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うちのナガコガネグモさんは非常にきれい好きだ。巣はランタナの茂みの中にはってあるので、当然落ちてきた花びらが貼りつく。その花びらを朝にはきれいに取り除き、巣のいたんだ箇所も修理して、いつも完璧な状態に保たれていた。
ナガコガネグモさんが巣をはっているランタナは、時間の経過とともに花の色が変わっていくという種類で、花が黄色のうちは蝶もたくさんやって来ていたし、花びらもそんなに落ちなかったのだが、黄色からオレンジ、オレンジからピンクになると、蝶も来ないし、花びらもパラパラ落ちてくる。つまり、獲物は来ずに花びらばっかりが貼りつくという状況。
そして今朝、ナガコガネグモさんは忽然と姿を消した。あんなにきれいだった巣には、花びらが貼りついて汚れている。主のいない巣では、ミイラのように糸でグルグル巻きにされた獲物だけが風に揺れている。
花びらばっかり落ちてきてなかなか獲物が捕れないことにがっかりし、獲物と一緒にわが家まで捨てて、新天地を求め引っ越したのだろうか。
それとも、私の知らない明け方早くに、鳥にでも食べられてしまったのだろうか。もしもそうなら、まさに弱肉強食。規模は小さいけれど野生の王国。
まあとりあえず、この巣は取り除いてもいいのかな。
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