気まぐれ日記

~テディベアと長崎の風景~

時代小説

2021年12月01日 | 読書
西條奈加さんの作品を2冊続けて読みました。

心淋し川(うらさびしがわ)
(直木賞受賞作)



直木賞受賞作品と聞いて、読んでみたくなり図書館で予約。たくさん待ってやっと先月読むことができました。

時代小説はしばらく読んでいなかったので、読み始めは戸惑うかなと思いましたがすんなり入っていけました。

下町の貧乏長屋に住む人々の物語が、6話に分かれているのも読みやすい一因だったかも。

厳しい境遇をそのまま受け入れつつも、ささやかな喜びを見つけて、もう一歩踏み出そうとする人々…

なんだか、哀しかったり切なかったりするけど…頑張ろうとしている人々の姿が身に染みる…

そんな…まさに直木賞受賞作品でした。



そして、奈加さんの本をもう一冊読みたくなり、次に読んだのが…

まるまるの毬(いが)
(吉川英治文学新人賞受賞作)



こちらも時代小説です。

親子3代で菓子を商う「南星屋」は、売り切れ御免の繁盛店。
武家の身分を捨てて職人となった主と、その娘と孫娘で切り盛りする店。

愛嬌あふれる孫娘がこの小説に明るさをもたらし、周りの人達も心温かい人達で、読んだ後にこちらまで心温まる感じでした。

また小説の中に登場する7つの和菓子が、それぞれに美味しそうで、食べたいなぁと思いながら読みました。

おすすめです。





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