5月中旬以来、いろいろと忙しくて
読書していませんでした。
ゆっくり読む時間が無いと
読んでも楽しくないので、
読書から遠ざかっていたのです。
それでも読んでみたい本は
とりあえず図書館に予約していました。
そして…
人気の本は忘れた頃に順番が回ってきて…
予約していた
津村紀久子さんの「水車小屋のネネ」を
読むことができました。
前回の本屋大賞で2位だった作品です。
題名にある「ネネ」は
てっきり女の子の名前かと思いきや、
ヨウム(インコの仲間)の名前でした。
(インターネットより)
ヨウムの体長は30cmほど。
体重は300~500gの大きさです。
寿命はなんと50年だそうです。
ヨウムは5歳児と同じくらいの知能があると言われ、 人に慣れやすく、おしゃべりも上手にできるので家で飼っても楽しめるとか…
実際、物語の中のネネもすごく賢くて、
登場人物と会話をしたり、
与えられた仕事もキチンとこなします。
でも、さみしがり屋で、甘えん坊、
ストレスに弱く、知能が高い分、
嫌な記憶も忘れないので、
ストレスを溜めやすい傾向あり…
ペットとして飼う際には、
ヨウムの心のケアも必須だそう…
ネネのことばかり書いてしまいましたが、
実際、この物語の中でのネネは
重要な役どころをこなしています。
家庭の事情で新卒後、
小学生の妹を連れて
親から独立した主人公や、
病気の母を抱えた中学生など…
登場人物みんなそれぞれに悩みながらも
周りの人達に助けられながら
前に進んでいきます。
そんな人達とネネとの繋がりが
なんとも温かくて、
私の心も温かくなりました。
さすがに本屋大賞2位の作品でした。
温かい物語がお好きな方には
おすすめの一冊です。