仕事始まって2日目 まーなんか進み具合が芳しくない
少しずつキーコキーコとまるで僕の自転車型タイムマシンのようだ
昨日茶道のことをちょっぴり話したんでそれ絡みで行くかな
はい メッチ(ヘルメット) 行くでね
扱いがぞんざい? まあいいじゃん 初めてのお客さんじゃないんだし
いぐべ・・
ヨイショ
ヨイショ
ヨイショ
昭和47年 僕は社会人になった と言っても自宅の木工所を手伝う仕事なので使い以外で外に出ることがない
これではいかんということで社会勉強
その一つが中日文化センターという 中日新聞社が主催する文化教室に通うこと
でもそれは自分で決めただけで誰かに言われたわけじゃない
夜通うのが社会人として普通なんだがまだ学生気分が抜けてなかったのか
昼行くことに決めちゃった
13:00~15:00の教室
昔からうちでは抹茶を飲むことが自然だったんで ちょっと習ってみようかという軽い気持ち
そういえば女性が多いだろうと予想はしてたけどそのことに関してはあまり意識していなかったかなぁ・・
行ってみたら 先生は3人中2人男性 生徒さんは一人男性で女性は10人強だった
最初に割り稽古ってのをやった
袱紗(ふくさ)の捌き方 茶尺や茶筅の扱い方
おっとその前に正座はできるのかな? 実は苦手 後に一回ひっくり返る
あんまりしびれてると足首が返ってるかどうかわからないまま立とうとする
だから足の裏が畳についてないのに立つ態勢→ひっくり返る(当然)
もっと落ち付いて自分の足の状態を把握すること これが教訓
しびれることが恥ずかしいことじゃなくて それを知らないままひっくり返ることがめっちゃ恥ずかしいことなのら
わかった?
とにかく18歳の僕はすっげ緊張してたことは確か
それでも何とか2時間は過ぎて行った
特に恥もかかないまま
後方付けが始まる
先輩達がてきぱきとこなすのを呆然と見ていた
道具類を水屋に運び手際よく収納してゆく
ふ~~ん と思いながら見てたら
水屋にいた生徒さんの中の中堅くらいの女性が
「かっつんさん? ・・? 手が空いてたら 茶釜に鐶をかけて水屋に持って行ってもらえますか?」
そう言われたので慣れない手つきで鐶を釜の耳にかけて持ち上げた
ゆっくり立ち上がってそろそろと水屋の近づくと
そこにいた大先輩の声が聞こえた
「もう片付いたかなぁ??」
『もう少しですぅ』 と言った中先輩が僕を見た
『あっ おかま 来ましたぁ』
それってオレσ(・・、)のこと?
一瞬、頭の中が真っ白
一呼吸置いて水屋の中が大爆笑に変わった
でもそのせいか そのあと僕は、18の僕はみんなにいろいろ可愛がってもらったような気がするなぁ
数年間ここでお世話になりました
んじゃ帰るでね
はいはいメッチ はいベルト
自転車寒くないかい?
ヨイショ
ヨイショ
ヨイショ カスン ヨイショ・・・
風になる
少しずつキーコキーコとまるで僕の自転車型タイムマシンのようだ
昨日茶道のことをちょっぴり話したんでそれ絡みで行くかな
はい メッチ(ヘルメット) 行くでね
扱いがぞんざい? まあいいじゃん 初めてのお客さんじゃないんだし
いぐべ・・
ヨイショ
ヨイショ
ヨイショ
昭和47年 僕は社会人になった と言っても自宅の木工所を手伝う仕事なので使い以外で外に出ることがない
これではいかんということで社会勉強
その一つが中日文化センターという 中日新聞社が主催する文化教室に通うこと
でもそれは自分で決めただけで誰かに言われたわけじゃない
夜通うのが社会人として普通なんだがまだ学生気分が抜けてなかったのか
昼行くことに決めちゃった
13:00~15:00の教室
昔からうちでは抹茶を飲むことが自然だったんで ちょっと習ってみようかという軽い気持ち
そういえば女性が多いだろうと予想はしてたけどそのことに関してはあまり意識していなかったかなぁ・・
行ってみたら 先生は3人中2人男性 生徒さんは一人男性で女性は10人強だった
最初に割り稽古ってのをやった
袱紗(ふくさ)の捌き方 茶尺や茶筅の扱い方
おっとその前に正座はできるのかな? 実は苦手 後に一回ひっくり返る
あんまりしびれてると足首が返ってるかどうかわからないまま立とうとする
だから足の裏が畳についてないのに立つ態勢→ひっくり返る(当然)
もっと落ち付いて自分の足の状態を把握すること これが教訓
しびれることが恥ずかしいことじゃなくて それを知らないままひっくり返ることがめっちゃ恥ずかしいことなのら
わかった?
とにかく18歳の僕はすっげ緊張してたことは確か
それでも何とか2時間は過ぎて行った
特に恥もかかないまま
後方付けが始まる
先輩達がてきぱきとこなすのを呆然と見ていた
道具類を水屋に運び手際よく収納してゆく
ふ~~ん と思いながら見てたら
水屋にいた生徒さんの中の中堅くらいの女性が
「かっつんさん? ・・? 手が空いてたら 茶釜に鐶をかけて水屋に持って行ってもらえますか?」
そう言われたので慣れない手つきで鐶を釜の耳にかけて持ち上げた
ゆっくり立ち上がってそろそろと水屋の近づくと
そこにいた大先輩の声が聞こえた
「もう片付いたかなぁ??」
『もう少しですぅ』 と言った中先輩が僕を見た
『あっ おかま 来ましたぁ』
それってオレσ(・・、)のこと?
一瞬、頭の中が真っ白
一呼吸置いて水屋の中が大爆笑に変わった
でもそのせいか そのあと僕は、18の僕はみんなにいろいろ可愛がってもらったような気がするなぁ
数年間ここでお世話になりました
んじゃ帰るでね
はいはいメッチ はいベルト
自転車寒くないかい?
ヨイショ
ヨイショ
ヨイショ カスン ヨイショ・・・
風になる