土曜日に月に1、2回飲む友人と北新地の割烹に行った。
私はいつもの天満辺りの安い居酒屋でと言ったが、
何を思ってか、お初天神で飲みたいという。
気の置けるオヤジ同士、高い店で飲みたくはない。
最近行ったことも無いが、お初天神は、小さな小汚い店が
せせこましく並んでいる割には値段が高いところである。
気を使うのが嫌で、気楽なところが良いと言ったが、
うまいもんが食べたいんや、おごるからと言う。
そんならよけい、きれいなお姉さん誘って行きなよ。
と言ったものの…。
「おごるから」と言う言葉で、ほんまかいなうれしいな
とふざけて喜んで行く年齢でもないし、行く店でもない。
懐具合から考えても、そう言う心境になる相手でもない。
とはいえ、何度も断るのも面倒で、行くことにした。
高いとはいえ、お初天神ぐらいは知れている。
目的のお初天神の店は予約でいっぱいで入れない。
今空いているじゃないかと、彼らしく交渉をしていたが
断られた。予約とは前後時間も含めているものである。
何のことはない、彼もその店初めてで、
何かの情報で見て食べたいと思ったようだ。
こうなると益々こだわって食べたくなるのだろう。
もう一件、本を取り出し、電話してみたが同じだった。
台風の影響でこの日はすごい雨が時折降る。それでも
人気店は予約が取れているのだから、雨が降ろうが関係はない。
僕に気を使ったのか、こんどは知っている店に電話した。
うまく空いていたので行くことになる。
道すがらどんな店と聞くと新地の割烹だと。
やれやれ、気が重くなる。
その店は新地によくある割烹らしく、板さんがどこどこ出身で
メニューが手書きの巻き紙である。何を頼むか考えてしまう。
僕には割とお金持ちのお友達が何人かいる。
だから、高いお店に行くこともままある。
そう言う人と食べるときはほとんど相手持ちである。
見栄を張ることでもなく、背伸びしていることでもなく
払える余裕のある人だからそう言う場所に連れて行く。
そう理解しているから、喜んでごちそうになる。
逆に僕がお誘いする時は僕が余裕で払えるところだ。
もちろん、僕が利用するレベルのお店に誘われれば割り勘である。
それでも、そう頻繁にお会いしないので高い店が多い。
こういう状況は本当に困る、飲み物は当たり前にビールしか頼めない。
お決まりに好きなものを頼んでと促される。
これまた、お決まりに、任せるわ、僕は何でも良いわ。
彼は巻物の手書きメニューを何度も往復して、安いものないかなと…。
思い切ってメインの料理を決めた。造りの盛り合わせ。
適当だ、いくつも造りをバラで頼むより、
うにや高級魚が入っていないいようなので、いいのではないか。
後は小鉢を注文すればそれなりに様になるだろう。
何か注文し、何度も言われると面倒なので、茄子のまんじゅうをたのむ。
この中では安い方じゃない。
ビールも器が小さいのでぐびぐび飲むとすぐ無くなってしまう。
後は板さんと話でもして注文の雰囲気をそらしてちょうだい。
なんだかやで、ビールコップ2杯と焼酎1杯のんだかな。
こういう店や、
新地のクラブでは、お客さんはツレの手前、おなじみ感を出したがる。
もちろん板さんもマスターもママもそう言うお客さんの気持ちを
満足させて、少ない記憶の中からおなじみさんを演出してあげる。
連れて来た、おツレさんもそうなりたいと思わせたい。
昔、景気のいい頃、同じ仲間はほとんどなじみの店を持っていた。
職業柄、見栄も張りたいし、そう言う自分になりたいこともある。
僕より収入の少ないだろう仲間まで、何件か持っていた。
僕はそう言う店を持たない主義だ。主義でもなく持つ気がなかった。
嫌いなのではない、どちらかと言うと行くのは好きだ。
ただ、おなじみ、行きつけを作るつもりは全然ない。
だから、友人と行くときは彼らの行きつけの店に行く。
結局、ボトルを飲み干してしまうから、
次来るその友人の為にボトルキープしてあげるようなもので
高くつくこともある。
でもそう言う場合、一番楽しんでいるのはほとんど僕だった。
ママにそんなハグされたことないとか、
何度もきてるけど、◯◯ちゃんにそんなことされたことないとか、
通い続ける彼らにうらやましがられ、嫉妬されること数限りない。
力が抜けてるからじゃないの。入れ込んで何度も通ってる訳でもなく、
お気に入りに好かれようとおべんちゃらもなく、
別に1回限りだから好きなこと言って、バカ言って
本人が一番楽しんでるから。印象良いんじゃない。
みんなは別に営業上、クライアントも連れて行ったりしていたが。
僕はそれもない、逆にこちらが接待しないと行けない立場なのに、
クライアントに連れて行ってもらうことが、ほんとに多かった。
新地など、来たのはほとんどそれだ。
僕が連れて行くのは
せいぜい美味しい話題の店ぐらいなもの。
それなりの値段はしても、高級店でもなんでもない。
今回のこういうケースあったかな。
うまいもまずいも、お金に気を使っただけ。
ごちそうになっても気を使って疲れただけ。お互良いとは思えない。
酔う程飲むこともなく、お腹も満足せず、なんだったんだ。
あれだけでも2万近く払っただろうに。
帰りにお腹がすいたから、ラーメンをごちそうさせてもらったけど。
今度はごちそうしがいのある、お姉さんを連れて行くか
一人で、たまにリッチな気持ちで食事したらどうかな。
僕は疲れるからいいです。
食事会で大勢で割り勘で行けばねぇ。一番良いよ。
私はいつもの天満辺りの安い居酒屋でと言ったが、
何を思ってか、お初天神で飲みたいという。
気の置けるオヤジ同士、高い店で飲みたくはない。
最近行ったことも無いが、お初天神は、小さな小汚い店が
せせこましく並んでいる割には値段が高いところである。
気を使うのが嫌で、気楽なところが良いと言ったが、
うまいもんが食べたいんや、おごるからと言う。
そんならよけい、きれいなお姉さん誘って行きなよ。
と言ったものの…。
「おごるから」と言う言葉で、ほんまかいなうれしいな
とふざけて喜んで行く年齢でもないし、行く店でもない。
懐具合から考えても、そう言う心境になる相手でもない。
とはいえ、何度も断るのも面倒で、行くことにした。
高いとはいえ、お初天神ぐらいは知れている。
目的のお初天神の店は予約でいっぱいで入れない。
今空いているじゃないかと、彼らしく交渉をしていたが
断られた。予約とは前後時間も含めているものである。
何のことはない、彼もその店初めてで、
何かの情報で見て食べたいと思ったようだ。
こうなると益々こだわって食べたくなるのだろう。
もう一件、本を取り出し、電話してみたが同じだった。
台風の影響でこの日はすごい雨が時折降る。それでも
人気店は予約が取れているのだから、雨が降ろうが関係はない。
僕に気を使ったのか、こんどは知っている店に電話した。
うまく空いていたので行くことになる。
道すがらどんな店と聞くと新地の割烹だと。
やれやれ、気が重くなる。
その店は新地によくある割烹らしく、板さんがどこどこ出身で
メニューが手書きの巻き紙である。何を頼むか考えてしまう。
僕には割とお金持ちのお友達が何人かいる。
だから、高いお店に行くこともままある。
そう言う人と食べるときはほとんど相手持ちである。
見栄を張ることでもなく、背伸びしていることでもなく
払える余裕のある人だからそう言う場所に連れて行く。
そう理解しているから、喜んでごちそうになる。
逆に僕がお誘いする時は僕が余裕で払えるところだ。
もちろん、僕が利用するレベルのお店に誘われれば割り勘である。
それでも、そう頻繁にお会いしないので高い店が多い。
こういう状況は本当に困る、飲み物は当たり前にビールしか頼めない。
お決まりに好きなものを頼んでと促される。
これまた、お決まりに、任せるわ、僕は何でも良いわ。
彼は巻物の手書きメニューを何度も往復して、安いものないかなと…。
思い切ってメインの料理を決めた。造りの盛り合わせ。
適当だ、いくつも造りをバラで頼むより、
うにや高級魚が入っていないいようなので、いいのではないか。
後は小鉢を注文すればそれなりに様になるだろう。
何か注文し、何度も言われると面倒なので、茄子のまんじゅうをたのむ。
この中では安い方じゃない。
ビールも器が小さいのでぐびぐび飲むとすぐ無くなってしまう。
後は板さんと話でもして注文の雰囲気をそらしてちょうだい。
なんだかやで、ビールコップ2杯と焼酎1杯のんだかな。
こういう店や、
新地のクラブでは、お客さんはツレの手前、おなじみ感を出したがる。
もちろん板さんもマスターもママもそう言うお客さんの気持ちを
満足させて、少ない記憶の中からおなじみさんを演出してあげる。
連れて来た、おツレさんもそうなりたいと思わせたい。
昔、景気のいい頃、同じ仲間はほとんどなじみの店を持っていた。
職業柄、見栄も張りたいし、そう言う自分になりたいこともある。
僕より収入の少ないだろう仲間まで、何件か持っていた。
僕はそう言う店を持たない主義だ。主義でもなく持つ気がなかった。
嫌いなのではない、どちらかと言うと行くのは好きだ。
ただ、おなじみ、行きつけを作るつもりは全然ない。
だから、友人と行くときは彼らの行きつけの店に行く。
結局、ボトルを飲み干してしまうから、
次来るその友人の為にボトルキープしてあげるようなもので
高くつくこともある。
でもそう言う場合、一番楽しんでいるのはほとんど僕だった。
ママにそんなハグされたことないとか、
何度もきてるけど、◯◯ちゃんにそんなことされたことないとか、
通い続ける彼らにうらやましがられ、嫉妬されること数限りない。
力が抜けてるからじゃないの。入れ込んで何度も通ってる訳でもなく、
お気に入りに好かれようとおべんちゃらもなく、
別に1回限りだから好きなこと言って、バカ言って
本人が一番楽しんでるから。印象良いんじゃない。
みんなは別に営業上、クライアントも連れて行ったりしていたが。
僕はそれもない、逆にこちらが接待しないと行けない立場なのに、
クライアントに連れて行ってもらうことが、ほんとに多かった。
新地など、来たのはほとんどそれだ。
僕が連れて行くのは
せいぜい美味しい話題の店ぐらいなもの。
それなりの値段はしても、高級店でもなんでもない。
今回のこういうケースあったかな。
うまいもまずいも、お金に気を使っただけ。
ごちそうになっても気を使って疲れただけ。お互良いとは思えない。
酔う程飲むこともなく、お腹も満足せず、なんだったんだ。
あれだけでも2万近く払っただろうに。
帰りにお腹がすいたから、ラーメンをごちそうさせてもらったけど。
今度はごちそうしがいのある、お姉さんを連れて行くか
一人で、たまにリッチな気持ちで食事したらどうかな。
僕は疲れるからいいです。
食事会で大勢で割り勘で行けばねぇ。一番良いよ。