10万光年+α

子供の頃からの夢を叶えるべく始めた天体観測・・・

天体観測第二幕

2008-06-13 21:22:51 | 機材
天体の導入・追尾がうまくいかない・・・ここ数ヶ月観測条件が悪い・・・フラストレーションが溜まっていたんでしょうね~気がつくと天体望遠鏡の「買い換え」モードに入っていました。あるアマチュア天文家のサイトに「赤道義による星の導入でつまづき、その段階で挫折する人と、頑張って物にする人に分かれる」と書いてありました。僕の場合、ある意味挫折ですが、高価な望遠鏡を買ってこの世界に飛び込んだからには、こればかりは、無駄にできません。

という訳で、自動導入の望遠鏡へ切り替えて観測を続ける事にしたのです。

目を付けたのが、Meade社のLX90GPS-20という望遠鏡です。

望遠鏡は主に3種類に分かれます。
1)屈折式望遠鏡(レンズで光を屈折させ、接眼レンズへ集約する)
2)反射式望遠鏡(凹面鏡に光を反射させ、筒鏡側面の穴より接眼レンズへ集約する)
3)カセグレン式望遠鏡(凹面鏡、凸面鏡で光を反射し、中央の穴より接眼レンズへ集約する)

LX90GPS-20はカセグレン式に入ります。
(Meade社のものはシュミット・カセグレンと呼ばれ、シュミカセと短縮されることも・・・)

今まで使っていたビクセンED81Sは81mm径の屈折式でしたが、LX90GPS-20はカセグレン式の200mm径望遠鏡です。

LX90GPS-20の特徴は以下の通りです。
1)カセグレン式なので、短い筒鏡で長い焦点距離を得られる。(LX90GPS-20は2000mmあります)
2)赤道儀式と違い、経緯台式なので、回転軸が単純でわかりやすい。(赤道儀オプションもある)
3)各種センサー、GPS付きなので、三脚の向きにかかわらず、自動で方位、角度、水平を合わせてくれる。
4)自動導入付きなので、コントローラーから天体を選ぶだけで、望遠鏡がその方向を向いてくれる。
5)パーツがオールインワンなので、三脚に望遠鏡を乗せるだけで、組み立て完了。

もちろんデメリットもあります。
1)30~1時間かけて、外気に慣らさないと、筒内の対流が原因でまともな星像を得られない。
2)光軸がずれると調整が大変?
3)経緯台式は赤道義式に比べて追尾制度が落ちる
4)駆動モーターの音がうるさい
5)屈折式に比べて、星像がシャープでない。

どちらにしても、ぼくにとって、北極星が見えなくても星の導入追尾ができるのは非常にありがたい事です。

それで、今日、梅雨の晴れ間でしたので、早速初期設定をしてみました。
まず、電源を入れて初期設定モードに入ります。望遠鏡が自動で動き始め、水平、方角を合わせます。時刻設定などをして、最後にアライメントという導入精度を上げる作業が始まります。

メインとなる基準星を2個導入し、位置を合わせるのですが、今日の場合、真上にある「アルクトゥールス」と東にある「ベガ」でした。ベランダからなんとか両方見えたので、問題なくアライメントできたようです。以上数分の作業で設定終わり。

いよいよ星を導入してみます・・・が、今日はガスが多いのであまり多くの星が見えません。とりあえず、月を見ることにしました。コントローラーで「ツキ」を選び「ENTER」ボタンを押します。
「ウィ~ン」というモーター音と共にLX90が月の方向に向きます。おお、なんだかミニ天文台を操作しているようで気持ちいい。アイピースを覗くと、ばっちり月を捉えていました。

これが小さな天体になると、なかなかうまく入ってはくれないと思いますが、それでも目標天体の近くまで持ってきてくれるというのは、非常に助かります。

あとは追尾精度の問題。
木星が昇ってきたら、その辺確かめてみます。

え? 今まで使っていたビクセンED81S?
・・・オークション行きです。望遠鏡ショップで買い取りと言うのもありますが、オークションに出すとその倍以上で売ることができます。



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