木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

アイシテル

2011-03-23 18:12:32 | Weblog
一昨日の朝刊だったか 今回の被災者数は日本最悪の災害だった明治三陸地震に匹敵する
という言葉を見つけてちょっと調べてみた
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E6%B2%BB%E4%B8%89%E9%99%B8%E5%9C%B0%E9%9C%87
読んでもらえばわかるのだが
 死者:2万1915名
 行方不明者:44名 (合計・2万1959名→北海道:6名、青森県:343名、岩手県:1万8158名、宮城県:3452名)
 負傷者:4398名

そういう記録があるようだ
過去にもそんなたくさんの被害者が出た津波があったことに驚くと同時に・・
いつかそんな話を聞いたことがあったなぁ
僕の頭の中にうっすらと記憶がよみがえった
昔読んだことのある漫画にそんな話が出てたような気がする

僕の部屋の作り付けの本棚
立派なものは何も入ってなくて漫画とか雑誌とかそんなものが詰め込まれている
その一番奥
今見える「課長 島耕作」のむこうに隠れている一連のコミックスを探し当てた

「潮騒伝説」 という

15歳の少女リツのお話だがその最初の部分に明治三陸地震のお話が出てくる
リツのじいちゃんが生まれたばかりの頃に東北地方を襲った大地震
いや地震よりもやはり津波らしい
ウィキペディアによると
釜石の東200kmの地でM8.2から8.5の大地震だったが
地上の震度としては2~3くらいの揺れだったので人々は油断してたということらしい
今のような情報網もない時代のことだ

この漫画ではリツのじいちゃんのじいちゃんが海で鯤(こん)という怪物魚を見つけて
大地震と大津波がやってくることを皆に知らせるが、誰も信用しないまま
その大津波はやってくる(本当の記録によると最高波高38.2mという)
その後リツの生き様を描いてゆく作品なのだが
この最初の津波の印象とこの絵の美しさが僕の記憶を呼び覚ましたのだろうと思う



さて一つの災害で20000という人の命が奪われる
想像できないほどの数だ
その一つ一つにかけがえのない人生があり
その一つ一つの命に関わる人の涙がある
今はあまりにも膨大な被害であり具体的に悲しみを感じる余裕もないのかもしれない
今朝テレビの中継,新聞紙で鶴を折っていた女の子が紹介されていた
「亡くなったおばあちゃんが4月に火葬にされるんでお棺の中に千羽入れたいんです」
淡々とした口調が却って悲しく聞こえて思わず熱いものがこみあげてきてしまった
何も知らない人の死でさえこれほどの思いを抱くのに
自分を思ってくれた人、愛してくれた人の死は・・・
身を裂かれるほどの悲しみは 万の位のそのまた次の位まで広がることになる
親を亡くす人 子を亡くす人 恋人を、伴侶を亡くす人



愛する人を喪う辛さは・・・言葉にならない




【PV】 平井堅 - アイシテル
コメント (10)
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