両親は施設に入所しているのだが、まだ実家にはレトルトやら冷凍やらの介護食がたくさんある。入所するけっこう前から父は飲み込む力が次第に弱くなっていき、いろいろな介護食を試していた。
妹が見つけてくれた冷凍の介護食がなかなかの優れもので、見た目は普通の煮物や焼き魚みたいなのに、箸でつまむのも困難という柔らかさだった。それがおかずだけのお弁当みたいになっていて、レンジでチンして、父と母に半分ずつお皿や小鉢に盛り付け、あと一品か二品か少し歯ごたえのあるおかずを付けたりしていた。
母は多少アレルギーがあったり持病があったりするのだが、揚げ物の頻度を減らしたり、ご飯の量を減らしたりしさえすれば、飲み込むことにはさほど問題ないので、父よりは何でも食べられる。
とにかく、介護食を切らす訳にはいかないので、常に多めにストックしていた。で、現在実家にはまだそのストックがいろいろある。
これは常温で保存できて、レンジでチンすれば食べられる介護食。オムライス風のやつが思いのほか美味しかったので、これも食べてみることにした。
これも器にあけてラップをかけてレンチンで食べられる介護食。
ナポリタンはこんな感じで短く切ったパスタが入っている。これも味は良い。思ったほどはクタクタではないので、現在の父だと、たぶんこれでも飲み込めないのだろうな。
高齢になると、麺類をすすり上げることができなくなる。で、あらかじめ短く切っておいたりするのだが、やがてそれすらも飲み込み辛くなってくる。
今夜はこの二品と厚揚げとヨーグルトを食べた。介護食はまだまだある。レトルトの柔らかいご飯(お粥よりは若干かたいけど)も母屋に何箱も並んでいる。本当に介護食を食べなくてはいけなくなる前に飽きてしまいそうだ。
レトルトのも冷凍のも介護食はなかなか美味しい。でもやっぱり、普通食をまだ食べられる程度の高齢者にとっては、食事としての満足度は低い。当分、晩ご飯はこんなだと思うけど。
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