小川 糸さんの「ライオンのおやつ」
図書館に予約したのが4カ月前。
図書館には19冊の所蔵があるのですが、
4ヶ月前には300件ほどの予約がありました。
申し込んでおけばそのうち順番が回ってくるからと気長に待っていたら、やっと私の番!
この物語は、ホスピスであるライオンの家の代表マドンナさんからの手紙で始まります。
ホスピスと聞くと、死に直面したつらい内容になるのは予想されましたが、
大好きな作家である糸さんが、どのように描いてくれるのか期待していました。
やはり期待どおりでした。
いつものタッチで、丁寧に優しく描いてありました。
後半…
「覚えています。」
の文字が目に飛び込んできた時、泣きそうで続きを読めなくなり、しばらくは本を閉じたままに…
数時間後気持ちを落ち着かせてから、やっと最後まで読むことができました。
生きたからにはいつか必ずやってくる死。
怖いけど…
辛いけど…
この本を読んでいたら、なんだか、受け止められそうな気持ちになれました。
小川 糸さんの本はこれでまだ5冊目ですが、心に響く一冊となりました。