聖ジェンナーロの血液」で有名です。
内部には美しい教会や礼拝堂などが並び、いずれも一見の価値あり。

「ドゥオモ」


サンタ・ルチア港に建つ‘卵城’(Castel dell’Ovo)は、ナポリのシンボル的存在です。
昔この城を建てたノルマンの王が基礎の中に卵を埋め、
「この卵が割れるときは、この城だけではなくナポリも共に崩れるだろう」と、
呪い半分に言ったことから、この名前がついたとか。
今は中に入ることはできないそうです。

「卵城」


街の中心にあるヌオヴォ城(Castel Nuovo)、美しい凱旋門や中庭、美術館、
そして礼拝堂など、見所がいっぱい。

「ヌォヴォ城とアルフォンソ凱旋門」


有名な考古学博物館(Museo Archeologico Nazionale)、
ポンペイ遺跡で発見された数えきれない発掘品も納められています。
中でも有名なものに『ペルシャのダリウス王と戦うアレクサンダー王』の
モザイク画があります。この絵、高校の教科書などでおなじみですよね。
遺跡から発掘されたとは思えない、緻密で鮮やかな色彩です。

「アレキサンダー王の戦い」


その他にも教会、そして王宮など、重みのある歴史的建造物が数多く残されています。

そして・・・・・
ナポリといえば誰もが思い浮かべるひとつの風景・・・・・
狭い路地の両側に連なるアパートの窓から道の反対側の窓に渡されたロープや竿と、
そこに吊るされた、まるで万国旗のような洗濯物の景色、
そしてその下で今も受け継がれているナポリの人々のいかにもイタリア人的な豊かな暮らし、
「カンターレ、マンジャーレ、アモーレ(歌い、食べ、愛す)」、 
それを垣間見ることができるのが「スパッカナポリ」と言われる通りです。

「スパッカナポリとPatrizio」


ナポリを真っ二つに割った、という意味のこの通りは、
両側に商店や土産物屋、骨董品店などが軒を連ね、
エスプレッソの香りとピザを焼く匂いが漂う、
それこそ人々に愛されてきたナポリそのものの活気に溢れた街角なのです。
ここをそぞろ歩くだけでも、充分にナポリを満喫できることでしょう。

ただし・・・・
オーストリアから戻ったPatrizio が、
ナポリはもはや以前のナポリとは違ってしまった、と嘆いた理由、
それは多分、あまり良いとは言えないナポリの治安状態を悲しんでのこと、
その言葉どおり、ナポリを歩くには注意が必要です。 
現在でもまだ、スリや引ったくりの多さはガイドブックに載るほど。
見学が終わって建物から出てきた日本人観光客にガイドが言ったそうです、 
「その辺にたむろしている人間は全て怪しい、皆さんバッグを抱えてバスまで走って!」・・・・・
これは半分冗談にしても、とにかくナポリ観光には十分な準備を怠らないようにしましょうね。

そしてまたナポリといえばもうひとつ忘れてはならないもの、それはピザ!
ここナポリはピザが誕生した地。
ピザの中でも代表的な「マルゲリータ・ピザ」もここで生まれたものです。
トマトの赤、チーズの白、そしてバジリコの緑がイタリア国旗を連想しませんか?
ちなみに・・・スパゲッティー・ナポリタンというものは、存在しません。

市街から車で20分ほどの「ポンペイ遺跡」もナポリが基点です。
西暦79年8月24日、ヴェスヴィオ山の大噴火によって、
ポンペイの町はそのほとんどが火山灰に埋もれてしまいました。
それから1700年の時を経て始まった発掘によって、
古代ローマの都市とその当時の人々の暮らしが、驚くほど完全な形で姿を現したのです。
整然と区画された街並、石畳、住居、広場、闘技場、
上下水道までが設置されていたというポンペイ、当時の高い建設力がうかがい知れる遺跡です。 
一瞬にして死の熱と灰に覆われ逃げ遅れた人々、その姿までが再現されていて、
自然の猛威の前に無力だった人間の悲劇をまざまざと物語っています。
「ナポリ歴史地区」とともに「ポンペイ遺跡」もユネスコ世界遺産に指定されました。

「ヴェスヴィオ火山とPatrizio」


「ポンペイ遺跡とPatrizio」


一日パットの愛した街を楽しんだら、どうぞ夜のナポリも堪能してください。
市街近郊の丘の上から眺めたサンタルチア湾とナポリの夜景の素晴らしさといったら!!!
世界3大夜景のひとつに数えられるのも頷ける美しさです。
こんな夜景をPatrizioと共に眺められたら!・・・・・・・・・・・
(余談ですが、後の2つは香港と函館!)

「ナポリ夜景とPatrizio」


ナポリといえば切り離せないもうひとつの至宝、「青の洞窟」で有名なカプリ島がありますが、
こちらはまた次回ご紹介しましょう。


『イタリア憧憬 2 ~ 旅情・ヴェネツィア(Venezia)』

2007-05-11 | Italy
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           ~ Beautiful Venezia ~

                          Grazie mille, Toshimiさん!


イタリア旅行には欠かせない美しい街ヴェネツィア。
イタリア北東部アドリア海の一番奥、
ヴェネツィア湾にできた『ラグーナ(潟)』の上に築かれた古い街です。
ヴェネツィアはイタリア語、英語ではヴェニス。

ヴェネツィア本島は大きな魚の形をしていて、
その中心を大運河(カナル・グランデ)が通り、
そのほかにも大小170以上の小運河が縦横に流れていて、
街がまるで小さな島の集まりのようになっています。
そしてその島々を400もの橋が繋いている、まさに水の都。

カナル・グランデとPatrizio

Original Photo-http://www.euro-selection.com/thumb/tb_i03.htm
(Euro-selection.com All rights reserved) 

その立地から海運共和国として栄えてきたこの街は、人口約27万人、
今でもヴェネツィア本島へは車の乗り入れが禁止され、交通機関は船のみ。
運河には水上バスやタクシー船が行きかい、警察でさえボートがパトカー代わり。
両岸に立ち並ぶ歴史的な教会や商館などの美しい建物の中、
ゴンドラ(色は黒に統一されているそうです)が運河を渡り、
船頭さんが歌うセレナーデの美しい歌声も相まって、観光客を夢の世界に誘います。

ゴンドラ

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(Euro-selection.com All rights reserved) 

サン・ジョルジェ・マジョーレ島とPatrizio

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(Euro-selection.com All rights reserved) 

サン・マルコ寺院、サン・マルコ広場、ドゥカーレ宮殿、リアルト橋、
時代を超えた美しい景観は今も変わらず、
1987年にこの街は世界遺産に登録されました。

サン・マルコ広場とPatrizio

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(Euro-selection.com All rights reserved) 

ドゥカーレ宮殿

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(Euro-selection.com All rights reserved)  

リアルト橋

Photo-http://www.euro-selection.com/thumb/tb_i03.htm
(Euro-selection.com All rights reserved)   

昔からヴェネツィアの歴史はお祭りによって彩られてきました。
中でも圧巻は2月に行われるカルネバーレと呼ばれるカーニバルでしょう。
18世紀の装束や現代的な衣装で様々に仮装し仮面をつけた人々が町中に溢れ、
音楽に合わせて踊り舞う、この祭りがさらに夢と幻想の世界を演出します。



そのほか、ムラノ島でのみ作られている、かの有名なヴェネツィアングラス、
どのレストランでも楽しめる新鮮な魚介料理と豊富なワイン等、魅力は尽きません。
ただ、美しいこの街にも、水の汚れや年々深刻さを増す水位の上昇など、
深刻な問題があるのも事実。
この街がいつまでも美しさを失うことなく、
イアリアの代表的都であって欲しいと望まずにいられません。

昔から映画にも多く登場しているヴェネツィア、
代表的な一本といえば、やはりこれでしょう。

『旅情』・・・・この映画には、ヴェネツイアがすべて詰まっています!



『 旅情 (Summertime) 』
 


アメリカで秘書をしていた38歳のミス・ジェーン(キャサリン・ヘップバーン)、
ある日、昔から憧れていたヴェニスへ観光にやってきます。
そこで骨董店を営むハンサムなイタリア紳士レナート(ロッサノ・ブラッツィー)と出会い、
彼と共にヴェニスを歩くうちに恋心を抱くようになる・・・・
詳しいあらすじはもう言うまでもないでしょう。
この映画、ジェーンの張り詰めた女心が、とにかく切ないのです。

何かを密かに期待し、一人サン・マルコ広場のカフェに腰を下ろすジェーン、
見渡せば他はカップルばかり、思わず隣の椅子を倒し、
待ち人がいるのよ!のポーズをとる・・・
それをレナートが誤解して離れて行ったあとの、彼女のなんとも言えない表情!

レナートとのデートのため、赤いハイヒールを買い、
少女のようにいそいそとお洒落するジェーン。
彼に妻子がいると知って失望し、ホテルに一人帰るのですが・・・
その彼女を追いかけてきたレナートは、いかにもイタリア男のセリフで彼女に迫るのです。
「ふたりが出会い、愛を感じた、素敵なことじゃないか、なにがいけないんだ?」・・・

彼にもらった くちなしの花を運河に流して悲しみ、ジェーンはふと思うのです。
これ以上一緒にいたら、離れられなくなる・・・・

ラストの駅での別れのシーンがあまりにも有名です。列車の窓から身を乗り出し、
ホームのレナートに向かって、大きく手を振る彼女。
指先までしっかりと伸ばしたジェーンの姿が彼女の潔癖さを表しているようで、
胸が詰まります。
一人ホームに佇むレナートの手に握られていたのは、白いくちなしの花なのでした・・・

キャサリン・ヘプバーン撮影時40代後半、
最初はおどおどしたハイ・ミスのイメージだったジェーンが、
恋を知り、しっとりした大人の女性に変わっていくその魅力! 
主題曲「サマー・タイム・イン・ヴェニス」の美しい調べとともに、
舞台であるヴェニスの景観がとにかく素晴らしいのです。
心に深く残るラブ・ストーリーです。


Che bel panorama!!Mi piacerebbe fare un giro in gondola.

「 世界一ロマンティックな場所 」 ~Amalfi Coast~

2007-02-28 | Italy
世界一ロマンティックな場所 Positano and Ravello ~Amalfi Coast~





「ハネムーンはここに行きたいな・・・」
そうPatrizioが言う、世界で一番ロマンティックな場所、Amalfi Coast(アマルフィ海岸)。
Patrizioは、
「まるでミロ(ジョアン・ミロ=スペインの画家)の絵画の中にいるようだ」と言います。

Napori(ナポリ)近郊 Sorrento(ソレント)から
Salerno(サレルノ)の街あたりまでのおよそ80キロほどを
Amalfi Coast(アマルフィ海岸)と言います。
イタリア屈指の高級リゾート地で、ユネスコの世界遺産にも指定されています。

その約半分が美しい絶景、ほとんどが断崖絶壁のような海岸線。
入り江に向かった断崖に、張り付くように所狭しと建物が立ち並び、
その間を細い坂道が入り組んだように続いています。
海岸沿いに続く道路、碧い海と美しい入り江、
カーブを曲がるたびに次の街の白壁の家々が断崖の途中に見え隠れし、まさに絶景!

アマルフィ海岸一の景勝地である、ポジターノの街。
人口約3,500人ほどの小さな港町ですが、海に続く急な階段や坂道の両側に、
今は可愛い陶器などの土産物の店がぎっしり。
白い壁を基調としてはいますが、カラフルな色の民家や小さなホテル、
レストランなどが、山から続く斜面に立ち並んでいて、
とても人気の高いリゾート地なのです。

そんな入り組んだ坂道を降りる途中に建っているのが、
サンタ・マリア・アッスンタ教会(Chiesa di St.Maria Assunta)。
このドゥオーモはこの町のシンボルであり、
内部には13世紀の聖母マリアの板画が飾らせています。



道を海岸まで降りきると、
そこにはピッツェリアやリストランテが色とりどりに並んで、
夏のリゾート時には大変賑やかな場所になります。
ホテル、一番のお薦めはなんといっても 『Il San Pietro』。
雑誌などで必ず紹介されるポジターノNo.1の豪華ホテルです。
ポジターノの中心から車で5分ほど離れた岬の上にあり、
テラスや部屋からの眺めは素晴らしいの一語。
なかなか予約が取れないのもうなずける美しいホテルです。
Patrizioが訪れるとしたら、このホテルでしょうか。
こんなところでPatrizioと二人過ごせたら・・・。



このポジターノ、その美しい景観から、よく映画のロケにも使われる場所。
1994年製作のアメリカ映画、『オンリー・ユー』という
ロマンティックなラブ・ストーリーにも登場します。ちょっとご紹介しますね。

~*~*~*~*~*~

~ ピッツバーグの若い教師フェイス(マリサ・トメイ)は、
幼い頃占いゲーム機とジプシーの占い師に告げられた‘運命の人’の存在を、
今でも信じていました。
ところが、青年医師との結婚を控えたある日、
その運命の人の名『デイモン・ブラッドリー』を名乗る男性から電話がはいるのです。
驚くフェイス、親友で兄嫁でもあるケイト(ボニー・ハント)とともに、
ウエディング姿のままデイモンが向かった先のイタリアへ強引に旅立つのでした・・~

イタリアで3ヶ月のロケを敢行、
ポジターノ他、ローマやベニスといった古都の美しい景観を背景に、
オードリーを彷彿とさせる可愛いく美しいマリサと、
そしてフェイスに思いを寄せつつも、正直に愛を告げられない青年ピーターを
ロバート・ダウニー・Jrが好演、
ルイ・アームストロングの『オンリー・ユー』が流れて、
洒落たラブ・ストーリーを繰り広げるのです。

ポジターノの美しい夜、ピーターが仕組んだ偽のデートに向かうフェイス、
白のシンプルで柔らかなドレスが月夜に浮かび、それは美しいシーン。
ここに登場する坂道の途中の海が見渡せるリストランテが、また素敵で!

で、映画の結末は、というと・・・ネタバレになっちゃうから、止めておきますね。
ロマンティックな香りとイタリアの美しい景色を堪能なさりたい方に、是非お薦めの1本です。

~*~*~*~*~*~

そうそう、もうひとつのPatrizioのお薦めの街、Ravello(ラヴェッロ)も、
同様に美しい街です。
ポジターノからアマルフィを抜け、海岸から離れた山の中腹にあるこれも小さな街。
やはり素晴らしい景観が楽しめるそうです。

Patrizioとハネムーン
こんな青い空と碧い地中海と白壁のリゾート地、Patrizioと二人で・・・

紺碧の地中海に臨む、白亜の教会で挙式して・・・


ビーチでのんびりしたり・・・


「エメラルドの洞窟」にも行って・・・


そして夜景を見ながらワインで乾杯・・・



(写真:http://www.capriblue.com/amalfitana/index.html
そしてそれぞれホテル・教会のHPからお借りしました)