「The Godfather」which is one of the all time greats!
何度でも聴いて~
Patrizioが日本語で歌う「ゴッド・ファーザー愛のテーマ」・・
日本での映像:銀座山野楽器でのショウ・ケース(2006/9/15)
「題名のない音楽会」(2006/7/14収録・8/20放送)
Patrizioのファンの方にはもちろん、
まだPatrizioのことを知らない方にもぜひぜひ聴いていただきたいです。
Patrizioが日本を特別に考えてくれたのは嬉しいですよね。
私が初めて映画「The Godfather」を観たのは、
Christophe Lambert(クリストファー・ランバート)の「The Sicilian(シシリアン)」(1987年)や、
同じく1987年のKevin Costner(ケヴィン・コスナー)とAndy Garcia(アンディ・ガルシア)の
「Untouchable(アンタッチャブル)」を観て、
シチリアのマフィアやアメリカのギャングという、
とてつもない世界に興味を持ってからのことでした。
映画「The Godfather」の原作は、
アメリカのMario Puzo(マリオ・プーゾ)のベストセラー小説です。
Francis Coppola(フランシス・コッポラ)の監督で、
1972年にPART I、1974年にPART Ⅱ、1990年にPART Ⅲが映画化されました。
そもそも「Godfather」というのは、マフィアのドンへの敬称です。
ヴィト・コルレオーネは子供の頃に父と兄を殺され、
シチリアを追われて一人アメリカに移住し、
苦闘の末、アメリカで闇の権力者としてのし上がっていく・・・
そのヴィトを演じるMarlon Brando(マーロン・ブランド)の存在感ったら!
このヴィトには3人の息子がいましたが、
なんと温和な三男のAl Pacino(アル・パチ-ノ)演じるマイケルが、
2代目ドンとしてコルレオーネ・ファミリーを引き継いでいくこととなります。
しかし・・・
家族を守ろうとしたことが結果的に家族の崩壊につながっていくマイケルの悲劇・・・
全作を通して残酷なバイオレンス・シーンが随所に出てきますが、
単にマフィアやギャングの組織犯罪や復讐劇ではなく、
アメリカに移民しドンとして生きた一人の男コルレオーネの生き様、
その一族の栄光と悲劇、権力ゆえの孤独、愛ゆえの哀しみ
家族や仲間を守るために命を懸けるというシチリア気質、
社会や人と人との重い繋がり、様々なことがテーマにあると思います。
マフィアのドンの最期の場面が孫と遊んでいるトマト畑だったりっていう対比や、
「The Godfather Ⅱ」では、若かりし日のヴィト・コルレオーネを
Robert De Niro(ロバート・デ・ニーロ)が演じていますが、
父ヴィトと息子マイケル、この若き2人のドンが時空を超えて同時進行で描かれていたり、
また映像がNino Rota(ニノ・ロータ)の音楽と一体となって織り成す数々の場面も
とても印象的です。
流れる音楽で最も知られているのが、
「ゴッド・ファーザー愛のテーマ (Love Theme From The Godfather)」でしょうね。
原曲は「Brucia La Terra(燃える大地)」というシチリア民謡なんです。
こちらは、「The Godfather Ⅲ」で、
マフィアの後継者になることを拒み
オペラ歌手となったマイケル(アル・パチーノ)の息子のアンソニーが、
父に歌を捧げているシーンです。
ドンの涙が・・・
シチリア方言で歌われています。
ナポリ語もですが、シチリア語も味がありますネ。
「Brucia La Terra」 from「The Godfather」
Brucia la luna n'cielu
E ju bruciu d'amuri
Focu ca si consuma
Comu lu me cori
L'anima chianci
Addulurata
Non si da paci
Ma cchi mala nuttata
Lu tempu passa
Ma non agghiorna
Non c'e mai suli
S'idda non torna
Brucia la terra mia
E abbrucia lu me cori
Cchi siti d'acqua idda
E ju siti d'amuri
Acu la cantu
La me canzuni
Si no c'e nuddu
Ca s'a affacia
A lu barcuni
Brucia la luna n'cielu
E ju bruciu d´amuri
Focu ca si consuma
Comu lu me cori
大地が燃え 月が空で燃え 私の心は愛に燃えている
狂おしくて魂が泣き叫ぶ
君が戻ってこないのなら 太陽が輝くことは二度とない・・・
切なく情熱的な詞ですよね・・・
そしてこの曲は、いろいろな言語で歌われています。
Andy Williams(アンディ・ウィリアムス)が英語で歌った「Speak Softly Love」
そしてこちらは、
尾崎紀世彦さんの日本語バージョンです。
Patrizioのファースト・アルバムには、
イタリア語の「Parla Piu Piano」が入っていますよね。
歌われている世界はそれぞれ少し違いますが、でもどれも切ないラヴ・ソングです。
Patrizioは「The Godfather」の映画が好きで、全DVDを持っているんですって。
原作の小説は、まだ映画を観る前、18歳のときに読んだそうです。
「愛のテーマ(ささやき)」を日本語で歌うにあたり、
Andy Williamsがかつて日本語で歌ったものも参考にしたでしょうし、
尾崎紀世彦さんの歌も当然聴いたでしょうネ!
来日時の「題名のない音楽会」では、
残念ながらオーケストラとの行き違いで演奏と歌が合わない場面があり、
Patrizioには申し訳なかったと思います。
なのにPatrizioは最後までexpressiveに歌いあげてくれました。
Patrizio、もしかしたら逆に申し訳なかったと今でも気にしているかもしれませんね。
日本語の「愛のテーマ」もいつかステージで聴かせてくれると嬉しいですネ!
Patrizio, Ti ringrazio di cuore...Non vedo l'ora di vederti..
何度でも聴いて~
Patrizioが日本語で歌う「ゴッド・ファーザー愛のテーマ」・・
日本での映像:銀座山野楽器でのショウ・ケース(2006/9/15)
「題名のない音楽会」(2006/7/14収録・8/20放送)
Patrizioのファンの方にはもちろん、
まだPatrizioのことを知らない方にもぜひぜひ聴いていただきたいです。
Patrizioが日本を特別に考えてくれたのは嬉しいですよね。
私が初めて映画「The Godfather」を観たのは、
Christophe Lambert(クリストファー・ランバート)の「The Sicilian(シシリアン)」(1987年)や、
同じく1987年のKevin Costner(ケヴィン・コスナー)とAndy Garcia(アンディ・ガルシア)の
「Untouchable(アンタッチャブル)」を観て、
シチリアのマフィアやアメリカのギャングという、
とてつもない世界に興味を持ってからのことでした。
映画「The Godfather」の原作は、
アメリカのMario Puzo(マリオ・プーゾ)のベストセラー小説です。
Francis Coppola(フランシス・コッポラ)の監督で、
1972年にPART I、1974年にPART Ⅱ、1990年にPART Ⅲが映画化されました。
そもそも「Godfather」というのは、マフィアのドンへの敬称です。
ヴィト・コルレオーネは子供の頃に父と兄を殺され、
シチリアを追われて一人アメリカに移住し、
苦闘の末、アメリカで闇の権力者としてのし上がっていく・・・
そのヴィトを演じるMarlon Brando(マーロン・ブランド)の存在感ったら!
このヴィトには3人の息子がいましたが、
なんと温和な三男のAl Pacino(アル・パチ-ノ)演じるマイケルが、
2代目ドンとしてコルレオーネ・ファミリーを引き継いでいくこととなります。
しかし・・・
家族を守ろうとしたことが結果的に家族の崩壊につながっていくマイケルの悲劇・・・
全作を通して残酷なバイオレンス・シーンが随所に出てきますが、
単にマフィアやギャングの組織犯罪や復讐劇ではなく、
アメリカに移民しドンとして生きた一人の男コルレオーネの生き様、
その一族の栄光と悲劇、権力ゆえの孤独、愛ゆえの哀しみ
家族や仲間を守るために命を懸けるというシチリア気質、
社会や人と人との重い繋がり、様々なことがテーマにあると思います。
マフィアのドンの最期の場面が孫と遊んでいるトマト畑だったりっていう対比や、
「The Godfather Ⅱ」では、若かりし日のヴィト・コルレオーネを
Robert De Niro(ロバート・デ・ニーロ)が演じていますが、
父ヴィトと息子マイケル、この若き2人のドンが時空を超えて同時進行で描かれていたり、
また映像がNino Rota(ニノ・ロータ)の音楽と一体となって織り成す数々の場面も
とても印象的です。
流れる音楽で最も知られているのが、
「ゴッド・ファーザー愛のテーマ (Love Theme From The Godfather)」でしょうね。
原曲は「Brucia La Terra(燃える大地)」というシチリア民謡なんです。
こちらは、「The Godfather Ⅲ」で、
マフィアの後継者になることを拒み
オペラ歌手となったマイケル(アル・パチーノ)の息子のアンソニーが、
父に歌を捧げているシーンです。
ドンの涙が・・・
シチリア方言で歌われています。
ナポリ語もですが、シチリア語も味がありますネ。
「Brucia La Terra」 from「The Godfather」
Brucia la luna n'cielu
E ju bruciu d'amuri
Focu ca si consuma
Comu lu me cori
L'anima chianci
Addulurata
Non si da paci
Ma cchi mala nuttata
Lu tempu passa
Ma non agghiorna
Non c'e mai suli
S'idda non torna
Brucia la terra mia
E abbrucia lu me cori
Cchi siti d'acqua idda
E ju siti d'amuri
Acu la cantu
La me canzuni
Si no c'e nuddu
Ca s'a affacia
A lu barcuni
Brucia la luna n'cielu
E ju bruciu d´amuri
Focu ca si consuma
Comu lu me cori
大地が燃え 月が空で燃え 私の心は愛に燃えている
狂おしくて魂が泣き叫ぶ
君が戻ってこないのなら 太陽が輝くことは二度とない・・・
切なく情熱的な詞ですよね・・・
そしてこの曲は、いろいろな言語で歌われています。
Andy Williams(アンディ・ウィリアムス)が英語で歌った「Speak Softly Love」
そしてこちらは、
尾崎紀世彦さんの日本語バージョンです。
Patrizioのファースト・アルバムには、
イタリア語の「Parla Piu Piano」が入っていますよね。
歌われている世界はそれぞれ少し違いますが、でもどれも切ないラヴ・ソングです。
Patrizioは「The Godfather」の映画が好きで、全DVDを持っているんですって。
原作の小説は、まだ映画を観る前、18歳のときに読んだそうです。
「愛のテーマ(ささやき)」を日本語で歌うにあたり、
Andy Williamsがかつて日本語で歌ったものも参考にしたでしょうし、
尾崎紀世彦さんの歌も当然聴いたでしょうネ!
来日時の「題名のない音楽会」では、
残念ながらオーケストラとの行き違いで演奏と歌が合わない場面があり、
Patrizioには申し訳なかったと思います。
なのにPatrizioは最後までexpressiveに歌いあげてくれました。
Patrizio、もしかしたら逆に申し訳なかったと今でも気にしているかもしれませんね。
日本語の「愛のテーマ」もいつかステージで聴かせてくれると嬉しいですネ!
Patrizio, Ti ringrazio di cuore...Non vedo l'ora di vederti..