5月ももうすぐ終わりですが・・
新緑の眩しいそよ風薫る素敵な季節、そんな爽やかなイメージとは裏腹に、
ファースト・アルバム「THE ITALIAN」に収録の「五月の夜」、
なんて切ないラヴソングなんでしょう・・
「'Na Sere 'E Maggio」(五月の夜)
(2005年11月)
ナポリ語で歌われているナポリ民謡(=ナポレターナ)は言葉もメロディも独特で、
発音もなかなか真似できなくて・・
ナポレターナは世界最古の歌謡史を持つと言われていて、
その起源は紀元前にまでさかのぼります。
紀元前、当時のナポリはローマ帝国の表玄関として世界最大の港町として栄え、
様々な人種が入り交じっていました。
そんなナポリの海上で交わされていたナポリ方言の会話にメロディとリズムがつき、
自然に歌となっていきました。
ナポレターナ黄金期は1860年~1938年頃、
O Sole MioもFuniculì Funiculàもこの時期に作られたものです。
その後第一次世界大戦が終結、
商業の中心地がナポリからミラノに移るとともに、
都会的な雰囲気も加わったイタリア標準語のカンツォーネが誕生するわけですが、
この「五月の夜」は、ナポレターナ黄金期最後の曲と言われています。
「'Na Sere 'E Maggio」(五月の夜)
(イタリア語ではUna Sera di Maggio、英語ではAn Evening in May)
Quanno vien'a 'appuntamento
guarde 'o mare, guard''e ffronne,
si te parlo nun rispunne, staje distratta comm'a che.
Io te tengo dint''o core,
songo sempe 'nnammurato ma
tu, invece, pienze a n'ate
te staje scurdanno 'e me...
Quanno se dice: "Sí" tiènelo a mente...
Nun s'ha da fá murí nu core amante...
Tu mme diciste: "Sí" na sera 'e maggio...
e mo tiene 'o curaggio 'e mme lassá?
St'uocchie tuoje nun só' sincere
comm'a quanno mme 'ncuntraste,
comm'a quanno mme diciste:
"Voglio bene sulo a te..."
E tremmanno mme giuraste,
cu na mano 'ncopp''o core:
"Nun se scorda 'o primmo ammore
"Mo te staje scurdanno 'e me...
Tu mme diciste: "Sí" na sera 'e maggio...
e mo tiene 'o curaggio 'e mme lassá?
なんだか上の空だね・・
今でもこんなに君のことを愛しているのに
君は僕を忘れようとしている
五月の夜、君は震えながら言ったよね
初めての恋だもの、忘れることはないわって・・
それなのになぜ?・・
切ない男心ですよね・・
ナポレターナはベルカント唱法で熱唱されることも多いのですが、
抑えきれないほどの熱い情熱を内に秘め、ギターのみで語りかけるように歌うスタイル、
なおさら心に沁みますよね。
「THE ITALIAN / LIVE IN CONCERT」(2005年8月)より
この曲はPatrizioのパパが大好きだった曲で、
Patrizioは迷わずデビュー・アルバムに入れました。
(ちなみにパパが1番好きだったのがIL MONDO。)
1967年、2人のイタリア人シェフが夢を抱きオーストリアへ。
そこでナポリのピザを広めるためです。
その2人のうちの1人が、そう、Patrizioのパパでした。
1972年、そのウィーンで、パパはある女性と出会い、恋におちました。
その女性こそ、Patrizioのマンマ・・
歌が大好きな2人はダンスで愛を育み、結婚。
そして1978年にPatrizioが誕生するわけです。
そしてウィーンの人々からの熱い熱い要望により、
パパはオーストリア初のピッツェリアを開きました。
「'Na Sere 'E Maggio」(五月の夜)、
パパは何を想ってこの曲を聴いていたんでしょうネ。
Patrizioに、夢を持つことの素晴らしさ、イタリアの音楽の素晴らしさを教えてくれたパパは、
Patrizioと共に今でも輝き続けています。
新緑の眩しいそよ風薫る素敵な季節、そんな爽やかなイメージとは裏腹に、
ファースト・アルバム「THE ITALIAN」に収録の「五月の夜」、
なんて切ないラヴソングなんでしょう・・
「'Na Sere 'E Maggio」(五月の夜)
(2005年11月)
ナポリ語で歌われているナポリ民謡(=ナポレターナ)は言葉もメロディも独特で、
発音もなかなか真似できなくて・・
ナポレターナは世界最古の歌謡史を持つと言われていて、
その起源は紀元前にまでさかのぼります。
紀元前、当時のナポリはローマ帝国の表玄関として世界最大の港町として栄え、
様々な人種が入り交じっていました。
そんなナポリの海上で交わされていたナポリ方言の会話にメロディとリズムがつき、
自然に歌となっていきました。
ナポレターナ黄金期は1860年~1938年頃、
O Sole MioもFuniculì Funiculàもこの時期に作られたものです。
その後第一次世界大戦が終結、
商業の中心地がナポリからミラノに移るとともに、
都会的な雰囲気も加わったイタリア標準語のカンツォーネが誕生するわけですが、
この「五月の夜」は、ナポレターナ黄金期最後の曲と言われています。
「'Na Sere 'E Maggio」(五月の夜)
(イタリア語ではUna Sera di Maggio、英語ではAn Evening in May)
Quanno vien'a 'appuntamento
guarde 'o mare, guard''e ffronne,
si te parlo nun rispunne, staje distratta comm'a che.
Io te tengo dint''o core,
songo sempe 'nnammurato ma
tu, invece, pienze a n'ate
te staje scurdanno 'e me...
Quanno se dice: "Sí" tiènelo a mente...
Nun s'ha da fá murí nu core amante...
Tu mme diciste: "Sí" na sera 'e maggio...
e mo tiene 'o curaggio 'e mme lassá?
St'uocchie tuoje nun só' sincere
comm'a quanno mme 'ncuntraste,
comm'a quanno mme diciste:
"Voglio bene sulo a te..."
E tremmanno mme giuraste,
cu na mano 'ncopp''o core:
"Nun se scorda 'o primmo ammore
"Mo te staje scurdanno 'e me...
Tu mme diciste: "Sí" na sera 'e maggio...
e mo tiene 'o curaggio 'e mme lassá?
なんだか上の空だね・・
今でもこんなに君のことを愛しているのに
君は僕を忘れようとしている
五月の夜、君は震えながら言ったよね
初めての恋だもの、忘れることはないわって・・
それなのになぜ?・・
切ない男心ですよね・・
ナポレターナはベルカント唱法で熱唱されることも多いのですが、
抑えきれないほどの熱い情熱を内に秘め、ギターのみで語りかけるように歌うスタイル、
なおさら心に沁みますよね。
「THE ITALIAN / LIVE IN CONCERT」(2005年8月)より
この曲はPatrizioのパパが大好きだった曲で、
Patrizioは迷わずデビュー・アルバムに入れました。
(ちなみにパパが1番好きだったのがIL MONDO。)
1967年、2人のイタリア人シェフが夢を抱きオーストリアへ。
そこでナポリのピザを広めるためです。
その2人のうちの1人が、そう、Patrizioのパパでした。
1972年、そのウィーンで、パパはある女性と出会い、恋におちました。
その女性こそ、Patrizioのマンマ・・
歌が大好きな2人はダンスで愛を育み、結婚。
そして1978年にPatrizioが誕生するわけです。
そしてウィーンの人々からの熱い熱い要望により、
パパはオーストリア初のピッツェリアを開きました。
「'Na Sere 'E Maggio」(五月の夜)、
パパは何を想ってこの曲を聴いていたんでしょうネ。
Patrizioに、夢を持つことの素晴らしさ、イタリアの音楽の素晴らしさを教えてくれたパパは、
Patrizioと共に今でも輝き続けています。