The Beautiful Scenery of Italy 5
~ Date with Patrizio in ROMA ① ~
Grazie mille, Toshimiさん!
イタリア憧憬シリーズ、いよいよローマの登場です。
一度に全部のローマは無理ですので、何回かに分けて、お送りしますね。
そして・・・・・
ローマを案内してくれるのは、Patrizio!
どうぞ彼と一緒にローマを堪能してください。
Patrizioが貴女を歴史と芸術と幻想の世界へと誘ってくれます。
貴女もどうぞ遠慮せずに、彼とデートを楽しんで! 貴女一人のPatrizioですよ!
あ、ひとつお願い!
デート中にパット微妙にお着替えしますが、どうぞ、そこ突っ込まないで(笑)・・・
BGMにパットの歌を存分に流して、さ、行ってらっしゃい!
パトリツィオとローマでデート!
「ごめん、遅れちゃった!おや?まだ約束の時間になってないよ。
早かったんだね・・・・そんなに恥ずかしがらないで!
さ、行こう!ローマは素敵だよ!」
『ロムルスとレムス(牝狼と双子)のレリーフ』
「知ってるかい?
ローマはね、紀元前753年4月21日にロムルスによって建国されたってこと。
ローマの人々はこれを伝説としつつ、この日を祝っているんだよ。
ほら、この画、ローマ市内で良く見かけるだろう?これがロムルスと双子の弟レムスの像さ。
軍神マルスを父に持つ二人、生まれて直ぐに捨てられたのだけれど、
牝の狼に育てられ、成長してローマの礎となる街を作ったって言われているんだよ。
二人は兄弟喧嘩しちゃったけど(笑)、ロムルスが初代のローマ国王だよ」
「さ、どこから案内しようか?・・・・じゃ、まずはここだ!」
『コロッセオとパット by Toshimi』
「ここから始めようか、これが紀元72年ヴェスパシアヌス帝が建設を初め、
息子ティトが完成させたコロッセオ競技場。5万人収容できるんだよ。
1階が、今はもう剥がされてしまってないけれど大理石で出来た客席だった、
金持ちや議員たちのフロアだったのかな。
2階が木製、3階が立ち見席だったらしい。
競技に出た剣闘士や猛獣たちが収容されていた地下は、今見ることができる。
1階の床が剥がされているからね。
ここで300年もの間、競技が行われていたんだ。
競技というより見世物の戦いだよね、ローマの影の歴史だよ」
『コロッセオ内部』
(photo:Euro-selection.com All Rights Reserved)
「ほら、コロッセオの隣のあの立派な門、コンスタンティヌス帝の凱旋門だよ。
ローマ最大の凱旋門だ。
あれを作った王様って、コンスタンティノープル(現トルコのイスタンブール)を築いたんだって」
『コンスタンティノス帝の凱旋門とパット by Toshimi』
「さ、次に行こう! ん? 車かい? いや大丈夫、ここから歩いていけるよ。
ローマはね、大体の所に歩いていけるんだよ。足に自信があれば、ね。
君はどうかな? 疲れたら遠慮しないで言ってね」
「ローマを築いたとされるロムルス王から7代王政ローマが続いて、
その後紀元前509年から共和制になってね、元老院を頂点とする統制が続いたんだ。
そのあと近隣諸国を統一して支配を地中海全域に拡大したんだけど、大きくなりすぎてね、
そこへシーザーやオクタビアヌスが出現、一人がほぼ政権を握る大ローマ帝国が出来上がった。
共和時代とこのローマ帝国時代ほぼ1000年の間、首都ローマの中心だったのが・・・
ほら、ここフォロ・ロマーノだよ。4世紀に入って衰退していくまでね」
「じゃ、中に入ってみよう、足元に気をつけて・・・」
『フォロ・ロマーノとパット by Toshimi』
「ここには歴代皇帝が建てた、あらゆる建物、神殿や凱旋門がある。ね、みんな美しいだろう?
2,000年も前のものだなんて、思えないくらいだよね。
あの、高い支柱を観てごらん、2,000年前にあんなに高いところに、
どうやって石を載せたんだろう・・・凄いよね!」
『フォロ・ロマーノ遺跡』(左:ヴェスタ教会、右:アントニウス帝の神殿)
(photo by Futta.NET)
『フォロ・ロマーノ遺跡』(クーリオと教会)
「これはね、クーリオといって、共和制ローマの元老院だったんだよ。
シーザーがブルータスに暗殺されたのは、ここの前だったんだ。歴史を感じるだろう?
あ、つい夢中になっちゃって・・・疲れたかい? 大丈夫?
ちょっと待ってて!」
・・・・・・・
「ほら、切り売りのピザ! と、ごめん、勝手にレモネードにしちゃった!
この辺、気の利いた店がないんだよ。
代わりに、ディナーは期待して! 素敵な店に連れて行くから!」
「さ、ここだ、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会。ほら、これが真実の口!」
『真実の口とパット by Toshimi』
「この真ん中に彫られているのはね、海の神トリトーネの顔って言われている。
元々は下水溝の蓋だったらしいんだよ(笑)マンホールの蓋にまで彫刻を施すなんて、
ローマ人は昔から芸術を愛していたんだよ。さ、手、入れてみるかい?
ほら、大丈夫だよ・・・僕も? いいよ、じゃ一緒に!・・・」
「ローマの休日で新聞記者のブラドリーがここで芝居するよね。
あれ、グレゴリーの即興だったって、知ってる?
オードリーそれ知らされてなくて、あれ本当に驚いてるんだって。
ここで僕がやったら、君、アン王女のように、心配してくれたかい?・・・」
・・・・・・・
「ついでに、教会の裏に回ってみよう」
「ここはチルコ・マッシモ、大きな原っぱみたいだって?(笑)
そうだね、今はそうにしか思えないね。でも、6世紀の半ばまでは巨大な競技場だったんだ。
コロッセオのような競技じゃなくて、こっちは大規模な戦車競技専門だったんだって。
30万人が収容できたらしい。本当に広いねぇ・・・
ローマ市内にこんなに広い空間があるんだよね」
『チルコ・マッシモ』
「さ、そろそろ行こうか・・・・もう陽が翳ってきたよ・・・・ここからは車で!」
・・・・・・・
「さ、着いた! 今日の最後の目的地、トレビだよ。すごい人ごみだね!
さ、ここに立って・・・・後ろ向きにね、肩越しにコインを投げるんだ。
コイン1枚だとまたローマに来ることが出来る、2枚だと、恋が叶うんだってさ。
うん? 3枚以上? あ、それは考えないほうが、いいかも・・・・・・」
『トレビの泉とパット by Toshimi』
「なにを、願ったの? 聞いてもいい?・・・」
「さ、ディナーだよ、お腹がすいただろう!・・・待って、タクシーを捕まえよう」
「次はスクーターってのはどうだい? アン王女のように、僕の後ろに乗って。
え? 次もあるのかって? 勿論君が嫌じゃなければ、またローマを案内したい。
まだまだ連れて行きたいところは山ほどあるよ!」
・・・・・・・
「ここだよ、今日のディナーは、この店、
『リストランテ・スコーリオ・ディ・フリージオ』(Scoglio di Frisio)
僕の生まれたナポリのピザは勿論、地中海料理が素晴らしいんだ。
僕の大好きなトマト料理が、上手い!さ、なにを飲む?ワインかい?・・・・」
『フリージオ店内のパット by Toshimi』
『ディナー』
「どう?満足してくれたかい?1日目から、ちょっと歩き過ぎたかな?
明日はゆっくり芸術を楽しもう・・・初日だし、もう宿へ帰してあげるよ。
今夜はよく休んで・・・」
「送って行こう、本当は朝まで君と踊っていたいけどね・・・
ほら、月が出てる・・・もう帰してあげるけど、少し歩こうよ。
ローマの夜は、美しいだろう?・・・」
※『Ristorante Scoglio di Frisio』』(Scoglio di Frisio)Via Merulana,256-00185 Rome
(リストランテ・スコーリオ・ディ・フリージオ)
サンタマリア・マッジョーレ教会近く。1928年から続くナポリ料理レストラン。
ピザは勿論厳選した海の幸、旬の素材をつかった、南イタリアの料理を堪能できる。
カンツォーネが流れる店内で、
陽気なカメリエーレ(ウエイター)がもてなしてくれる料理の数々と
イタリア・ワインやリキュール、そしてデザートをゆっくりと楽しむことができる。
Grazie mille Toshimi!!
Lo sviluppo della storia era interessante!! Molt coinvolgente!!
Toshimiさん、どうもありがとうございました!とても素敵!
思いっきり引き込まれちゃいました・・
Grazie per il bellissimo momento!! 楽しいひとときをありがとう!